なんの足しにもならない

140文字じゃ収まりきらない

君の膵臓をたべたいをみてほしい!!!

※最初に言っておきます。「君の膵臓をたべたい」のネタバレが少しありますが、観て欲しくて書いたのでそこまでしてないつもりです。

一応覚悟を決めてから読んでください。

 

 

 

こんばんは、峠野です。

ここ最近はぐずついた天気ばかりで嫌になりますね。

東京は8月に入って今までずっと雨だということで、いやそろそろ泣き止んでくれ、空…………

 

 

とはいえ、雨空だからと言ってでかけないのも勿体無いので、2度目の帰省をかましている私は母親を巻き込んで映画を観て参りました。

忍びの国「君の膵臓をたべたい」の二本です。

 

前者に至っては、大野智が生き生きしている映画というレビューをうっすら見たので、嵐、中でも大野智が大好きな私が見逃すわけには行かねえぜという、オタク全開な理由でのみ観に行きました。

 

お陰様で、大野智の魅力が詰まった「忍びの国大野智オタクとしては拍手でした。

ですが、冷静になった私は思いました。

 

 

「これ、大野智オタク以外も楽しめるのか…………?」

 

 

と。

今回は詳細は省きますが、大野智が大好き!

という同志には是非観に行って欲しい。

 

 

 

そして今回の本題である、「君の膵臓をたべたい」

もうね、

開始15分でタオルがベタベタ。

上映終了後は両目がパンパン。

 

それくらい涙必須な映画でした。

 

そもそも、この原作の小説は、大学の生協で見たときから知っていました。

 

なんつー変態チックなタイトルだよ………………

 

生協の本棚に並ぶこの小説を見たときの第一印象です。

おそらくこの日本には、私以外にもこう思った人がわんさかいると思います。

 

 

「デヘヘ…………ぼ、僕…………君が大好きだよ……ああ……愛おしすぎて膵臓を食べてしまいたいよ……」

 

 

こういう特殊性癖を持った変態が登場すんのかな、みたいなね。偏差値が5の私は、行間を読む、空気を読む、想像するということがとても苦手です。

「月が綺麗ですね」と言われたとて、「そうですね」と、お昼休みをウキウキウォッチングするしかできません。あるいは、「だから何?」と趣も風情もクソもない返事しかできないつまらん女です。

 

だから、そういうマニアック向けの作品なんだろな〜〜としか当時は考えられず、小説に手を伸ばすことはしませんでした。

 

 

 

まあでも、なんだかんだあって映画を観に行くことにしました。別に私のどうしてこの映画を観たのか?という話なぞ誰も興味がないと思うので、飛ばします。

 

 

 

簡単にこの映画について紹介しますと、膵臓に疾患のある高校生の女の子と、その事をクラスで唯一知っている男の子のお話です。

 

 

膵臓って、内臓の中でも存在感が薄いと思うのですが、実はかなり人間にとって重要な器官なんですよ。膵臓がないと人間はエネルギーを作れないとかなんとか。だから、膵臓に疾患を抱えると、衰弱しやがて死に至ってしまうのです。

 

ですから、この女の子(咲良)も余命を言い渡されていました。

あと一年持つかどうか。

そんな命のタイムリミットを抱えながら、咲良は日々生きていました。

 

しかし、彼女は決して悲しい顔を人に見せる事をしなかった。それどころか、とあるきっかけで男の子(春樹くん)に自分の病気についてバレるまで、親友(恭子)にも誰にも話していませんでした。

病気について話せば、きっと優しい皆は気を遣ってくれる。今までのように接して欲しいと願っても、おそらくよそよそしくなってしまう。

それを避けたかった咲良は、ギリギリまで(私が思うに死んでからしか言う気はなかったろう)病気について誰にも告げるつもりはありませんでした。

いつも通り明るい笑顔で、誰にでも優しく。クラスの一番の人気者は、決して弱さを表に出さなかったのです。

 

私はもうこの気丈に振る舞う咲良の姿に涙がまず止まりませんでした。

春樹に病気がバレたときですら、いつものように明るく(可愛く)接する咲良。

 

いやいや。

 

もうすぐ死ぬことに対して悲観的なことは言わず、いつでも前向きな咲良。

 

いやいやいや??

 

 

私が辛い〜〜!!!!!!

 

 

 

感情移入しやすいタイプの人はきっとわかると思うのですが、咲良の気持ちになってみましょう。

もうすぐ自分が死ぬということが決まっていて、どうして楽観的でいられるでしょうか?

どうして涙を見せずにいられるでしょうか?

きっと、いや絶対、咲良の本当の気持ちはそんな明るいもんじゃないんです。

実際、「私が本当は死ぬのが怖いと思っていたとしたら、どうする?」と春樹に尋ねるシーンがあるのです。

 

やっぱり辛いんじゃん………

 

 

それでも、その辛いと思っている姿を決して人前では見せず、辛さは1人で抱えるのです。

誰にも迷惑をかけないように。

 

 

ふと、自分と照らし合わせてしまっていました。

私もここ最近に腎臓の検査で入院をしたんです。

その際、私は何をしたでしょうか。

 

 

Twitterで騒ぎ、挙げ句の果てにブログのネタにしました。

 

 

情けない〜〜!!!!!!

恥ずかしい〜〜!!!!! 

 

 

 

 

ほら、こういう時にぬかりなく自分語りを入れてくるところもダメだよね。

誰もお前の腎臓知らないから。

豚の餌にでもしておけば?

 

 

 

そして、咲良の病気を知ってしまう春樹の成長にも涙。

 

春樹は最初、「他人のことは興味ない」と、極力人と関わることをしませんでした。

だから当然友達もいない。1人で休み時間も本を読む、そんな大人しい地味な男の子でした。

しかし、咲良の病気を知ってしまったことで、半ば強引に咲良と関わることとなります。

咲良と一緒にいるうちに、気がつけば「心配する」ほど咲良という他人のことを気にかけるようになります。

分かりますか。

観客の気分は親です。

 

「春樹が笑った……良かったわ、一時はどうなるかと思った…………」

そんな感じで完全に母親目線で観られます。

 

 

 

咲良と春樹がお前ら完全に付き合ってんだろ…って感じの雰囲気で、しかも高校生で青春してて…………ってところに、またもや自分と重なる(正しくは比較する)ところがあったのですが、またコイツ隙あらば自分語りだなwwwと思われるのも嫌なので今回は黙ります。

 

 

 

いいですか、タイトルだけで判断してはいけません。

私も前述した通り、とんでもない映画なのではと思っていました。

 

 

観る前に、このツイートをしていた私をぶん殴りたい。

そんなふざけたトーンで膵臓を食うな。もっと真剣に食え。フォークとナイフ一式を用意してテーブルマナーを守れ。手でつかんで食ってんじゃねえ!!!!

 

 

とにかく、とにかく観てみてください。

途中でなかなか衝撃の展開もあります。

この映画ならば、デートの誘いで「一緒に膵臓を食べませんか?」という新しい口説き文句も使えますよ。

…………ひょっとしたら今やってる別の映画のお誘いに聞こえるかもしれないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実写版銀魂を観ました」たまにはシンプルなタイトルで。(ネタバレあり)

※最初に言っておくとかなりのネタバレ。

嫌な人は絶対に見ないでください。見た後に「テメー何ベラベラと勝手に喋ってんだ!!!」と怒りの気持ちを抱かれても、当方は一切の責任を持ちません。

 

 

 

こんばんは、峠野です。

 

 

本日の関東地方(というか私の居住地)は、体感温度が40度越えという鬼レベルな気候で、大変暑かったですね。

 

f:id:mw5xxxxx:20170809200051j:image

 

 

そんな中、今日がバイトも予定もない水曜日ということに、ニュース番組を観ていて気づいた私。

水曜日といえば、レディースデー。

そうです。映画が通常(大学生なので)1500円のところ、女性ならば1100円で観られるという魔法の日。私のような貧乏学生にとってはありがたい日でしかありません。

 

というわけで、ずっと前から観よう!と思いながらも観ていなかった「映画 銀魂を観て参りました。

 

 

※もう一度言っておくとネタバレしかないと思う。見たくないなら今のうちにお家に帰ってください。

 

 

 

あ、あと、一応言っておくと、私は銀魂の単行本を集めているし、アニメも何周か観ています。所謂原作厨です。

まあ、うるせえ原作オタクだと思って読んでください。

 

 

 

 

はい、というわけで。早速感想を………

と思ったのですが、例によって例のごとく、話がお母さんの電話のごとく長いことで有名な私は今回も無駄なことまで話しますよ。

 

 

銀魂の実写化が決まった際、私はかなりショックでした。

実写化は誰も得しねえだろ的思想を持っている実写化反対教の信者なので、少女漫画の実写化すらまた山崎賢人かよ〜〜この世の彼氏は皆山崎賢人じゃねえかと溜息をついている毎日。

そんな時に小学生の頃から好きな銀魂が実写化するという情報が入る始末。

実写化反対教の信者、当然不満でした。

 

f:id:mw5xxxxx:20170809205048p:image

 

当時のTwitterを見てみると、ショックを受けているのがよく分かりますね。

そうそう、当時は山田涼介沖田総悟をやるという噂もあったものですから、余計に苛立ちがあったんですね。オーヨシヨシ落ち着け〜〜

 

 

そしてビジュアル解禁。

正直見る前は全く期待していませんでした。

どうせ鼻で笑うレベルのコスプレ大会が開催されるようなもんだろうな、とか考えていました。

しかし、甘かった。

 

意外と完成度が高かった。特に吉沢亮沖田総悟は息を呑むレベルでクオリティが高かった。

というか真選組土方十四郎沖田総悟の2人は原作でも「顔がいい」とあらゆる場面で言われるルックスの持ち主で、(私のような)厄介なオタクを飼っているのもまた事実であるため、真選組のビジュアルはかなりのレベルでないと叩かれるのは必須だと考えていた。

だが、全員のビジュアルが揃って思ったこと、それは吉沢亮沖田総悟がかなりやばいということ。

 

 

 

 

 

 

落ち着け〜〜!!!

って感じですが、本当に初見はびっくりした。叩くどころか一番賞賛レベルだと思ったもん。

 

 

と、まあとにかくビジュアルを見て「これは本気だ…」と思ったのです。

だから、文句を言わず観に行くことに決めました。ギャーギャー言っといて、観てみたら案外よかった!ってことになって掌返すのも恥ずかしいなと思ったので。

 

 

 

そして公開。

本当は公開初日とは言わずとも、すぐ観に行くつもりだったのですが、結局約1ヶ月後になってしまいました。

 

 


 

観に行ってきた直後のツイートです。

あれ、コイツ叩く気満々じゃね?コイツ「やっぱり実写より原作が良いと思いました」とかほざくんじゃね?

 

 

 

 

正解!!!!

 

 正直それを一番に思ってしまいましたから。でも、ただ叩くだけでなく、どうしてそう思ったかについてどうしても話したくなりました。また、悪いところばかり話すのも、それただお前が好意的な気持ちを持ってなかったからじゃね?とか思われてしまう。今回の映画銀魂 、全てが悪いわけじゃなかった。良いところもたくさんあった。だから、両方とも話したいと思います。

だって悪いところばかり話すのって、喧嘩するカップルじゃん。

「私のLINE既読スルーするし、記念日も忘れるし、たまに言い方きついし、構ってくれないし…もういや!」いやもう別れろよってなるじゃん。お前のその鞄買ってくれたの彼氏だよ?お前のこと可愛いって言ってくれたのも彼氏。良いところもあるよちゃんと見て〜! ってなるからね。

 

 

ということでまずは良いところから。

①福田監督のセンスと原作の空気感のマッチング

ここはものすごく評価したい。銀魂って最近は終盤感満載でほぼシリアスしかないんですけど、大半はギャグ。

そのギャグパートの所々が本当に福田監督のセンスというか、福田監督ワールドとマッチングしてたところはとても面白かった。

個人的には、カブト狩りにて、近藤が万事屋に将軍のカブトムシについて詳細を言ってしまうシーン。あそこのやりとりは原作と福田ワールドがうまく合わさってんな〜と爆笑した。

また、武市変平太を演じる佐藤二朗と、平賀源外を演じるムロツヨシの登場シーンもこれ。

ヨシヒコなんかをみてると、この2人の存在に救われるシーンが何度かあるけど、今回もまた佐藤二朗ムロツヨシに頭が上がらなかった。良いキャスティングをしたなあ。

冒頭のオープニングムービーの安っぽさも、銀魂アニメ制作チームのおふざけ感と少し似てるものがあってよかった。

 

②キャスティング

まず、来島また子は今回の一番のMVP(個人的)。

菜々緒は、インタビューにてアニメに喋り方を似せた的なことを言っていた。

…本当に似てた。見た目は原作より少しクール目ではあるが、そんなの気にならない。ああ、本当に似せようとしてくれたんだな、うるせえ原作オタクにも配慮してくれた(?)んだなあと感動した。

アニメを見直すとわかるけど、滅茶苦茶意識してることがわかる。菜々緒様の魅力がまたまた増える…

佐藤二朗ムロツヨシを登用したのも大正解。

安田顕も大正解。

吉沢亮もビジュアル的に大正解。

中村勘九郎も正解。

橋本環奈ちゃんも可愛いから正解。

 

③原作・声優の良さを改めて実感できる

一周回って悪口じゃねえか、とか言わないでほしい。観てから言うのと、観ずに言うのとは全く違う。結婚について、ネットの情報だけで騒ぐ独身と、実際に結婚している既婚者の発言の重みの違いと同じ。

本当にこれは思ったんですよ。

あーやっぱりすごいんだなあ、って思うの。

坂田銀時はやっぱり杉田智和なんですよ。気だるく低く話すのが全てじゃないのが、杉田智和坂田銀時で。小栗旬は良かったけど、気だるい時の喋り方が何か物足りなかった。

あと新八ね。新八、実写が菅田将暉で嬉しそうだったけど、やっぱり新八は阪口大助じゃないと違和感あって。あの独特な突っ込みは阪口大助じゃないとダメなんだなと。

神楽もね、橋本環奈ちゃんは死ぬほど可愛くて、変顔しようと鼻ほじろうと滅茶苦茶可愛かった。神楽も何しても可愛い、そこは一緒なんだ。でも、あの「〜アル」口調と少しの訛りは難しいと思う。釘宮理恵はすごい。可愛い声でそれを実現するのだから。

万事屋の3人に特に感じたけど、真選組千葉進歩中井和哉鈴村健一、桂の石田彰、高杉の子安武人にも本当に足を向けて寝られないなあと思った。

原作と声を頭の中に印象付けてしまっているから、原作ファンが観るとやっぱり違和感を抱いてしまうのは仕方ないと思う。けど、それを少しでも埋めていた菜々緒はやっぱりすごい。

 

 

では、一番言いたかった点に移ります。

名付けて、「ここはどうなの映画銀魂!」

 

①キャラの研究が甘い

これはね、原作厨からしたら避けては通れぬ問題です。

演技だの、見た目だのに言いたいわけではありません。

私が言いたいのは内面的な問題です

まず、桂と銀時が2人でかぶき町を歩いてる場面ですが、桂が一人称で「私」と言うのですね。

いや、「俺」だろと、うるせえ原作厨の私は思ったわけです。神楽の一人称も「あたし」でしたが、正しくは「私(わたし)」です。

一人称って大事ですから。「俺」と「僕」と「オレ」と「ボク」、これだけでも4人の人物が生まれますから。同じ「I」でも4人です。

その大事なキャラづけである一人称をどうして変えてしまったのか?私は不思議でなりません。

また、土方が岡田に襲われるシーンで「嘘でしょ〜〜!!!??」と叫びますが、土方十四郎はそんなこと言いません。正しくは「嘘だろォォ!!??」です。

と、覚えてる範囲では主にこの2つですが、原作ファンに受け入れられるようにするためには、ここはしっかりとして欲しい点ですね。

オッ私、うるせえ評論家ぽくない?

 

 

②キャラの扱い

また原作厨が騒いでるよ〜〜的なレビューですが、大事なので言わせてもらいますよ。

新八、近藤さん、桂の3人の扱いがあんまりでは?

これは次の③にも繋がることなのですが、とにかくこの3人があまりにも惨めだと思ってしまった。

近藤さんに至っては、まあ原作でもぞんざいな扱いを受けやすいけれども、シリアスではここぞという時に男気を見せる人なのに、今回それが全部抜けてしまっている。原作を知らない人からしたら、「何でこの人が局長で、土方や沖田は慕ってるのか?」と思われてしまう。

確かに、原作でも普段は近藤さんのことは馬鹿にしがちな土方や沖田だけど、近藤さんの命がかかった時には真剣になる。原作はその切り替えがうまくできてるから、「ああ、この2人はなんだかんだ言って尊敬しているんだなあ」と読者は思う。

ところが、実写銀魂は近藤の全てをギャグに振ってしまっていて「あー分かってないなあ」と、上から目線の評価を下すしかなかった。

あの短時間で表現するのは難しいとは思えど、もう少しやりようがあったんじゃないかなって思ってしまう。

新八も同じような感じ。戦いにおいて、銀時や神楽、また真選組が桁違いに強いもんだからどうしても弱い存在として描かれがちなんだけど、芯はしっかりしてるから、自分が弱かろうと突っ込んでいくのがシリアスの新八。

紅桜篇でも、原作は神楽や桂などを助けるために体を張るシーンがある。でも何故か、神楽を助けるシーンをギャグにされてしまった。そのせいで、新八はただの弱い奴という見方をされてしまう。

映画において桂を助けるシーンはあくまで神楽と一緒のシーン。新八個人はそういった形でフォーカスを当てられることはなかった。

桂においては次の③にて。

 

 

③どうしてそのシーンをカットした?追加した?

銀魂 感想」なんかでググったりツイート検索かけてみると、「原作の面白さをとことん潰している」との辛口評価がちらほらと引っかかる。

その一因が、このカットそしてオリジナル要素の追加にあると私は思う。

セリフ1つ1つにおいても、原作で面白かったセリフやシーンをカットすることが目立った。そして代わりにオリジナル要素を追加したり、原作の部分を間延びさせる部分もあった。

実写で思ったのは、「殴るシーンの強調しすぎ」ってこと。多分アニメも強調線が入ってるし、ギャグ要素だしってことで強調したのかもしれないけど、あそこの間が地味に辛かった。なんか滑ってる感が否めなくて、「早く次のシーン!早く何か喋って!」と何ともいえない恥ずかしさに襲われた。

銀魂は何も殴るとかの暴力的シーンが見どころなわけではない。むしろ言葉による畳み掛けの方が見どころというか魅力なのだと個人的には思うのだが、まさか暴力的シーンがピックアップされるとは思っていなかった。

まあそれは大目にみるとして(もはや誰目線)、何より引っかかったのは桂と銀時が共に戦うシーンそれカットしたらダメな奴だろォォ!!と、思わず私の中の新八が突っ込んだ。

紅桜篇において、万事屋や鬼兵隊は言わずもがな重要な登場人物。しかし、絶対に欠かせないのは桂小太郎の存在。かつて松陽先生のもとで学んでいた3人が再び集まるということで、3人にとって非常に大事な話。「いつかお前を倒す」と、銀時と桂が背を合わせて高杉に剣を向けるシーンは、大袈裟かもしれんが紅桜篇の一番の見どころ。それなのに全面カット。それどころか、銀時が高杉と直接マンツーマンで剣のやり合い。これじゃあ桂がいる意味ほとんどなくなるよ???

なんでそうなった?どうして3人の大事なシーンが2人のシーンになってるの?銀時が高杉とやりあうのは、もう少し先のあの展開だからこそ意味があるものなのだと思っていたのに、それすら崩壊された。

間違いねえ、私は解釈違いを起こしている。漫画やアニメ作品のファンの間では戦争の原因ともなると言われている解釈違いが、まさかの公式側の人間と起こってしまっている。

私はなんという人物を敵に回してしまったのか。

 

 

④何故紅桜篇なのに真選組が出てきた?

全ての不満がここに集結すると言っても過言ではない。

何度も言うけど、紅桜篇は銀時と桂と高杉にとって重要な物語。その3人による、その3人だけの物語。松陽先生のもとで学んだ3人だからこそ、松陽先生のためにかつて戦った3人だからこそ分かる思いや立場ってものがある。

それなのに、中途半端に真選組が出てくる。確かに、「紅桜を手にした岡田と真選組が勝負したらどうだったんだろう?」とifの世界が気になる気持ちは分かる。だが、はっきり言おう。

紅桜篇に真選組はいらない。

現に、実写銀魂において、紅桜篇の真選組はいてもいなくてもどっちでもいい存在になっている。むしろ邪魔。何しに来た?

ここで、誤解されたくないから言っておくが、私は銀魂において土方十四郎沖田総悟の2人が大好きな、完全なる真選組の女である。

 

銀時と岡田がやりあって、瀕死状態になった銀時を沖田は助けになんてこなくていい。

高杉が来ているという情報を手にして、真選組は船に乗り込んでこなくていい。

死ぬなよ、万事屋とかなんとか言って、土方は銀時に後を任せなくていい。

 

確かに、万事屋と真選組の間には原作でも言っているが、くされ縁は存在する。友達でも家族でも仲間でもないけど、切っても切れない関係だって言っている。

でも、松下村塾で学んだ3人の関係とはまた違う。真選組とは真選組との、松下村塾とは松下村塾との違う形の絆みたいなもんで結ばれている。

だから、互いに干渉することはタブーに近い。

まして紅桜篇はそんな話ではない。現在連載中の、終盤に向かう展開でならアリかもしれないが、紅桜篇はその場にはふさわしくない。

実際、真選組が船に乗り込んで戦っていたが、なんの役にも立っていなかったろう?誰も助けてないし。つまり、なんとなく付け足されただけ。人気だし付け足しとこ、みたいな感覚。

そんなハッピーセット感覚で付け足されても、物語ができるわけがない。

もし真選組をうまく活躍させたかったのなら、紅桜篇を選ぶのはそもそもの間違いだった。

おかげで沖田は剣士というよりバズーカ使いみたいな描写になっちまったよ!

 

 

⑤何をとっても中途半端

やっぱりこれが最終地点かも。

ギャグに振り切れるわけでも、シリアスに振り切れるわけでもない。

桂も真選組も使おうとした結果、うまくキャラを生かせていない。

カブト狩りと紅桜篇を両方入れたことでそれが顕著になっている。

せっかくの福田監督だったんだし、むしろ全てギャグで良かったと思う。下手に紅桜篇のようにシリアスムードを打ち込まなくても、カブト狩りをもっと深掘りしても良かったんじゃないの?

カブト狩りだけじゃなくても、他のギャグ回を何個か詰めて、本当にギャグに振り切ってしまえば評価はまた変わったんじゃないかなって。

そりゃ、原作そのままコピーは「面白くない」。だから、オリジナル要素を取り入れるのがメディアミックス展開では不可避。

だからこそ、福田監督ワールドをもっと展開して欲しかった。佐藤二朗ムロツヨシのキャスティングはそのためだっただから、もっとその要素を入れても良かったんでは?と。

シリアスにオリジナル要素を入れると、原作の展開無視に繋がる。だから、ギャグにもっと力を入れて欲しかった。そしたら、キャラももっと生かせそうだなと。どのキャラも中途半端に掘り下げられることもなく、ギャグ要素だけにフォーカスを当てられるから、ある意味平和だったろう。

 

 

 

………………と、滅茶苦茶うるせえ評価しましたけど、こんな感じです。

観に行って後悔はしてません。福田監督ワールドは結構好きなので、所々面白かった。

ただ、原作が好きで好きでたまらないような人たちには丸投げでお勧めはできない。

なんでもとりあえずは大丈夫と思える人は観に行って損はないかな、と。 

あまり期待しない方が身のためです。(期待しすぎると序盤で飽きそうになる)

 

世の中の女は自己顕示欲を認め、堂々とせよ

 

こんにちは、峠野です。

 

現在私は岐阜県にある実家に帰省しています。

周りは田んぼだらけで、車がないとロクな生活が送れません。

ちなみに私は免許を持っていません。

つまり、暇でしょうがありません。

 

 

ということで、特に書くネタもないのですが、ブログを書くことにしました。

 

 

そうそう、私情になりますが、先日8月2日(パンツの日)、晴れて22歳の誕生日を迎えました。

おめでとう私。純潔を頑なに守って早22年が経ちましたネ。

ガールズバーでおじさんのお話相手をしたりしてますが、Jリーグゴールキーパーのごとく純潔は必死に守っていますブラジルの選手に

 

「Oh…She is perfect player.

She is very beautiful!」

 

とかなんとかいって目をつけられてるくらいのカバー力ですからね。

 

 

 

さて、そんなことは置いておいて…あっ、コレ22歳初めてのブログですね。一歩大人になった私を見せたいものですね!

 

 

 

冒頭で述べました通り、現在私は実家に帰省しています。

 

さてここでクイズです!

 

 

帰省してやることと言えばなんでしょうか? 

 

 

f:id:mw5xxxxx:20170804154256p:image

シンキングた〜〜いむ

 

 

 

 

……そうです、大正解です!

卒業アルバムを見るですね。

昔の想い出に浸るんですね。昔の輝かしい、淡い、あの頃の自分に想いを馳せるんですね。あの頃は良かったなあ…そうして自分がいかに穢れてしまったかを直視し、ああもう生きたくねえなあ、5000兆円欲しいなあと痛々しくも考えるわけです………

 

 

いっけな〜〜い☆ポジティブポジティブッ☆

 

f:id:mw5xxxxx:20170804153939p:image

 

 

もう〜〜!!すぐ卑屈になるところ、峠野のダメなところだぞっ☆22歳になったんだから、大人の余裕見せていかなきゃっ☆

 

 

まあそういうわけで、例に漏れず卒業アルバムを見る

 

 

 

 

 

 

つもりでした。

 

 

 

が、長らく見ていなかった卒業アルバムは、本来あった場所から姿を消していました。

私が長い間放置してしまったため、どうやら拗ねてしまったようです。

んも〜〜!!いつまでも子供なんだからっ☆

 

 

「卒業アルバム………!

私、やっぱりあなたがいないとダメなの。他の人じゃ…ダメなの。

だから、ねえ、もう一度やり直しましょう。」

 

私はそう言いながら、必死に探しました。

しかし、彼は姿を見せようとしません。

しかも、今の季節は夏、たとえクーラーをきかせようとも、動き回ればそれ即ち汗だく。

 

 

 

 

……諦めました。

 

もういいです。そこらへんの女とイチャコラしてください。そして、不倫騒動でも起こして、ミヤネ屋とくダネ!で叩かれてください。

お茶の間にどうでもいい話題を提供してあげてください。

 

 

あ、でもただ一冊だけ、小学校の卒業アルバムが出てきたので、それで満足することにします。

彼の遺品だと思って大切にします。

 

 

 

 

現在2017年、私が小学校を卒業したのが2008年ですから、約10年前です。

もうね、いいです。

私は自分に素直ですから。

自分の綺麗な感情も、汚い感情も受け入れられます。

 

世の中のインスタ映え〜〜とか言ってキャピってる女の子たちいるじゃないですか。

あれってさ、自分が可愛いと思いたいというより、他の人から可愛い〜〜キレイ〜〜って言われたい…というより、もはや

 

私を褒めろ!!!

私を認めろ!!!!

私を羨ましがれ!!!!

 

ってことでしょ?

みんな素直になろ??

私はそんなことないよ〜〜とか言ってるそこの女もみんなそうだから。

 

人間誰しも自尊心があるの。

人間誰しも承認欲求があるの。

もう遠回しに「ハッシュタグ連発」とかしなくていいから。

#ディズニー #女子旅 #○○最高

とかしなくていいから(インスタやってないから今時のタグが分からない女)。

 

#可愛いって言え

#問答無用にいいねしろ

#羨ましがれ豚共

 

これくらいやっちゃいましょうネ。

私なんかTwitterでたまに「自分やっぱり面白いわ〜〜」とか言っちゃってますよ。

 

 

というわけで、私も自己顕示欲に素直になります。

 

小学6年の時の私を見てください。

 

f:id:mw5xxxxx:20170804162015j:image

 

いや〜〜面影ありまくりじゃないすか?

何より肌がキレイ(当たり前)。羨ましい〜〜………

 

 

 

つーか、今の私、垢抜けてなさすぎじゃない??????

 

 

 

女として一大事よね。

だって、22歳になったんだし。

え〜〜!綺麗になったね〜〜!可愛くなったね〜〜!!って言われたいんですヨ。

 

 

と、いうわけで、頑張りたい。

22歳の私、ポジティブに前向きに女らしくなれるよう、頑張ります!!!!!

 

 

はい。書くネタがないのに書いたからもうこんなんしかかけなかった(言い訳)。サヨナラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稼げ!全ては推しのため!

 

こんにちは、お久しぶりです、峠野です。

 

コイツマジでよく更新サボるよな〜やだやだ俺ズボラな女無理だわ〜と思われてるかもしれませんが、残念!サボってるわけではありません!ズボラではないと丸っ切り否定はできません!!

何度も言いますが、友達も恋人もいないから書くネタがないだけです!

 

「今日は一日寝ていました!終わり」

「今日は引きこもっていました!終わり」

「今日はスマホを触っていたら1日が終わっていました!さよなら」

 

そんなブログを書いたとして、読んでくれた皆さんは一体どうするんですか!?

賛同してくれるんですか!?

「俺も今日は引きこもってたわ、峠野と同じだわ」

なんて言ってくれるんですか!?

…エッ、ホント?じゃあうちら、付き合おっか……////

 

 

 

 

まあそれは置いといて。

皆さんそろそろ夏休みですね!(ちなみに、ここでの皆さんは「暇な学生」と仮定する。社会人、多忙な学生など、夏休みなんてねえんだよという方々、クレームはやめて下さい!石を投げないで〜〜!)

 

 

夏休みといえば、海、BBQ、花火、BBQ、山、キャンプ、BBQ…など、イベントが目白押しですよね!

夏休みの予定が毎日これらで埋まってる人たちもいるんじゃないですか?羨ましい限りですね明日小指を机の角でぶつけますように。

 

こういうイベントごとって、楽しい反面お金がかかりますよね。

遊びたいけど金が欲しい!

そんな時、暇な女子大生である私はどうするでしょうか?

 

そうですね、

男の人に身体を売り食べログを書いてお金を

 

 

…もらわねえわ!つーかもらえねえわ!

寧ろ私が金取られるわ!悲しい人生だね!ハハッ☆

 

私は暇な女子大生ですが、同時に健気で儚い少女でもあります。

暇な健気で儚い女子大生が、お金が欲しい時にすることなんて猿でもわかります。

アルバイトです。

アルバイトして汗水垂らして働き、お金をもらうんです。当たり前でしょ、まったく。

 

汗水垂らして稼いだお金で、私はこの夏推しに貢ぎます。

…え?夏の様々なイベント?なにそれ?

タイトルに書いたでしょ、稼げ全ては推しのためって。なんの矛盾もない、純度100%の事実ですよ。タイトル回収型の初心者向けのブログですよ。

峠野って本当に優しい〜〜!!

なんで彼氏いないのか不思議〜〜!!

 

 

というのもね、夏に推しがたくさんグッズを出すんですよ。というかこれも立派な夏のイベントだからね。別に水着や浴衣着ることが夏の全てじゃねえからな!勘違いすんなよ!!!

 

だから私はね、BBQだの海だのに現を抜かしてる場合じゃないんですよ。7月22日からグッズ販売が開始されたのに既に売り切れが出ているくらいなんです。こちとら遊びじゃないんです、もはや戦争だからねコレ。

だからね、BBQ?海?花火?そんなもん知らんのだよ。私は夏の大戦争に参加してくるから。別に恋人や友達とワイワイ車に乗ってキャンプにいくとか、普段見慣れない浴衣姿にキュンキュンするとか、別に羨ましくないから!べ、別に友達や彼氏がいなくて寂しいわけじゃ、な、ないんだからね!!!!

か、勘違いしないでよね!!!!!!!!

 

 

 

というわけで、とにかくお金が欲しい私はアルバイトを一つ増やしました。

某チェーン店のパン屋さんです(チキンなので、万が一店名を出して大ごとになったら怖いため、念のためぼかします)。

大学1年の時から働いている某そば屋さん(個人店なので、店名を出すと一発で特定されるためぼかします)と合わせて2つのバイトを現在こなしています。

 

この前パン屋の初勤務を終えたのですが、色々と思ったことがあったのでブログを書くことにしました。

そうです、やっと本題にたどり着きました。

前置き長いな、と思われるかもしれませんが、私はこの初心者向けのブログでも、ただの簡単なブログではなく、今回の「遠回りしてようやく道筋が開ける」というような、人生のすべてを表現したブログを目指していますから。ただの薄っぺらいブログではなく、さらに一つ上を目指していますから…………。

峠野シビれるあこがれるゥ〜〜!

え、なんで彼氏居ないの?

 

 

 

私は朝勤務で採用されたので、なんと勤務開始時間は6時。寝坊が日常茶飯事の遅刻魔には厳しい時間ですが、ちゃんと早起きしてメイクもばっちりして向かいました。やればできる子ですからね、私は。

 

駅ビルにある店舗ですから、普段は通れない従業員専用の通路を通ってテンションはマックス。私は肉体年齢こそ女子大生ですが、

精神年齢はピュアな5歳児です。成長がとまっています。ですから、こんな簡単なことでも気分が上がります。

 

そして、更衣室で可愛い制服を貰い、着替えました。蝶ネクタイをつけた際、こう思いました。

「ワァ〜某夢の国のバイト思い出すな〜」

 

そうなんです、私は某夢の国(チキンなので(以下略))でも数ヶ月間バイトしていました。短い期間だったので、皆さんが興味のあるであろう某ネズミの中の人を見たとか、そういう面白いネタは何も持ってはいませんが。

 

そして店舗に向かい、一から作業等を教えてもらいながら、実際に接客や作業をしていきました。

 

チェーン店というか、大きなお店ってすげえ。

まず従業員が多い。私が例えトイレに行ったとしても別にそこまで困らない。

そば屋は従業員が少ないから、私がトイレに行くとキッチンにいる別の従業員に代わりにホールにいてもらわないといけない。

それに、仕事量が圧倒的に少ない。勿論サボってるわけじゃないけど、うまく分担できるから、自分1人でアレコレやる必要はない。6-8割くらいの力で仕事ができる。

そば屋はほぼ1人でホールの作業をこなさなければならない。ピーク時は10割というか12割以上の力で仕事している気分になる。

これらはパン屋だけでなく、夢の国のバイトでも思ったんですがね。人数ってやっぱり大きいんだなって。当たり前なんだけど。

 

幸いにも、パン屋さんの従業員はいい人ばかりで、皆丁寧に優しく教えてくれるし、サポートもしてくれました。

が、教えてもらう時に少し突っ込みたいことがあったので、ここでその鬱憤(とまではいかないが)を晴らせていただきます。

 

 

レジの作業で、捨てていいレシートと取っておくレシートがあるんですが、最初に教えてくれた人は、Aのレシートは捨てていいと言いました。

だから素直で健気で儚い私はその通り、Aのレシートをゴミ箱にダイレクトシュートを決めました。

そしてしばらくの間、レジ打ちをしていたのですが、別の従業員の方が見に来た際に、「Aのレシートは捨てたらダメ!!!」と結構な剣幕で言ってきました。

いや待て〜!!!さっき捨てていいって言われたんですよ〜〜!!!だからダイレクトシュート決めてたんですけど〜〜!!!

 

…というのはグッとこらえて、しょうがないので謝っておきました。心の中では殺意のナイフの鞘が外れました。

 

 

また、パンのスライスをしていたら、パンの耳は捨てずに出すと聞いたのでその通り素直に従っていたら、別の人に「パンの耳は捨てる!!!」と言われました。

 

 

なんなんだ!!!今度は捨てるのか!!!さっきそのまま出すって聞いたんだよ!!!!知るかよ!!!!

 

というのはまたグッとこらえて、また謝ってあげました。心の中では殺意のナイフが静かに暴れました。

 

言いたいことをグッと我慢して、素直に従う私。

峠野大人すぎ〜〜!!!

…何で彼氏と浴衣デートの予定がないんだ?

 

 

某夢の国のバイトの教育法がいかにすごいのか、思い知らされることになりました。

あそこの研修はすごい。詳細を書いて大ごとにはしたくないので省きますが、マジですごいぞ。

皆AはA、BはBと徹底して共通の認識を持っているから、パン屋みたいに新人が板挟みされることがない。

勿論自分流の接客をするキャストもいるけど、それはあくまで基本のスタイルに追加しているだけ。土台はしっかりと構築されている。

 

肉、玉ねぎ、人参、じゃが芋を渡されると、夢の国のキャストは皆カレーを作る。ベテランほど、スパイス、隠し味を加えたりしてアレンジするけど、流石夢の国、100人中100人が、皆の大好きなカレーを出してくる。

 

ところがパン屋はどうだ。同じように、肉、玉ねぎ、人参、じゃが芋を渡されると、カレーだけでなく、肉じゃがを作ってくる奴が現れる。男ウケでも狙ってんのか?私家庭的な料理作れるんです〜アピールでもしたいのか?とにかく、100人中何人かはカレーではなく奇をてらった別メニューを出してくる。

 

アピール、アレンジは大いに結構だ!だが、最低限皆の認識合わせよ?別に全く同じじゃなくていいから。でも、基本は揃えてこ???足並み揃えてこ???

 

 

 

というわけで、パン屋さん及び大きなお店や会社に言いたいこと、それは

 

 

 

 

 

 

私に金をください!!!!!!

 

 

 

以上!暑い夏が始まりました、皆楽しんで行こうね〜〜!

 

 

 

 

 

 

健康な人類はとにかくその身体に感謝しようー尿検査物語season2-

 

こんにちは、峠野です。

ここ最近は台風が来たりものすごく暑かったりとにかく夏がきましたね。

私はこの暑さを今ひしひしと感じています。

結論から言えば、私、退院しました。

 

 

…いっけなーい!ロジカルロジカル〜〜!!

私、1ヶ月前まで「御社の☆プリンスさまっ♪」をプレイしてた、普通の就活生ッ(*^ω^*)

プリンスと話す時は、「論理的に話せ」ってよく怒られちゃったもんだから、ついついその癖で結論から言っちゃった☆

んもう〜っ、おっちょこちょいも大概にしなきゃ(。>∀<。)

 

………はい、私、入院してました。

と言っても、たかだか一週間の検査入院です。

尿検査の結果、蛋白と血がやっぱり出てるね〜〜ってことで、私もさっさと結論出して(気持ち的に)楽になりてえなと思ったので、腎生検という、まあ所謂腎臓の精密検査的なものをすることにしました。

 

 

入院しますわ〜〜って、結論を出した時、はっきり言って私は舐めていた。

たかだか一週間、病気だと決まったわけでもあるまいし、まあ気楽に終わるだろうと。

それに、なんか入院って小学一年生以来してないし、ちょっと好奇心がそそるし。

ってことで、あっさり入院が決定した。それが、先月末の話。

 

 

7月3日(入院1日目)

10時から10時半のうちに病院に来てね、と言われていたので、私は真ん中の10:15に病院に向かった。

結構入院する人が多い印象をうけたが、見事に爺さん婆さんばかりだった。右も左も爺さん婆さん、オセロだったら私も婆さん。

しかも何も考えず、洗濯物の一番手前から引っ張って来た真っ赤なトップス、紺色のスカートというお前は本当に入院すんのか?街にでも繰り出すんじゃねえのか?てな感じの服装を着ていた私、病院の白い壁や床と見事に美しいコントラストを奏でていたために、余計に周りの爺さん婆さんから滅茶苦茶見られた。芸能人ってこんな気持ちなのかな☆、なんてアホなことをマジで考えたりしていた。

 

ようやく入院受付を済まし、病室に案内された。6人部屋だったのだけど、ちょうど私を避けるかのように皆が退院したとのことで、1人だった。イエーーーイ!!!コレなら実質個室〜〜!!!どんだけでも叫べるぜフゥ〜〜!!!とか考えてたけど、30分後に同室の人が2人来たので、私の夢はすぐ散った。

 

 

 

 

 1日目は検査の前日ということで、採血や採尿、心電図やレントゲン、私にとってはそこまで苦ではない(ただし採血はのぞく)検査を一通り受けた。そして、担当医の山田先生(仮名)と山下先生(仮名)、研修医の山口先生(仮名)、医学部生の山内さん(仮名)が腎生検についての説明に来た。

 

「峠野さん、よろしくお願いします。担当医の山田です。これから検査について説明しますね」

 

山田先生は女医さんで、非常に綺麗でカッコいいので、なぜか私もここで女としてきちんと接せねばならぬと気合を入れて、ベッドの上で正座をして説明を聞き始めた。

 

「まず、腎生検は腎臓の組織をとる検査です。腎臓は背中側に2個あります。」

 

そうですね!!

思わず私の中の森田一義アワーが叫んでしまった。伊達に高校時代、生物を履修して来たわけじゃないぜ!それくらい知ってるぜ!

 

「ですから、背中から針を二、三回刺し、組織をとります。」

 

そうですね!!

アッ!これ進研ゼミで見たやつ…ではないですが、入院前に山下先生から聞いたやつだ!そうなんだよね、二、三回背中に針が刺さってうんうん、そこから組織を…

 

アッ………ヤバイ気がしてきた。

 

「そのあと圧迫し…」

 

圧迫〜〜!!!???

圧迫〜〜〜〜!!!?????

ぎゅ〜〜って抑える、あの圧迫〜!!?????

 

 

「圧迫」、なぜかこの2文字を聞いた途端、耳の聞こえが悪くなった。耳鳴りがしてきた。気だるさが襲ってきた。

 

そう………気絶の一歩手前だ。

 

「あああああヤバイですすみませんああああヤバイ」

と叫びながら正座しながらベッドに転がる。

 

気持ち悪い………」

もうそれしか口にできなかった。本当に。医者もみんなポカーーーンとしてた。コイツはヤベエぞ、そんな感じの雰囲気が痛いほどに伝わって来た。

当たり前だ、圧迫と言った瞬間ヤバイです〜〜!!!と叫びながら、ゴローン!!!といきなり倒れるんだから。

そりゃ唖然でしょ。

 

気持ち悪いですか!?と、ポリ袋を渡され、これに吐いて大丈夫ですよ!と言われた。

 

「ああ、吐かなくて…気持ち悪くて…ああ」

ちょっと聞いてみると、なんだかJPOPの歌詞みたいな呻きをあげる私。こんなところでも恋する乙女の気持ちを忘れないとか2代目西野カナじゃん!?とかそんなことを考える余裕はこの時にはなかったのだが、とにかく気持ち悪くてしょうがなかった。

 

医者は「これは相当ですね………(真顔)」とボソリと言った。採血で気を失ったこと(尿検査物語を参照)は、どうやら私を担当する医者看護師

すべての耳に入っているらしい。油断も隙もあったこっちゃないな………

 

少し落ち着いてから、「すみません、本当に弱くて…」と自分から謝った。

いえいえ、大丈夫ですよ、と山田先生に微笑んでもらったけど、目の奥は笑ってなかった。コイツは相当やべえ、そんな目をしていた(気がする)。

 

「よく失神されるんですか?」

 

………自己紹介タイムの質問かよ!!!

「よくカラオケ行くんですか??よかったら一緒に今度…どうですか?」って恋の始まりかよ!!!私と失神して一緒に逝けるのは無気力の極みだよ!!!

 

 

「そうですね…浴槽に腰をぶつけて、とか、机の角に膝をぶつけて、とか、親に足の指を触れられてとか………レパートリーがちょっと豊富で」(マジで言った)

 

 

レパートリーってお前…これカラオケの選曲の話じゃねえから………西野カナとか、AKBとか、ST☆RISHとか…」みたいに、ポンポン口からボンボヤージュしていい類のことじゃねえから………お前の場合意識がボンボヤージュしてる話だから………

 

 

「足の指を触られて…!?」

そんなヤッベーお前ST☆RISHって…アニソン歌うんかよ…みたいなちょっと引いた反応しないで先生〜!ST☆RISH最高だから!カラオケ超盛り上がるんだからな!

 

 

とにかくこいつはヤバイなという認識が医者で共有されたことを何となく察し、

「ちょっとまずそうなのでお母様に明日詳しく説明しますね。明日の検査の様子では中断することも考えてます。無理はしないでね」と言われ、先生たちはその場を後にして行った。

 

明日への不安も募ったが、テンションが上がっていたことと最近何でも応援上映やライブ風に考えたいお年頃なので、Twitterでも浮かれながら1日目が終わった。

 

 

 

 

 

7月4日(入院2日目)

 

朝6時に起こされた。

早い。早すぎる。まだ寝てたい〜という私のことなんて放っておき、体温、血圧、脈を測られた。低血圧なので数値はかなり低い。「低いですね〜」と看護師に言われ、森田一義アワーが脳内に留まることなく、「そうですね〜」と口に出していた。お昼休みはまだまだ先だぞ。

 

いよいよ検査日ってことで、この日は朝食と昼食を抜かれた。同室の人は食べてるから匂い普通にするし、正直滅茶苦茶酷。腹減った〜って新連載の少年漫画の主人公のごとくブツブツ言ってた(頭の中で)。

 

そういえば、病院食はまずいぜ!とよく聞いていたけど、そんなことはなかった。普通に美味しかった。七夕の時なんてイベントと銘打って七夕メニュー出してくれたから。もはや給食だから。幼児返りしちゃうから。

 

f:id:mw5xxxxx:20170708104222j:image

これが七夕メニュー

 

10:30から検査だったので、ベッドに寝転がって呑気にゲームしてたら、9:30に母親が来た。

えらい早い到着ですなあ、デートに張り切る彼女か?とくだらんことを考えてたら、私の代わりに説明を聞くために早く来てくれたわけでして何も言えなかった。

恋する乙女思考は時に身を滅ぼす。

 

 

母親が説明を受けに医者の元へ行って30分ほど経ってから、「はい峠野さん、検査室に移りますよ〜」とカーテンを開けると、母親と7,8人の医者がいた。

アレ!!??

増えてない!!???

昨日は3人だったのに倍以上に増えてるよ!!????しかも今「普通に喋る分には元気なんですよねえ」とボソリと聞こえたよ!!??

どうやら、昨日の失神寸前騒ぎで医者のブラックリストに載ったみたいだ。ちょっと〜〜いくら厨二病引きずって、「他人と違う私」に酔いしれるのが好きな私でもこれは望んでないよ〜〜!!!

 

 

検査室は(当たり前だけど)個室の病室。そのベッドに寝転がると、「検査に必要な点滴をうちますよ〜」と言われた。

私は別に点滴や注射の痛みに弱いわけではない。だが看護師は「大丈夫ですか!?刺さりますよ!!?いいですか!!?」と点滴前に何度も必死に確認してくるもんだから、

大丈夫です!!!どんどんさしちゃってください!!!」と意気揚々と答えたら、看護師に

「あ、いえ…刺すのは一度です」

と冷静に返されて少し寂しかった。おいおいテンション低いぜ〜〜!!!

もっとノッてこうぜ〜〜!!!

バイブス上げてこ〜〜!!!

 

 

で、いざ点滴かな?と思ったら、なんかめっちゃドラマで見たことあるような医療系のマシーンがぞろぞろ入場してきた。オッホー!!!ドラマ撮影かな〜〜!??と思う余裕はこの時には正直なかった。緊張しすぎて顔色蒼白、手足極寒、血圧低迷。看護師や母親に「そんな緊張しなくてもいいよ」と言われたけど、イヤ無理だわ。

 

マシーンがセッティング完了して、ようやく点滴に入った。だが、ここで私は喜劇のような悲劇を味わうこととなる。

山田先生が私の左手に点滴を刺そうとし、少し苦戦しているのがわかった。

 

無い………」

 

とボソリと呟いた。どうした!ミス山田!何が無いんだ!?明日への希望か!?

私の母親は仮にも看護師なので、気になったのか少しだけ近くに寄って覗きに来た。

 

本当に無い………」

 

だから何がだよ!!あるわ!!何か知らんけど、確実に希望を持って毎日生きとるわ!!!

 

「あった………」

と山田先生がほっと一息ついて、ぷすりと針が刺される。

 

ほらね。あるでしょ。未来も希望も私には備わっているのよ。まだ捨ててないんだから。

 

そして、点滴が無事終わり、うつ伏せになるよう促された。すると、背中で超音波検査を始めた。くすぐったがりなので正直非常にきつかった。

超音波検査が終わるや否や、「アッ………」という何だかヤバイものを見た、みたいな声が山田先生から聞こえた。

 

点滴が、漏れている………」

 

漏れてんの!?どこに!?どこも濡れてないよ!?

 

どうやら話を聞いていると、肌の中で漏れてるらしい?よく分かってないんだけどね。外には漏れてないみたい。

 

「この角度にしたらどうでしょう?」

 

と山田先生と看護師が私の点滴を斜めにしたり、腕を斜めにしたり試行錯誤を繰り返していた。

 

「駄目だ、負けちゃうね…」

 

と、看護師が言うので思わず、

 

負ける!?私の血管は戦っておるのですか!?弱いんですか!!??」

 

 

と、本当にガチのテンションで言った。

アハハと爆笑した後、冷静に「そうじゃなくて…」と説明してくれたんだけど、この時は自分の緊張をほぐすのに必死だったから内容まで覚えていない。ごめんね看護師さん…

 

  

「うーん、ごめんね。刺し直しますね」

 

と、山田先生が点滴をし直すことを決めた。ア、ハイ大丈夫です、なんかすいません、と切実に思った。

うつ伏せから仰向けにさせられた。

 

左腕を山田先生と看護師が2人で必死に凝視していた。聞こえて来た話だと、どうやら私は血管がない。

いやある。あるんだけど、埋もれている上滅茶苦茶細いらしい。迷惑な奴め。

 

とうとう左腕だけでは足らず、右腕を研修医の山口先生と、この検査で新たに増えた山辺先生(仮名)で見始め、計4人で私の血管探しの冒険が始まった。非常に異様な光景である。

 

駆血帯で両腕を縛られ、挙句血管のそばをペシペシと叩いて刺激して、血管を起こそうとしているものの、私の血管は起きようとしない。寝坊が日常茶飯事の私の血管だもの、ちょっとやそっとじゃ起きないのだ。

 

「本当に無いですね………」

と医者が次々と口に出す。あるわ!なかったら死んどるわ!!手のひらを太陽にかざして真っ赤な血潮見せたろか!!

 

「ここはどうですかね?」

かろうじて先生たちが血管を見つけ、次々に針を刺すものの、「アー駄目だわ」と言うばかり。駄目じゃない!!!諦めるな!!!松岡修造を呼べ!!!

 

しかも、この検査で新たに増えた山上先生(仮名)、ずっとこの様子を壁の近くに立って見ていたものの、痺れを切らしたのか血管探しの冒険に加わった。

そして、ここだと言わんばかりにぷすりと刺して、「お、すごいこれで解放されるかな」と私は思ったのだが、「アー無理か」と針を抜き、処置をし終えるや否や、PHSに電話がかかって来て、呼び出され部屋を後にした。

コラーーーッ!!ココは試食コーナーじゃねえぞ!!!ぷすりと試してさっと去ってんじゃねえーーーッ!!!購入しろーーーッ!!!

 

膝を曲げるとさっきみたいに漏れてしまうので、なるべくその付近の血管は避けたかったようだが、山辺先生が「最悪ここだな」ボールペンで私の右肘付近の血管に印をつけた。マーキングかよ。

最悪ボールペンという魔のコラボレーションに、もう笑いが止まらなかった。どんだけ私の血管厄介なんだよ………

 

そんなこんなで5箇所くらい刺されて、両腕がガーゼまみれになってなかなか死ねないメンヘラかな?状態になってきた頃、山田先生が左腕を見ながら「あった!いけるかな!!?」と声を張り上げた。言っとくけど、これ黒ひげ危機一発みたいなドキドキハラハラゲームじゃないからね。点滴だよ。

 

30分以上は経ってたと思うけど、ようやく点滴が完了した。良かったよ。もはやこれでみんな体力使っちゃったでしょ。検査はもうこれで終わりでいいよ。ハイ解散!お疲れ!

 

……というわけにもいかず、「痛みに弱いのに本当にごめんね、点滴もようやく済んだので、検査に入りますね」と言われた。

もう一回言っとくけど、腕に針を刺される程度の痛みなら平気です。そこまで虚弱じゃないです。

 

またうつ伏せにされ、心電図など色んな機械が私につけられた。それと比例して、私の緊張感も上がっていった。

「じゃあまずは麻酔をうちます」

背中からぷすりと針が刺されるのがわかった。正直痛みはそこまでだったが、隣で「これわかる?もやもやっとしたものが…」と、私の腎臓の様子か何かを医学生に向けて説明しているのが聞こえた。

 

モヤモヤ?

私の身体の中にモヤモヤが……????

アッウワッコレ駄目だわ

 

「アッやばいです無理………」

 

と叫ぶ私。

滅茶苦茶気持ち悪かった。耳鳴りがひどかった。心電図やら血圧計をつけていて、多分急激に下がったり乱れたりしているからか、ドラマでよく聞く、「ピロリロ!ピロリロ!」っつー異常音が鳴り響いて、それがますます私の意識の放置の手助けになっていた。私は死ぬのか?

マジでそう思った。

 

検査中下半身は動かしては駄目だと言われていたので我慢していたが、こうなると動かないとどうしようもないほど気持ち悪いので、

 

「動かしていいですか!?もう無理です!!!」

 

と了承を得てから足を動かしたことに関しては、我ながらすげえなあと思う。拍手喝采だろ。

 

 

「ハァ…ハァ…」

声を出さないと息ができない。気持ち悪くてしょうがない。そんな状態が数分続いて、ようやく周りからの声が聞こえるようになった。

どうやら意識を手放す寸前で踏み止まれたようだ。

 

 

「痛かったですか?」

 

医者に聞かれた。

 

 

「いえ、痛くはなかったんですけど、モヤモヤ?とかいう単語が聞こえてもうそれで色々想像しちゃって………想像力豊かですみません………」

最後の一言いらねえよ!と今なら思うが、あの時は必死だったし真面目だった。

先生たちも想像しちゃったのか、ワハハと笑った後、「私語厳禁ですね」と言われたのであああすみません、そんなつもりでは、と謝った。

 

 

こりゃ検査無理だな」

恐らくあの場にいた全員がそう思ったであろう。私も思った。

だが、私はここまで来て辞めるのが絶対に嫌だった。もういっそ最後までいけ!行くんだ!と切実に考えていたのである。

 

 

その時だった、母親がおもむろに立って私のそばに来て、耳元でこう言った。

 

うたプリのこと考えな」

 

ハッ…………!!!??????

私は一体何をしてたんだろう、こういう時こそ

好きなことを考えないでどうする???

サンキューママン。私はこの瞬間から、脳内で我が愛しの聖川真斗の名曲「Knocking on the mind」Amazon CAPTCHAを流し始めた。

 

するとどうだろうか、身体の力がするりと抜け、先ほどまであった緊張感、気だるさなどもすべて嘘のようになくなったのである。

 

「検査できそうですか…?」

 

医者が尋ねる。

 

「できます!!平気です!!!やっちゃってください!!!」

さっきまで死にそうになってた奴が何を言うって感じだけど、本当にびっくりするほど元気になった。なんたって、私はもう1人じゃない。

川真斗がいるから。だから大丈夫。

 

 

「じゃあ一度やってみて、無理そうだったらやめましょう」

 

ということで、1度目の針が刺さった。麻酔が効いているのか、それとも聖川真斗がついているからなのか、全く痛くなかった。

あっという間に1度目の検査が終わったので、

「エッ!!!今ので終わりですか!?」

 

と思わず聞いてしまった。

 

「1回目は終わりです。これを後2回…」

「できます!!さあ!やってしまってください!!」

 

ということで、無事終了した。

自分でも驚くほどに現金な奴だなと思う。母親のあの一言がなければ、私は孤独に死んでいた。あの一言があったから、私は聖川真斗とともに乗り越えられた。

ありがとう、聖川真斗。ありがとう、うたの☆プリンスさまっ♪…………

 

 

 

検査終了6時間は絶対安静ということで、ベッドの上で寝たきりにさせられたのだが、正直これが辛かった。

別に私は病気でもないし、むしろ心は滅茶苦茶元気で身体もどうってことないのに、ただ1箇所針が刺されてしまっただけで動けない辛さ。

踊りてえ!!!

騒ぎてえ!!!!

はしゃぎてえ!!

もうこの三拍子が6時間ずっとぐるぐるしてた。

 

挙句、同じ姿勢6時間。寝返りもだめだし、足を動かしてもダメ。思ったより滅茶苦茶キツイ。痛い。何より腰が痛い。

 

気を紛らわすため、母親と話してたり、歌を歌ってみたり、テレビでやってた科捜研の女の再放送を観たりしたけど、そんなもんで痛みがなくなるわけない。そんなんで痛みがなくなるならこの世に病院はいらない。

 

そしてその6時間の中で、点滴による看護師の呼び出しを何度もした。私の血管が弱すぎるせいで、すぐ点滴が落ちなくなるのだ。強くなれよ血管!!!!その度流れる「ピピピピ」という電子音。軽くトラウマになった。

 

さっき山田先生が漏れたといった点滴による弊害が、ここになってやって来た。滅茶苦茶痛いのだ。腕の中が死ぬほど痛いのだ。「アアッ!!!左手が疼く…………ッ」厨二病をリアルに体感!!ってVRじゃねえんだぞ。

 

腰も痛いし左腕は疼くし、挙句に動けない。飲むことはできたが、寝ながら飲まなければなので母親にペットボトルを持ってもらい、ストローで吸うしか方法はなかった。

トイレに行くのも、尿器とかいうペットボトルにそれっぽい蓋がついたような容器に、ベッドの上で寝転がりながらするしかなかった。私は恥ずかしさが勝って、安静解除までトイレを我慢した。頑張った私の膀胱に盛大なる拍手を!!!!

 

気分は介護される婆さんだった。またフラグ回収である。入院当初のオセロ効果が1日遅れで発動した。1日遅れで婆さんになってしまった私。

プライドはズタズタだった。自分の実力に見合わず、肥大化してきたプライドは、いとも容易く傷つく。母親にやってもらってなければ、恐らく私は自尊心の傷害を理由に死を選んでいたと思う。それほどに、情けなくて、辛かった。

 

 

6時間耐え抜いて、絶対安静からベッド上安静に切り替わった。トイレは歩いて行けるようになったが、行くたびに看護師を呼ばなければならなかった。

私だって嫌だが、しょうがないのでトイレに行くたび看護師を呼んだ。来る看護師のほとんどが、少し怪訝な顔をした。

テメーーー!!!!私だって呼びたくて呼んでんじゃねえんだぞ!!!てめーらが呼べっつったから呼んでんだよ!!!!トイレくらい1人で行けるもん!!!!!!21さいだもん!!!!!!!

 

と、叫びたい気持ちを我慢した。

思えば、私もバイトをしてる時、何度も呼んでくるお客さんに嫌な顔してるかもしれない。まさかこんなところで己に対し反省させられるとは…

 

 

ベッド上安静になって一時間後、待ちに待った食事が来た。

ウッキウキでその食事を見ると………

 

f:id:mw5xxxxx:20170708125739j:image

 

 

私は修行僧か!!!!!!

 

と叫ばざるを得なかったくらい質素な食事。まあ、ベッド上安静だから簡単に食べられるようにしたんだもんな………でもな………朝昼抜かれてキツイ検査してこれか………鬼だな………

 

 

母親が見かねて、「チョコ食べるか?」と明治ザチョコレートをくれた。感謝の極み。

 

f:id:mw5xxxxx:20170708130119j:image

 

 

 

その夜、ずっと寝ているせいで本当に腰の痛みがひかなくて、また点滴による腕の痛みもひくどころか増すばかりで、何度も夜中に起きた。母親は同じ部屋でスヤスヤ寝ている。クソ!!!!私だって健康なのに!!!!なんなら私の方が若いのに!!!!なぜ腰と腕の激痛で起きねばならんのだ!!!!

 

寝かけたところに、点滴の電子音が鳴り響く。その度やってくる看護師。

どんだけ弱いんだよ!!!落ちないんだよ!!

全国の受験生のみんなー!(点滴が)落ちない血管、御守りにどう?特に医学部志望の君にオススメだ!

 

とまあ散々な夜を過ごし、この日は終わった。

 

 

 

7月5日(入院3日目)

 

長い1日が明けて、この日はベッド上安静が解け、歩けるようになった。が、速く歩くことが痛くて不可能。

個室から、最初にいた大部屋に戻る。

検査した箇所は少しだけ痛みが残り、無理にひねったりすることは厳禁だと伝えられた。

 

7月6日(入院4日目)

 

母親が帰る。

 

7月7日ー8日(入院5日目-6日目)

 

7日にシャワー解禁だったので、早速浴びた。滅茶苦茶気持ちが良かった。生きてるっていいな!

暇だったので、ずっとゲームしてた。

8日の朝退院、今に至る。

 

 

正直、1,2日目でエピソードとしてはピークを終えてしまったので、後半は非常に簡潔になってしまった。

この入院生活で思ったのは、健康第一だということ。健康じゃないと何もできない。普段できてたことすら、できなくなる。そんなの辛くてたまらない。だから、健康に感謝しながら毎日を生きたいなって思う。

世の中でちっぽけなことで悩んでるみんな、健康でいられることにまずは感謝しな。健康の前だとそんなのどうでもよくなるから。寝たきり生活送ってみ?マジでハ?私がブス?ワハハアホらし〜って思うよ。

あとは、親のありがたみだね!

一人暮らししてるからなんとなく感じることは多々あったけど、今回マジで実感した。

とにかく、今日からしっかり1日を送っていきたいなと思いました。

だからと言って悩みが尽きるわけではないけどな!ワハハ!

またクソ長い上、ドウデモイイブログになってゴメンな!みんな!健康大切にしような!

人生、煌めいてる?-KING OF PRISMのススメ-

 

 

おはようございます、峠野です。今回も卒論レベルの長さのブログを書いてしまいました。

 

あっという間に6月も半ばが過ぎ、2017年上半期が終わろうとしていますね。

ちなみに、先日の関東はこれでもかというほどの風雨に襲われましたが、そのせいで私の傘は折れました。 

f:id:mw5xxxxx:20170623063117j:image

 

 

そんなことは置いといて。突然ですが皆さん、最近の調子はどうですか?

輝いてますか?

煌めいてますか?

 

 

 

ちらほらとしんどいだとか、もう嫌だとか、5000兆円欲しいとかそういった答えが聞こえたような気が全くしませんが、続けますよ。

 

普段私は、自分の好きなものを他人に勧める、といったことをあまりしません。

何故なら、自分の好きなものが相手に好かれなかったら悲しいから

悲しい思いをするくらいなら、最初からしない。「駆け引きなんてできないの、好きなのよAh Ah Ah Ah〜〜♪」ってね。私の中のYUIが歌い始めちゃうから。そういうリスクを伴うことなんてできんのです。

 

ですが、今日はどうしてもみんなに観て欲しい、魅力を知って欲しいとある作品がありまして。そのためにも、私の中のYUIに山形のさくらんぼを賄賂として与えて口封じしてきました。これで安心です、私も晴れてソロデビューし、駆け引きし放題です!

 

 

YUIさくらんぼに夢中になっている間にさっさと本題に入りましょう。

私が勧めたいという作品は、ズバリ映画「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(通称キンプラ)です。

なんだそりゃ?と思ったそこのあなたはとりあえず公式サイトを見てみましょう。→「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」公式サイト

 

 

 

「オイオイアニメかよ勘弁してくれよ、俺は洋画やエモいマイナー映画しか観ないんだぜ」

「え〜〜アニメは『君の名は。』でもう十分〜〜前前前世からやり直してきて〜〜」

 

とか考えちゃうようなそこのあなた、馬鹿にしてはいけませんよ、これはただのアニメ映画じゃない

 

 

「アニメは観るけど、イケメンがキラキラしてる系アニメは苦手なんだよな〜どうせ女オタクがキャーキャーするような内容なんだろ?」

 

…お前、前前前世からやり直し。

確かにキンプラはイケメンがいっぱい出る。キラキラ輝いてる。女オタクもキャーキャー言う。

だが、それだけでこの私が高い金を出してさくらんぼを買ってくると思うか?生憎だが、そんな金はない。そんな金があったら、YUIの気をそらすよりも、麗しき美しき私の最愛の聖川真斗に貢ぐ。

 

いいか、これは忠告だ。キンプラをよくある女性向けテンプレアニメと同列に扱ってはいけない。そんなことをすればお前は死ぬ。

 

 

「じゃあどんな映画なんだよ?」

残念ながら、キンプラを一言で表す語彙力、表現力、権力、煌めき等々を私は持ち合わせていません。申し訳ない、力不足にも程がありますね。

 

 

ですから、これからかいつまんで説明したいと思います。

 

 

まず、キンプラについてですが、実はこれ、前作「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(通称キンプリ)の続編です。

キンプリも独立している作品というわけでなく、「プリティーリズム・レインボーライブ」という女児向けアニメの公式スピンオフなんですね。

プリティーリズムの方では、女児向けアニメということもあり、女の子たちがメインなのですが、キンプリやキンプラの方では男の子がメインです。というか、9割男です。

 

プリティーリズム、キンプリ、キンプラの世界には、「プリズムショー」というアイススケート+ダンス(+異次元要素)のようなスポーツが存在しています。登場人物たちは、その「プリズムショー」がより素晴らしいものになるために、最大の見せ場である「プリズムジャンプ」を練習しており、その出来で競い合います。

 

プリティーリズムで登場する神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキの3人で構成される「Over The Rainbow」(通称オバレ)、またこの作品から新たに登場する一条シン、太刀花ユキノジョウ、香賀美タイガ、十王院カケル、鷹梁ミナト、西園寺レオ、涼野ユウなどといった男の子たちにスポットが当たっているのが、キンプリやキンプラという作品です。

 

オバレの3人は、いわばプリズムショー界の人気者です。

一条シンくんたちは、エーデルローズというプリズムショーの学校のようなところで、懸命にプリズムショーの練習をするプリズムスタァ(プリズムショーをする人)の金の卵たちです。

 

 

 

キンプラは前述した通り、キンプリの続編です。

 

「前作観ないと続編なんて観られるわけないだろ!」

 

そんなこともないんです。

さっきの登場人物に加え、謎の美少年如月ルヰ、カヅキのライバル大和アレクサンダー、エーデルローズの主宰氷室聖、エーデルローズのライバルシュワルツローズとその主宰法月仁などがいるということだけ覚えておくくらいでも十分観られます。現に私の友人数名は、なんの前情報もなしに楽しんでくれました。

 

それでも不安なら、まずはキンプリをTSUTAYAでレンタルしましょう、あるいは目の前にあるスマホやパソコンやタブレットで調べてみましょう……とでも言おうと思ったのですが、私はどうしてもキンプラを観て欲しい。一緒に煌めきを感じたい。そのためにも、スーパーのさくらんぼではなく山形直送のさくらんぼを買ったのです。

 

私にはわかる。別に興味がない人がTSUTAYAでレンタルするわけがないし、スマホやパソコンで調べるわけがないということを。そんな時間があったら、自分の好きなアイドルなりバンドなりのDVDや音楽を楽しむということを。

 

 

そんな人たちが、少しでもキンプラ面白そう!私も輝きたい!と思ってくれるよう、こちらとしても全力を尽くしたいと思います。

 

 

まず、前作キンプリを簡単に説明しましょう。

 (かなりのネタバレなんで、嫌な人は遠目や半目で読みましょう)

 

 

一条シンくんは、よく自転車に乗る男の子です。別に弱虫でもないし、ペダルを回すことに必死になっているわけでもないし、乗っている自転車は非常にオーソドックスなものですが、とにかく主な移動手段は自転車と徒歩です。

 

その夜も、いつもの如く自転車に乗っていました。すると謎の美少年如月ルヰくんが現れます。そして、ルヰくんは「彼にプリズムショーを見せてきて欲しい」といきなりシンくんにペンダントを涙を流しながら渡してきます。普通の人だったら「なんだこの人、怪しい…」などと考え、その場を立ち去るでしょう。私もそうします。ひょっとしたら110番します。

しかし、プリズムに満ち溢れたこの世界では違います。まして、純粋さと優しさの塊である一条シンくんに我々のような俗悪な考えは一ミリたりとも存在しません。シンくんは「分かった、いいよ」とそのペンダントを受け取り、了承します。優しすぎて心配になりますね、よく分からんツボなんかがお家に溢れてたりしないかしら。

 

ルヰくんの言うプリズムショーは、その当日、しかもこのやり取りの時点で既に始まっていました。シンくんが詳細を聞こうとしたのですが、ルヰくんはなんと消えてしまっているのです!なんという一方的な人間なのか!私だったら「この野郎!」とペンダントを投げ捨てて、プリズムショーになんか向かわずそのまま帰ります。ですがやっぱりここは安心と信頼の一条シンくん、素晴らしきほどの優しさと適応力を見せ、「ヤバイ、急がなきゃ!」と自転車でプリズムショーに向かいます。なんだかあまりにも自分の感情が醜くて生きてるのが恥ずかしくなってきましたね。

 

このプリズムショーに出演しているのが「Over The Rainbow」です。シンくんにとって、これが初めてのプリズムショーの体験でした。私たちと同じです。わかりやすくするために時系列で説明してきましたが、映画キンプリはこのオバレのプリズムショーからいきなり始まるのです。一条シンくんと私たち観客は、同じ瞬間にプリズムショーの煌めきを初体験する運命なのです。

このプリズムショーでは、オバレの3人がそれぞれプリズムジャンプをキメてきます。きゅんきゅんきゅーんと服を脱がされるわ、無限ハグはされるわ、燃やされるわ…挙げ句の果てに3人それぞれと自転車を二人乗りし、そのまま自転車で空を飛べます。公道での二人乗りは禁止だよ。

 

一条シンくんはここでプリズムショーの虜になります。観客も同じくプリズムショーの虜になっています。運命共同体なので当たり前ですね。

帰り道、自転車に乗るシンくんは世界が輝いて見えるようになります。すっかりプリズムショーに染められている様子です。ちなみに観客も、キンプリを観た後は世界が輝いて見えます。それについては後ほど。オバレの真似をし、自転車で空を飛ぼうとするシンくん。しかし、オバレのようにガチで空を飛べるわけではないのですが、飛んだ瞬間の姿はキラキラと輝いており、まさしくスタァ。その姿を目撃したのが、エーデルローズの主宰である氷室聖であり、シンくんをエーデルローズにスカウトするのでした。

 

エーデルローズに入学したシンくんは、他の生徒である太刀花ユキノジョウさんや西園寺レオくんたちに出会います。新入生ということで、寮長の山田さんにエーデルローズ内を案内してもらうのですが、プリズムショーレッスン用のリンクがひどく寂れていることに気がつくシンくんと観客。

エーデルローズはプリズムショー界の名門中の名門「だった」のですが、前理事長が亡くなってしまったことで事態は一変。エーデルローズ財団の実権を引き継いだのは、前のエーデルローズ主宰である法月仁でした。エーデルローズ主宰の氷室聖が引き継いだのは、エーデルローズ発足の地である古い建物(つまり現在のエーデルローズ)1つだけであり、また有望な生徒の多くは、仁が創立したシュワルツローズに引き抜かれてしまい、現在のエーデルローズはオバレの力でもっているようなものでした。

 

シンくんはその後、氷室主宰に改めて挨拶に行き、オバレの3人のいる少し遠くの公園へ案内されます。

この時点でシンくんは有望な人物として氷室主宰やオバレに認識されています。すごいですね、思わず応援したくなりますね。

シンくんは「どうしてエーデルローズに入ろうと思ったのか」と聞かれ、シンくんはオバレのプリズムショーの魅力と得た感情について必死に語りますが、その中で「毎日をなんとなくつまらないと思って過ごしているような人たちに、世界は輝いていることを教えてあげたい」という内容の名言を残します。

わかりますか?これは、私たちへのメッセージです。毎日をつまらないと考えている人はきっとこの世の中に多く存在しています。私もそうでした。シンくんは、そんな我々にプリズムショーを見せて、世界はこんなに輝いていることを教えたい、そう言っているのです。素晴らしいですね。泣けてきますね。

 

オバレのようになりたい。シンくんはその思いを告げ、さらにどうしたらオバレのようになれるのか尋ねます。

すると、コウジが言うのです、

仲間、かな」と。

オバレの強い絆をこのたった一言で感じ取ることができます。現代文の苦手な人も、これなら簡単に満点が取れますね。

さらに、出血大サービスとして、オバレの生い立ちについて話してくれるのです(恐らくプリティーリズムを観ていない人たちに向けた優しい優しい心遣い)。

 

エーデルローズに入学し、コウジは作曲家として日々曲を作っていたのですが、法月元主宰にはその実力を認めてもらえずにいました。ある日、ヒロがコウジの書いた楽譜を目にすると、その曲の出来に驚き、「コウジは天才だ」と言うようになります。これがヒロとコウジの出会いです。

 

ヒロはコウジの才能を証明させるために、また単純に自分がコウジの曲が好きだったために、コウジの作った曲でデビューがしたいと考えるようになります。しかし、法月元主宰は、「コウジの作った曲を、ヒロが作った曲としてプリズムショーをするならば、デビューを認める。逆らえばデビューはない」と、とんでもないことを言います。酷いですね。プリズムの煌めきに満ちた世界にもこんな悪党はいます。そりゃあ、私たちの生きる世界が汚れていても仕方なく思えてきますね。

ヒロはエーデルローズに拾われた身のようなものであるため、エーデルローズに従うことがたった1つの生きる道のようなものでしたから、嫌でも逆らうことはできませんでした。辛い。辛すぎる。ちなみにこのシーンで、小さい頃のヒロが何カットか映るんですけど、たまらなく可愛いです。

 

そして、2人のデビュー曲でありかつ名曲である「pride」は、ヒロが作曲したとして発表されました。

ヒロに対して怒るコウジ。そりゃそうだ。そりゃ怒るわ。プリズムの煌めきに満ちた世界でも、そりゃ怒りの感情くらい湧くわ。

「嘘をついてまでデビューしたいのか?」と尋ねるコウジに対し、「俺はデビューのためならなんでもやる!」と答えるヒロ。すれ違う2人。方向性の違いってこうやって生まれるのか。

その後ユニットデビューを諦めたコウジは、エーデルローズを去ります。

 

しかし、どうしても何があってもコウジの曲でデビューしたかったヒロは、ソロデビューします。YUIさくらんぼで口封じしてソロデビューした私と重なることは、全くないですね。

コウジの才能を広めたい、コウジの曲でプリズムショーがしたい、そんなコウジへの思いが滅茶苦茶重い上に、なんだか捻くれはじめてしまいました。

「コウジの曲を一番うまく表現できるのは俺だ!!!」

そうだね、そうなんだけどね、一旦落ち着いて、ヒロ様。

 

そしてヒロとカヅキの出会いは、ヒロがメンヘラ化するちょっと前のことでした。コウジの曲をかけて2人でプリズムショーで戦うことになったのです。結果、ヒロが勝つのですが、なんとこの時カヅキは足の骨にヒビが入っていたのです。それを隠してプリズムショーをするだなんて、なんてかっこいいオトコなんでしょうか!

 

そして、2ndシングルもコウジの曲でいきたかったヒロは、再びカヅキとコウジの曲をかけてバトルします。もうすでにヒロは完全なるメンヘラ化済みです。愛を拗らせまくって、自分を見失なっています。ところどころプリズムショーのアイドルらしからぬ顔を見せるようになります。

それにしてもコウジはヒロインかなんかかな?ってくらい奪い合われますね。羨ましい。

 

ここで名曲「FREEDOM」が生まれるわけですが、カヅキがプリズムショーバトルの際、「俺たちが目指すのは勝者じゃなく勇者だろう」と歌い上げます。そこでヒロはかつてプリズムスタァにかけていた純粋な気持ちを思い出します。

「俺が目指すのは勝者じゃない、勇者さ!俺はそんなプリズムスタァになりたい」

そう言っていたのは、かつてのヒロ自身だったのです。

 

こうしてカヅキという王子の手によって目を覚まし、本来の自分を取り戻したヒロという姫(あれ、ヒロインがいつの間にかシフトチェンジしているー!!?)は、プリズムショーの会場でアイドルをやめてステージを降りると告げます。また、デビュー曲「pride」の作曲者が自分ではなくコウジであることも発表し、コウジへの謝罪をします。偉い。多分現実だったら、引退はともかく、作曲者問題は間違いなく有耶無耶にされる。さすがプリズムの煌めきに満ちた世界…。

しかしこの発表後、ヒロに対して、「こんなところで逃げたらみんな悲しむぜ?次はステージの上で正々堂々勝負しよう」とカヅキが爽やかに言い、「また一緒にやっていこう」とコウジが告げます。

こうして「Over The Rainbow」が結成されることになりました。少年漫画にも劣らないアツイ展開ですね!

 

 

これを教えてもらったシンくんは、オバレの3人に「これからのエーデルローズを引っ張っていってくれ」と激励されます。頑張れシンくん。負けるなシンくん。

 

公園からの帰り道に、またまた自転車に乗っていると、シンくんはルヰくんと再会します。シンくんも自転車に乗ればルヰくんに当たるってか?

 

「ありがとう、僕の願いを叶えてくれて」

ルヰくんはシンくんにお礼を言います。お礼大事。ただでさえルヰくんはちょっと非常識に見えたからね。良かった良かった、やっぱり良い子だな。

それに対し、シンくんも「こちらこそありがとう、君のおかげで世界が輝いて見えるようになったんだ」とお礼を言います。君は良い子すぎるんだよね、ちょっとお姉さんびっくりしちゃうな!!?どうやって育ったらそんなに良い子になるの?教えてシンくんパパーー!シンくんママーーー!!!

 

「そうそう、僕エーデルローズに…」と、シンくんがエーデルローズに入学したことを報告しようとすると、脈絡もなくいきなり抱きついてくる如月ルヰくん。どうしたの!?ラブストーリーは突然に!!??

「ルヰ。僕の名前は如月ルヰ」

自己紹介も突然に!!!????

すごい。如月ルヰくんの脈絡がない感じがやばい。あ、これあれだわ。善悪で判断したらダメなやつだわ。いきなりペンダント渡してきたり、一方的にお願いだけして消えたり、抱きついてきたりっていう一連のルヰくんの行動は、全くの悪気なしでやってるやつだわ。ルヰくんがこういう性格なんだ。そりゃあ仕方ないわ、プリズムの煌めきに満ちた世界で生きてたら、脈絡くらい失っても何もおかしくないわ。しょうがないしょうがない!

 

「僕はシン。一条シン」

そんでもってシンくんの適応力ハイレベルすぎるやろ!!??

挨拶には挨拶を返すのは確かに常識だ、それくらいこの汚い現実世界で生きてる私でも分かる。けど、いきなり現れた上に「これをポストに入れてくれ」と泣きながらハガキを渡してきた人に後日再会したら、突然抱きしめられて「私の名前は○○」って言われるんよ?

は??どうした???ってなるでしょ。そんな素直に「私は峠野だよ」って返さんでしょ。怪しい人に大事な個人情報教えないでしょ。まあプリズムの煌めきに満ちた世界だもんな〜多分個人情報悪用みたいな汚い犯罪なんてないんだろうな〜…

ていうかシンくん絶対お家によく分からんツボ滅茶苦茶あるよね。大丈夫?邪魔じゃない?お姉さんが買い取ろうか?

 

 

ルヰくんとシンくんがそんなハイレベルさを見せている一方で、オバレに不穏な雰囲気が漂います。何?どうしたの?心配になる観客たち。氷室主宰も少し浮かない顔です。さっきまで平和で輝いていたオバレに何かがあることだけは明白でした。

 

シュワルツローズにも何やら動きがあります。プリズムショーの練習をするマシーンから抜け出していく1つの影が…

 

そしてエーデルローズに戻ったシンくんが、プリズムショーの練習をしようとリンクに向かうと、そこにはコウジの姿が…

 

複雑な思いを飛ばす気持ちもあったのか、カヅキがいつものように高架下でプリズムショーの練習をしていると、そこにタイガが現れ…

 

(お分かりの通り、恐ろしいほどに同時に話が進行します。説明が難しいです。)

 

タイガはカヅキに言います、「最近先輩生温いっす。今のカヅキ先輩なら倒せるっす」と。つまりタイガはカヅキとの勝負を求めてやってきたのです。カヅキは二つ返事で勝負を受けます。さすがはカッコいい仁科カヅキ、男の出来方から違います。

 

しかし、そこに別の男が現れます。

「お前がストリートのカリスマとか言われてる仁科カヅキだな」

先ほどシュワルツローズから抜け出してきた影の正体はこの男、大和アレクサンダーです。アレクは登場早々、カヅキに敵意剥き出しです。

オバレを結成してからのカヅキはストリートというよりアカデミーのプリズムショーをするようになり、アレクはそれが気に入らないのです。

要は、三代目 J Soul Brothersが路線変更し、ジャニーズのような王子様系アイドルになったようなもんです。まあ分かる気もしますね。三代目のファンからすれば、その路線変更はちょっと複雑でしょう。「EXILE系っぽくないじゃん!」そう言いたくなる気もする。EXILE系にはあまり詳しくないので分かりませんが。

 

カヅキはストリートだろうとアカデミーだろうと、プリズムショーを1人でも多くの人に伝えられれば関係ないと考えています。

が、アレクはそれも気にくわないのです。ストリートのカリスマと二度と呼ばせないようカヅキを倒すためだけにここにやってきたのです。

素直です。カッとなったらすぐ行動に移すタイプと思われます。でも普段は優しい気もします。ここで個人的な意見を言わせてもらうと、アレクはイイ奴にちがいないです。

 

カヅキはヒロやコウジに迷惑をかけたくないと、アレクとの勝負を拒否しようとしますが、アレクが「逃げるのか?」と煽るもんですから、カヅキもカッとなってバトルを受け入れます。男です、すごい、清々しいほどに男です!

バトルのジャッジをタイガが引き受けようとしますが、ここに十王院カケル(カズオ)が登場します。彼は総資産が200兆円もある十王院財閥の御曹司です。金持ちです。養って欲しい。カケル(カズオ)は、バイタルサインによってプリズムショーのジャッジを公平にできるとかいう、Apple Watchみたいな機械を渡してきます。金持ちってすげえ、養って欲しい。

 

そしてコウジとばったり会ったシンくんも、対決を申し込まれます。どうでもいいけど、バトル大好きだね、君たち。私はそんな君たちが大好きだよ。

 

そして始まるのです、伝説のEZ DO DANCE」によるプリズムショーバトルが!!!

 

 

服装がフルチェンジしたカヅキとアレクが歌いながらダンスします。ちなみにこの時のアレクの歌声、かなりセクシーです(特に高音)。

サビに行くのを待つこともなく、カヅキとアレクのプリズムジャンプが始まります。すると、ジャッジシステムがアレクの優勢を伝え、カヅキの服の一部が壊れます。ストリート系、えげつない。

一方でコウジがシンくんに対し赤い糸で拘束プレイを始めます。念のため言っときますけど、これはれっきとしたプリズムショーです。BGMは「EZ DO DANCE」です。シンくんは「キュンキュンきます〜〜」とか言ってます。多分精神的にも物理的にもキュンキュンきてるんだろうね(深くは言わない)。

 

そして、カヅキが龍を空に召喚すると、龍が大剣に変化して帰ってきます。それを掴んでアレクに対して思いっきり振りかざします。容赦ない。アレクは、鍛え上げた自らの6つに割れた腹筋、硬化したシックスパックでカヅキの大剣を迎え討ちます。アレクの腹筋に負けたカヅキの大剣が粉々に砕け、カヅキも吹っ飛んでいきます。そして、アレクもまた龍を召喚し、それに乗ってカヅキに襲いかかろうとします。

 

もう正直この時点で(というかプリズムショーバトルが始まった瞬間から)頭がバーニングします。何が起こってんのかさっぱり分からなくなります。感情がぐちゃぐちゃになります。分かるのは、プリズムショーってすごいな!ってことくらいです。

 

そして一方コウジは尻から蜂蜜を生み出し、甘い甘い蜂蜜キッスをシンくんに投げつけます。

シンくんは「これが本物のプリズムショー!!?」と言いますが、正直観客からすると、「マジかよ」の一言に尽きます。これが本物のプリズムショーなの?すごくない?こんなの日常茶飯事に行われてる世界やばくない?そりゃ世界も煌めきに満ちるわ!降参!

コウジはシンくんに、「お前の心の奥底にある思いを包み隠さず出してみろ!」と、バトルどころかプリズムショー自体初めての人間に対して無茶振りも甚だしい要求をします。でもここは安心と信頼と実績の一条シン、無理だと考えることなく「よし!!!」と、その要求に応えようとするのです。

 

龍で襲いかかろうとするアレクに怯むことなく、カヅキはその場でグルグルとスピンを始め風を起こし、龍ごとアレクを吸い込み、自爆を図ります。

 

シンくんはコウジに対してシン・無限ハグをキメます。コウジはこの時、「まるでヒロと初めてプリズムショーをした時のような感覚」という感想を述べてキュンキュンします。

 

 

ここで2つのバトルが同時に終了。体感時間はものの数秒(マジ)。これは文章で書くより映像で観た方がプリズムショーの凄さがよく分かるんで是非観て欲しいけど、とりあえずありのままを書いたつもりです。わけがわからんのではありません。頭がまだプリズムのレベルに達していない、ただそれだけです。

 

結局カヅキとアレクも、シンくんとコウジも引き分けという形で終わりました。アレクに関しては、次こそ倒すという少しありがちな感じでその場を離れていきます。頑張れアレク、次は勝てるよ。コウジはシンくんに、自分の書いた曲をプレゼントします。いいね、プリズムショーバトル。清々しくてすごくいい。ネチネチしてなくて、キラキラしててすごくいいよ。

 

 

さて、そんな伝説のプリズムショーバトルの裏では、先ほどの不穏なお話に進展が…

 

ヒロと氷室主宰が深刻そうに向き合って話しています。

「コウジのことは聞いたかい?」とヒロに問いかける氷室主宰。

何それ!?聞いてないよ…!!

「はい。僕はコウジの出した答えを応援しようと思います」と答えるヒロ。

答え!?なんの!?

応援!!?私たちもしてるよ!!!

「すまない。彼はエーデルローズのために

契約金で負債を穴埋めしてくれるそうだ」

そこで映される負債額、正直目を疑う額です。びっくりします。よく経営できてるね。プリズムの煌めきのおかげかな?

今後はどうするつもりかと氷室主宰に聞かれると、ヒロは「氷室主宰の悲願ですから、プリズムキングを目指します」と答えます。なれるなれる!!ヒロ様ならなれるよ!!!

 

ちょうどこのタイミングでカヅキが部屋に入ってきます。アーーこれはまずい、これはまずいぞ〜〜!神妙な面持ちからして予想できます、これは何かまずいことが起きるぞ、と。

 

 

場面は変わってエーデルローズの食堂で、ローズパーティという、エーデルローズが開催する感謝祭のステージについて考える、太刀花ユキノジョウことユキ様たち。シンくんは先日コウジにもらった曲を聴いてウキウキしています。ちなみに音漏れが結構すごい。あまり大きな音で聴くと私みたいに難聴になっちゃうぞ!

 

ミナトさんが、作ってきた料理にセロリが入っている(シンくんはセロリが苦手)話を和気藹々としていると、寮長の山田さんが「みんな、これ観とけ〜」と、食堂のテレビをつけます。

そこに映るのは、氷室主宰とコウジの2人。緊急記者会見の模様でした。

「この度、神浜コウジはハリウッドの超大作ミュージカル映画の音楽を担当することになりました」と発表する氷室主宰。

「えええっ!!!!」と驚くシンくん一同と観客。ハリウッド!!?聞いてない聞いてない!!!記者からの「オバレの今後の活動について」の質問には、ローズパーティで答えるとのこと。今答えて…気になりすぎて眠れないよ……

 

そうです。先ほどオバレ関連の不穏な雰囲気は、コウジのハリウッド行きの話が原因でした。ヒロからすれば、ずっと一目置いていたコウジの才能が花開くという喜ばしきことでもあり、でも同時にコウジと一緒にプリズムショーができなくなるという悲しきことでもありました。辛い。コウジへの思いが原因でメンヘラ化したヒロからすればこれは板挟みにも程がある。

コウジはヒロやカヅキにあらかじめハリウッド行きの話をしていました。その際も、「これが1番エーデルローズのためになること」だと言うのです。待って。みんな綺麗な心持ちすぎ。誰かのために行動しすぎ。プリズムの煌めきヤバイ、人を聖人化させることができるのかよ…

 

そして迎えるローズパーティ当日。観客(ほぼオバレのファン)の前のステージに、オバレの3人が立ちます。そして、真面目な顔をしてコウジが話し始めます。

「今日はお話ししなければならないことがあります」

これはまずい発表だ。きっとあの場にいた観客、そして画面の向こうの観客(すなわち私たち)全てが察するほどの緊張感。

「このライブをもって、Over The Rainbowは無期限活動休止することになりました」

えええええ!!!!阿鼻叫喚です。当たり前です。大好きなオバレが目の前で無期限活動休止発表をするのです。おまけに、コウジはハリウッドへ、ヒロとカヅキはプリズムキングカップに向けて全ての芸能活動を休止するとのこと。

私がこの会場に生でいたら号泣どころじゃない、多分気絶します。良かった、ライブビューイングで…。

 

そしてオバレ活動休止前の最後の曲、「Flavor」が始まります。

これもまた伝説の曲です。

 

曲に合わせて歌い、踊り始める3人。そのうち今までの思い出のシーンがスライドショーのように流れていくのです。うわわわいきなり涙腺にダイレクトアタック仕掛けてくるのやめろ!!!

 

プリズムジャンプをキメる3人。

ライブ会場から場面は変わって宇宙へ。銀河鉄道が走ってきます。その行き先はハリウッド。

勿論、その銀河鉄道にはコウジが乗っています。

銀河鉄道の中から、ヒロとカヅキと別れの挨拶を交わすコウジ。もうこの時点でヒロの目には涙が溜まっています。泣かないで……っていや、泣くわ。泣いていいよ、ヒロ様……

「体に気をつけて」と気遣うヒロ。「何かピンチがあったら時空を超えてすぐに駆けつけてやるからな」とカヅキ。カッコいいけど、わざわざ時空を超えんでもハリウッドは行けるよ。飛行機で行けるから。成田空港から行けるからね。

そして、スピードを上げていく銀河鉄道

「コウジ!!!今までありがとう!本当にありがとう!!!!コウジ!!!コウジ!!!!」と叫びながら走って銀河鉄道(コウジ)を追いかけるヒロ。正直何度見ても涙が止まらないシーン。大好きなコウジとの別れ、辛いに決まってる。ヒロ様頑張って…頑張って生きて……

そのまま銀河鉄道は宇宙に向かって走っていきます。そして、伝説のシーン星座になるOver The RainbowOver The Rainbowは永遠…」とコウジが感動的なことを言ってるんだけど、正直星座に全てを持っていかれる。さっきの涙もここで引っ込む。そっか、これプリズムショーだったわ。

 

 

ステージ上のカヅキが空に向かって涙しているし、ヒロは崩れ落ちて泣いています。あれっステージ上に2人しかいないって、えっちょっと待って、コウジったら本気でライブ中に銀河鉄道に乗ってハリウッド行ったの!!?そりゃ時空くらい超えるわ!!

ごめんカヅキ、成田空港からじゃハリウッド行けないわ!!銀河鉄道乗って行ってね!!!

 

曲の終盤になると、現地の観客が一気にサイリウムを消します。いや、訓練されすぎやろ、さすがプリズムショーの素晴らしさを知ってる人たちだわ。

悲しみに暮れる会場。当然です。目の前でコウジがハリウッドに行っちゃったんです。最後のライブくらい最後までいて欲しかったのに、ハリウッドに直接行っちゃうんですから。しかも、オバレは無期限活動休止、ヒロもカヅキも当分会えない。絶望です。

 

そんな絶望に満ち溢れた会場を「笑顔にして欲しい」と氷室主宰からまたもや無茶振りをされるのは、やっぱりそうだよね、一条シンくん。

半端ないプレッシャーです。会場はほとんどがオバレのファン、シンくんはまだ名など知られていない、デビュー前の研修生ようなもの。誰だか分からない人がステージに立っても、オバレのファンである観客たちは、素直に喜ぶはずもありません。「オバレを出せ!」と、怒号が飛んできてもおかしくない状況です。

 

しかし、ここは安全と安心と信頼と実績の一条シン、文句ひとつ言わず「分かりました」とステージ上に立ちます。もうシンくんすごい。お姉さん感動しちゃう。拍手喝采。

案の定、観客からは「誰!?」「もういいよ!!」「帰りましょう」とのブーイング。

それでも決して折れないシンくんは、「一条シン、プリズムショーいきます!」とご丁寧に挨拶をして、コウジにもらった曲「Over the Sunshine!」でプリズムショーを始めます。

もうこれがさすがコウジの曲、ウキウキする曲なもんですから、自然と声を出したくなります。ウズウズします。しかもシンくんがとても一生懸命で、どうしてこれで応援しようと思わない?というくらいのダンスです。

サビになって、ヒロとカヅキが一緒に踊り始めます。いつの間にか車に乗り換えていたコウジもライブ中継のごとく一緒に歌っています。そして、シンくん、観客の方に飛び降りて滑っていきます。プリズムスタァが近くに来るんです、この感動分かりますか?

さっきまで悲しみに暮れていた会場がキラッキラに輝きます。私たちの心もキャパオーバーレベルにキラッキラ輝きます。舞台袖から見ていたカケルたちも、「なんだこの煌めきは!?」と私たちの気持ちを代弁してくれます。

「これはまるで、初めてプリズムショーに会った時の気持ち…!」と感動するレオくん。アレ、コウジも同じこと言ってたよね。シンくんの煌めきすごい…!

「俺たちがいつの間にか忘れかけていた心の煌めき….!」と叫ぶユキ様。そうです、これも私たちへのメッセージ。子供の頃は、誰もがキラキラに輝いていた心。人は成長すると、その煌めきをいつの間にか忘れてしまう。でも、プリズムショーはその煌めきを取り戻させてくれるのです。プリズムショーは、私たちの心を浄化し、世界を煌めかせてくれるのです。

 

 

そしてプリズムジャンプをキメるシンくん。屋上から「みんなに言いたいことがありまーす!」と叫ぶ有名なシーンです。なーにー!?と言わざるを得ません。

シンくんは、プリズムショーに出会った時の感動を力強くスピーチします。

「周りの世界がキラキラ輝き出して、毎日がすごく楽しくなったんです!僕はこの心のトキメキをたくさんの人に知ってもらいたい!だからこれからもずっとずっと歌い続けることをここに誓います!」

頑張れシンくん!!!と思わず心が高ぶります。

そしてシンくんは心のスイッチを押して天使になり、愛を届けるために太陽を抱きしめます。会場もキラキラです。

「プリズムショーはなんて素晴らしいんだ!」と感動を覚える氷室主宰。わかる。それな。

 

 

会場をきらめきと笑顔でいっぱいにしたシンくん、初めてのステージ上のプリズムショーは大成功です。シンくんの勇姿に感動したカケルたちは思わず駆け寄ります。

 

プリズムショーって本当に素晴らしい!それで良かったのです、ここで終われば。

 

 

 

「美しい…どうして君はそんなに美しいんだい?」と法月仁が言います。

そうです。ここはシュワルツローズです。

仁の目線の先には、(なぜか)全裸の如月ルヰが。

ルヰくん!!?あなた、シュワルツローズ側の人間だったの!!!???ツッコミどころが多すぎます。

「皆の者!今こそ憎きエーデルローズを奈落の底へ叩き落とす時が来たのだ!!どんな手を使ってもいい!!必ず勝利を手に入れるのだ!!!!」と立ち上がり叫ぶ仁。

グロリアスシュワルツ!グロリアスシュワルツ!!なんだかまたまた不穏な雰囲気!どうなっちゃうの……!!!???

 

 

……ここでキンプリは終わりです。EDは名曲「ドラマチックLOVE」です。恋しちゃう曲です。私も。

 

そして続編予告(前作が公開されていた時期から予告もED後に流れていました)が流れます。

奪われた「pride」。あのヒロの曲「pride」を歌っているのは、何故か如月ルヰくん。

シュワルツローズの新たな刺客。エーデルローズを潰すことに必死な法月仁は、新たにプリズムスタァを生みだします。

バラバラになるOver The Rainbow「ローズパーティを最後にエーデルローズを辞めます」と告げるカヅキ。

最愛の女をかけた闘い。氷室主宰とずっと一緒にいたジュネという美しい女性を、法月仁が奪おうとエーデルローズに押しかけます。

時空を越えた再会。謎多き少年ルヰくんは、シンくんに「覚えてないの?僕は1000年の時空を越えて君に会いに来たんだよ」と告げます。

プリズムキングは誰の手に!?来たるプリズムキングカップにて、優勝するのは、キングになるのは誰なのか?

 

きになる結末は「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」で明らかになる!!!

 

…………というのが、長い長いキンプラへの導入部分の説明でした。お疲れ様です。たぶん、脱落者ばっかりだと思うのでここまで読んでくれたあなたに無限ハグ!!!!

 

 

さて、どうして私がこんなにも時間と字数をかけてまで(この時点で15000字)キンプラを勧めるのかというと。

 

マジで世界が煌めくからです。

 

冗談じゃないです。すごい楽しい映画なんです。もはや映画じゃなくてアトラクションって感じ。実際前作キンプリは4DX上映されていました(勿論行った)。とにかく滅茶苦茶エンターテイメント。

 

で、このキンプラ、通常上映と応援上映の二種類があるのですが、私が勧めたいのは断然応援上映です。

通常上映は、他の映画と同じで、普通に座って観る上映。

応援上映は、プリズムスタァを罵倒したり極度なことを言わなければ、何でも声が出せる、しかもサイリウムも振れるいわばライブのような上映です。

あの楽しいプリズムショーの曲もコールアンドレスポンスができるし、アツイバトルの際は、好きなキャラを応援することができるし、挙げ句の果てにはキャラと会話もできる(実際に観客用のセリフがあるシーンが存在する)という画期的なシステムなんです。

また、応援上映は応援上映でも、より多くの人が入る映画館や上映時間を選ぶことをオススメします。エリートたちがたくさんいて、率先して声を出してくれるので、恥ずかしくても安心できるからです。また、応援上映が初めて!という人にとっては、応援上映で声を出している人たちを含めたエンターテイメントとして楽しんでもらえるはずです。そのためにも、より多くの観客がいる映画館に足を運んで欲しい。

私のオススメは聖地とも言われる新宿バルト9です。初めて(試写会以外で)満席になる映画館を味わいました。

また、応援上映を体験した後は、何でも応援したくなります。何でも返事したくなります。何でも聞いてみたくなります。応援上映のノリで「大丈夫だよー!」「いけるよー!」「そんなことないよー!」と、言ってしまう自分がいるのです。

 

 

とにかく元気になります。くよくよ悩んでるのがどうでも良くなります。人に優しくなれます。つまらない毎日が楽しくなります。世界が輝きます。

 

 

身体を張って表現すると

 

キンプラを観る前

f:id:mw5xxxxx:20170623061755j:image

 

 

キンプラを観た後 

f:id:mw5xxxxx:20170623062312j:image

 

 

個人差はあれどホントです。騙されたと思って観に行ってください。

そうでもなかった時の苦情は受け付けません、それはあなたの脳がプリズムショーのレベルに追いついていないだけです。

 

 

あと、今ならコウジのなりきりうちわがもらえます。次回以降の特典は、ヒロのなりきりうちわ、カヅキのなりきりうちわと、なりきりうちわが豊富です。

 

なりきりうちわがあると、このように

f:id:mw5xxxxx:20170623062611j:image

 

よしよしと頭を撫でてくれるコウジ風写真を撮ることができます。

ちなみに、このなりきりうちわ、顔に合わせるのが案外難しく、また透明のため周りの風景を反射してしまい、このたった一枚を撮るのに1時間近くかかりました。それでもめげないのは、プリズムの煌めきがあるからです。

 

どうでしょう、これだけ身体を張っても平気なレベルでプリズムの煌めきは心を豊かにしてくれます。

 どうか少しでも多くの人がキンプラを観て、プリズムの煌めきを感じられますように。

 

 

 

地球が青いって思い込んでない?キンプラ観たらその常識、変わるかもよ? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚めよ、女性性③


こんにちは、昨日は某飲み会で雰囲気(と少しの酒)に酔っ払ってしまった峠野です。

ここで各位に謝罪しておきます、五月蝿くてゴメンね。でもそこまで迷惑はかけてない(はず)ので、これくらいにしておきます。(そもそもその『各位』が読んでるかわかんないからな)



ハイ、というわけで。ために溜めたガールズバー体験入店の話の続きをね、もう前置きもなく話そうかなと思います。

あらすじも面倒なので、「テメーがさっさと更新しねえから忘れちまったよ」という方々はね、「目覚めよ、女性性①と②」を読みましょうね。

 


……とかいいつつ私もどこまで話したかわかんなくなっちゃった。トリ頭はこれだから困るね。ポンコツだなまったく。

ああ、お客さんが来た!!!!ってところから話せばいいのね、分かるオッケー任せろ。


全然客が来ないから流石に不安になってた時にね、その日のお客さん第一号かつ私のお客さん第一号がご来店。


あわわわわわわわわ来てしまったひええええええ〜〜〜〜!!!!!!!!


…さっきまでファイティングポーズとってて、しかも心の中で包丁振り回してた勇者が何を慌ててんだよ!!って感じなんですけど、いや、いざとなると無理。さっきのはアレです、練習モードみたいな。武器も何もない勇者にさ、武器一式くれたりしてさ、「ホラ、これが武器の使い方だよ、やってみなされ」って、なんか村の剣使いが教えてくれるやつあるじゃん。ゼルダの伝説とかそうじゃん。アレだったんですよ。

そりゃ相手は村の剣使いのおじいさんとか、練習用の人形とかだよ、チキンな勇者も包丁の1つや2つ振り回せるでしょ。だって奴ら襲って来ないじゃん。「てき が あらわれた!」つってBGMと画面切り替わったりしないじゃん。


でも本番だから。おじいさんったら「ホラお前もこれで立派な勇者じゃよ」って三種類くらいの武器の使い方教えただけで偉そうなこと言って村から追い出してくるから。

そんだけで戦えると思う!?私がさっき包丁振り回してたの、こっちに一切振り向きもしない男たちだよ!?言ってみれば私、通り魔だよ!!?そんなのが、面と向かって喋ってくる敵……男を倒せると思う!!??

無理だと思うだろ!!??


だからあわあわしてたんですよ。

あわあわしてたおかげで頭真っ白だから「いらっしゃいませ」も言えなくて。というか、「いらっしゃいませでええんかな、お帰りなさいとか、ようこそ!アンダーワールドへ!とか、そんな特殊な挨拶じゃないんかな」とくだらんことを考えてたせいで言えなくて。まあ普通にいらっしゃいませだったんですけど。


そんな私の横で、おしぼりだのコースターだの色々用意し始めるママとマリアさん。待ってくれ。ちょっと待ってくれな。さっき一通りの流れについて説明は受けたけどもな、流石にすぐ実践できないです、ちょっと展開が早いな、え、もうオーダー聞くの?え、何そんなの用意するの?え、それ何?伝票?

ってな感じでそれはもう目まぐるしく展開が進み、お客さんのお酒が用意されるまでものの数秒(※体感時間)。アレ、私イベントムービースキップしたっけ?


「峠野ちゃん、お客さんにつこっか」


怒涛の展開をあわあわして見つめるしかなかった私に、ママがボソリと呟きました。

超絶難聴で有名な私、実はこの時「峠野ちゃん」しか聞こえなくて頭の中「???」状態だったんすけど、目線と状況を素早く読んで脳内補完しました。ちなみに、超高校級の難聴ともなると、大事な局面での聞き間違いや聞きそびれは脳内補完で乗り切るのが当たり前になっているんですよ。知らなかったでしょ?


それはさておき、おわかりですか?そうです、とうとう私の攻撃のターンなんです!!!パーティー戦だからっつってレベルの高いママやマリアさんといった仲間の陰に隠れていたのだが、もはやそれも通じない状況になっちまったんです!!!


「よろしくお願いしま〜〜す………」


自信ないことがバレバレのトーンで挨拶。オイ!峠野!元気だけが取り柄じゃねえのかよ!!アントニオ猪木が飛んでくるぞ!!!


とりあえず笑顔だけは崩さずに、マリアさんとお客さんの会話を頷きながら聞くことに。

そしたら、


「好きなの飲んでいいよ」


マリアさんと私を指差して言うのです。


エッ!!私ヘドバンのごとくずっと首振ってただけだよ!!??たまにワハハと笑い声という名の合いの手を入れる、いわば2人の会話を聞きにきたバンギャみたいなもんだよ!!???勇者ほっぽってライブ参戦しにきただけなのに、こんなのにお酒飲ませてくれるの!!??


そういえば初めて知ったんですけど、ガールズバーって女の子がお酒入れてくれて、お話するだけじゃないんですね。お客さんがお酒を女の子に振る舞うのが常識みたいな感じらしい。仕事中にお酒飲んで給料もらえるってすごいね、すごい世の中ですね。



「ありがとうございます!じゃあ私このボトルのお酒一緒に頂いちゃっていいですか?」


この世の中とお客さんの懐の大きさにポカーンとしてる私の横で、マリアさんが慣れた口調でお客さんのボトルのお酒を催促する。頼もしい仲間すぎる。私といえば勇者の攻撃のターンで「ヘドバン」をコマンド選択してるくらいなのに。お前コイキングかよ………

(ン?今書いてて気づいたけど、ボトルをさっさと空けさせるためにボトルのお酒を一緒に飲むのか?なるほどお客さんにとってもお店にとってもかなりの戦力だわ………)


「峠野ちゃんはどうする?」


マリアさんが聖母のような顔で微笑みながら聞いてきた。オオマリア……アーメン…じゃなくて、ヘドバンが通じない………だと…!?

じゃあコレしかないじゃないか………





「アッ私も同じので大丈夫です!」


でました、必殺「まねっこ」!ポンコツ勇者、さっき教えてもらった包丁の使い方の実践どころじゃない。言葉を発することで精一杯。ごめんね、おじいさん。

というか、同じので全然大丈夫じゃない。お客さんが飲んでるの、焼酎の水割り!こんにちは!私、普段はサワーや果実酒、ハイボールを嗜む程度の、お酒レベルも低い勇者!!

絶望!!!!!!


そんな私の気持ちとは裏腹に、マリアさんの手によって注がれる焼酎と水。


「ありがとうございます、いただきまーす!」


2人分のお酒を用意し終えて、マリアさんが意気揚々とお客さんのグラスに乾杯する。

ポンコツ勇者はまたもやまねっこをし、「ありがとうございます、いただきます」とマリアさんに続いた。

お酒はびっくりするほど美味しくなかった。酒レベルも上げなくてはならない、勇者はそう思った。



そこからもまた会話が進むのだけれど、このお客さん、明らかにレベルが違った。


普通の会話が通じないのだ。

どこかで相当飲んできたか、あるいは元々なのか。真相は分からないが、全く会話が通じない。

明らかにマリアさんも苦戦してるのがわかった。私もヘドバンだけでは飽き足らず、「コイツヤバイ」と心の中で呪文を何度も唱えていた。お前が一番やばいけどな、峠野。



だから正直何を話したか(聞いていたか)覚えてない。

勇者デビュー戦はヘドバンとまねっこ、この2つの攻撃をするに終わってしまった。全く包丁は振り回せなかった。ごめんね、おじいさん。私これから頑張って立派な勇者になるから。どんどん倒してみせるから。



この日はこの1人のお客さんの相手(はしていない)で24:00になってしまったので、ここで終わることになった。

体験入店はこれで終了したものの、それからもちょくちょくシフトに入っているので、またちょくちょくガールズバーの体験談をお話できたらいいなと思ってます。


ということで長々と引っ張ったガールズバー体験入店の話はこれにて閉幕!

オチは特にない!!!

お疲れ様でした!!!!!