なんの足しにもならない

140文字じゃ収まりきらない

自分のことを大事にしてくれるのは結局自分だけ

 

こんにちは。峠野です。

 

面倒くさがりのせい(あるいは友達がいないせい)で1ヶ月も放置してしまいました。たまごっちなら死んでいるところでした。

 

 

というのも、ブログに書くネタが特になかったからなんですね。またか、って感じですけど。

そもそもこのブログって、私のTwitterの延長線上にあるツールで、

 

 

「140文字!?そんなんじゃ足んねぇよ!!」

 

 

と、私の中の二宮和也が叫んじゃう時にしか使わないので。ちなみに今年の嵐ライブは外れました。我が愛しの山とにのあいと翔潤と大宮のユニソン、生で見たかったっす。

 

 

で、9月って何してた?って振り返ると大概推しのための資金集め(バイト)。そんなんもう

 

 

「殺意のダムが崩壊した。」(11文字)

 

 

しかないわけで。二宮和也「超余裕、寧ろ余る」と冷静になるレベル。

 

 

 

そして追加するなら、8月末にうたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」(通称シャニライ)が配信されたこと。(待望のうたプリ音ゲーのアプリだよ。気になる人はダウンロードしてね。)

好評配信中!|うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live(シャニライ)公式サイト

 

ソシャゲに初めての課金を捧げたり、毎日シャンシャン楽しんでいるけど、それも

 

 

 

「今日も推しが最高!」(9文字)

 

 

 

で済んじゃう。イヤ、書けと言われたら書けるけど、そんなもん好きな人以外からすると苦行のブログでしかない。私は好きなものの押し付けだけはしたくないので却下(既に若干してしまっている気もする)。

 

 

 

そんな感じで、ヤベェな〜〜書くネタねぇな〜〜シャニライイベント走るぜ〜〜と毎日を過ごしていたら、友達がいないので普段はうんともすんとも言わないPCメールに、一通のお知らせが。

 

 

「ブログ更新から1ヶ月経ったけど…そろそろ更新してくんねぇと寂しくて死にそう」(超御都合主義的意訳)

 

 

はてなブログさんから直々にこう言われてしまいました。

たまごっちは何度も死なせてしまったけど、あなただけは死なせない!

というわけで、更新に至りました。

 

 

 

私が数ヶ月前、「御社の☆プリンスさまっ♪」をプレイしてた(就活していた)ことは何度か言及したのでご存知だとは思います。

 

 

晴れて御プリもクリアし、スーツを脱ぎ捨て遊び呆けていたわけですが、昨日「内定式」(という名の懇親会)がありまして、再びスーツを着てそちらに参加してきました。

 

本来、内定式って10月1日だと思うんですけど、今年はその日が日曜日。弊社は前倒しということで、昨日に開催されたということです。

 

 

前にツイートしたとおり、内定先の同僚、女は私だけ。

 

 

 

「御社の☆プリンスさまっ♪」クリアかと思いきや、続編です。「御社の☆プリンスさまっ♪Repeat」とでもしておきましょうか。

というわけで、御プリRのプロローグ、「顔合わせ」

の開始です。

 

 

会社について、先に来てた内定者が待ってる部屋に案内されました。

 

 

男しかいねえ…………

 

 

と、声に出しそうになりました。何を言ってるんだわかってたことだろ?と思うかもしれませんが、もしガッキーを街で見かけたらなんて言いますか?

 

「ガッキーだ」「可愛い」「顔が小さい」「本当に存在していた」「好き」「最高」「ヤバイ」etc…

 

 

何を言ってるんだわかってたことだろ?

 

 

そういうことです。

 

 

 

とまあ、私含め8人の内定者で顔合わせしました。

このとき私は心に固く誓っていたことがありました。

 

今日は誰も笑わせやしない

 

 

 

と。

 

 

 

もういい加減、この芸人キャラとおさらばしよう。今度こそ、「峠野さんって可愛いよな」って裏で言われるような、そんな女になりたいんじゃ!!

 

 

ということで、耐えました。いつもの4分の1くらいの発言数。話したらすぐに笑いに走っちゃうので、話すことすらほぼタブー。地獄か?ここは地獄か?

 

 

 

まだ会社に来て20分くらいしか経ってなかったのに既に疲れていたところ、内定式が始まるとのことで、社長室っぽいところに通され、社長ともう1人偉い人と向き合う形で一列に立ちました。

 

 

そのとき、こう言われました。

 

 

「懇親会の自己紹介はくすりとさせてね」(※冗談トーン)

 

 

 

ま、マジか…

 

 

「峠野です。内定者研修が始まって不安しかありませんが、何とか頑張りたいと思います。また、同僚で女性が私1人ということもなかなか心細いですが、よろしくお願いします。」

 

 

こんな感じでいこうと本気で思っていました。くすりポイントなぞ一箇所もありません。はっきり言えばクソつまらん自己紹介です。ちなみにこういう無難な自己紹介をするすかした女は嫌いです。

 

 

 

 

あっという間に内定式が終わり、そのま懇親会の会場に移動しました。

 

 

移動途中、内定者の数人と「くすりとさせる自己紹介」についてずっと喋っていました(今気づいたけどここで結構喋ってんじゃねえか)。

その中で1人に聞かれました。

 

 

 

「峠野さんは面白い自己紹介とかあります?」

 

 

 

 

「そんなのないです〜!(即答)」

 

 

 

怖いよ〜〜!!!しれっと嘘をつく自分が怖い〜〜!!!!!

 

 

 

でも半分本当です。

私は持ちネタも武勇伝も一発ギャグもモノマネも大喜利も何もありませんし得意じゃありません。だから、「これを話せば間違いねえぜ」みたいな、保険がないんです

でも、多かれ少なかれ笑いを取れる自信だけはあります(これを自意識過剰という)。

 

 

「私は絶対事故んないぜ〜〜!」という気合いのみで日々生きています。ですから、いつかもし事故ってしまった場合、保険がないので死ぬしかないわけですね、アーメン。

 

 

このとき私の頭の中で「女をとるか?」「笑いをとるか?」を天秤にかけていました。

天秤は答えを示さないまま、懇親会の会場に到着し、立食型のパーティが始まりました。

 

 

最初のうちは同じ大学出身の先輩や、内定者研修での指導員の方など、紹介していただいた社員の方とお話。

これは普通に、無難にこなしました。

 

 

 

そのうち、あみだくじを選ばされ、自己紹介の順番が割り振られたのです。

私は8人中4番目という、それなりのくじ運を発揮しいいポジションを確保。

 

 

いや、正直順番なんてどうでもいい。

問題は、「自己紹介、女をとるか?笑いをとるか?」その一点。

 

 

 

 

自分の順番が近づくたびに「吐きそう…」「緊張がすごい」とボソボソ言ってたので、先輩社員の方々には「女の子だからそんなの(笑いをとることについて)気にしなくていいよ!気楽に気楽に!」と励ましてもらいました。

 

 

 

そして、私の番。

マイクの前に立った瞬間、

 

 

何かのスイッチが入る音がした。

 

 

 

 

「どうも!2018年度入社予定の!世界の女性代表、峠野です!!!」

 

 

 

沸く会場。先ほどまで喋っていた先輩社員の顔が、豆鉄砲を食った鳩のようだったのを私は忘れない。

 

 

 

マイク、人前

この2つが揃って、どうして私が黙っていられよう?

拍手と笑いが起こるたびに、どうしようもない快感が生まれたのです。

 

 

 

 

 

 

 

…………ということで、いつものごとく何を話したのかあまり覚えてませんが、私の高校デビュー?大学デビュー?それがダメなら社会人デビュー!大作戦」は初日にして崩壊しました。

 

御プリRとか言ってる場合じゃなかったですね。プロローグにして恋愛対象から外されましたからね。そんな乙女ゲームの主人公なんて今までにあるんですかね?

 

 

 

でも、こうやって誰かを笑わせるたびに、そして何より注目を浴びるたびに、私ってすげ〜〜!!!と自己肯定ができるようになります。

私大好き〜〜!!!私って天才〜〜!!!とも思える。

普段が自己肯定感の低い私ですので、こういう面で調整しているわけです。

 

 

だから、捨てられるはずもなかった。

最初から、女をとることなんてできなかったんです。

自分を相対的にではなく、絶対的に肯定できる手段はこれしかないから。

 

 

自分を手放しで肯定できるのって、なんだかんだ自分だけ。

親も、恋人も、友人も、肯定してくれる人はしてくれるけれど、手放しでとなると難しい。

自分を大切にして、愛してくれるのは、最終的には自分だけなんだから、自己否定なんかしてる場合じゃない。

 

 

 

 

 

というわけで、私は

 

 

 

芸人に転職します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(仕方ねえから書くか〜〜ってテンションで書くのはこれで最後にします。とても疲れた。)

 

当たり前のことに気が付けなくて、夏

 

 

 

こんにちは、峠野です。

 

現在私は帰省から戻るバスに乗っています。

明日からバイトが待っていると思うとかなり憂鬱ですが、金とそしてゆくゆくは推しのためです、頑張りたいと思います。

 

 

それはそうと、バスの中はかなり暇です。昨日スヤスヤと快眠だった私の瞼はちっとも閉じようとしません。パチパチと動きまくり、全く落ち着きがないのです。はしゃぐな〜〜!!

こうなってはしかたありません、ブログを書いて時間を潰そうと思います。よかったら暇つぶしに付き合ってネ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて突然ですが、私には1つ悩みがあります。

 

そうそう。彼氏ができないとか、可愛くなれないとか、痩せられないとか、金がないとか、性格がクズとか、将来への漠然とした不安、日本経済の行方、国際関係の悪化への辟易…………

 

 

 

 

あ、1つじゃねえわ。むしろ無限大だわ。「悩んジャニ∞(無限大)」みたいな、某関ジャニ∞のメンバーの黒い感情が詰まったグループが生まれるレベルだったわ。

 

 

 

 

 

 

…………そうじゃなくて。

 

「結婚式、誰を呼ぶ?」って問題ですよ。

 

 

 

 

 

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ん???

 どうしたどうした?なんか騒ついてない?耳鳴りかな?私の気のせいかな???

 

 

 

 

いや、真剣に悩んでるんですよ。

 

結婚式ってどこまで(の付き合いの知人)を呼ぶべきなのかなあ。おそらくそんなに多くの人は呼べないし。この子を呼んだら関係的にこの子も呼ぶべきだけど、私との直接的な関係的にはこっちの子を呼びたいなあ。むしろ私の結婚式なんかに来てくれるのかなあ、面倒とか思われないかなあ、さりげなく「呪」って書かれた御呪儀渡されないかなあ………とかとかとか。

 

 

 

「いや結婚式に呼ぶ友人より先に彼氏作れよ」とかそういう都合の悪いことは、ちょ〜〜っと聞こえないな〜〜!耳鳴りがひどいからかな〜〜?うーん、徳永英明も目じゃないくらい何も聞こえないよ〜〜!!

 

 

 

 

もう年齢が年齢でね、こういう悩みが徐々に現実感を帯びて襲ってくるんですよ。大学生であり、それを言い訳にできる今はまだ「絵空事」「ジョーク」として消化することができますが。

しかし、卒業後(約半年後)はどうか。もうその言い訳がなくなります。周りの人たちの左薬指がどんどん煌めいていきます。時には、「ご招待」と書かれた手紙がやってくることもあるでしょう。あれだけ酒の場を盛り上げたネタが一気に受けなくなります。一発屋の芸人が飽きられ、冷めてしまう空気なんて比にもなりません。吹雪です。氷点下です。死人が出ます。

 

 

 

だから、まだジョークとして受け取られる今のうちに言っておきたいと思います。

彼氏がいないうちから…(笑)じゃないんです。いいですか、今のうちに言わないと消化できなくなるんです。年取ったら揚げ物がキツくなるのと同じで、この手の話をすれば消化不良を起こしやがて死んでしまうんです(泣)。

 

 

 

 

 

 

ということで、第一回チキチキ結婚式に誰を呼ぶか大論争が(私の脳内で)開催されることになったのです。

 

 

 

しかし、帰省する前、つまり一人暮らしをしている時の私はこう思っていました。

 

 

 

「私、友達いないな………」

 

 

 

 

このブログでも何度か「友達がいない」と表記したことがあると思います。

よく巷の大学生が「友達と何かをした」「友達とどこかに行った」等の発言をSNS上でしていますが、私はそう発言できるようなイベントごとが本当に少ないのです。大抵休日はお家に引きこもって、イマジナリーフレンドとの楽しいピクニック(平たく言えば妄想)くらいしかしてません。

 

 

私は人を誘うのがそこまで得意じゃないんです。誘って断られたら、私のこと嫌いなのかもと悪い方向に考えがちで、その感情をいちいち抱えるのが本当に面倒なんです。そんな負の感情を抱くくらいなら、映画も買い物も1人ですませる方が幾分も気楽なので、結局ほとんどのことを1人で完結させます。

強がりではありませんが、元々1人の時間が大好きなのも起因してると思います。

 

それに加え、LINEでの(無駄な)長いやりとり、電話が大の苦手です。

LINEの長いやりとりは、大事な話であるなら全然構いませんが、ど〜〜でもいい内容をいつまでも続けるのは好きじゃないんです。いつ終わるの?今です?私の中の林修も戸惑います。

私が好きじゃないのもあるし、これ相手も嫌じゃない?相手こそ終わらせて欲しいと思ってない?と考えるのもあります。この感情も面倒。

だから、LINEは用事が終われば自分から切ることを意識しています。そうすれば無駄な感情を抱かずにすむからですね。

電話に至ってはもう表情が見えないのが無理。表情なしでどうやって相手の感情を汲み取るんだ?と漠然と不安になります。声色だけで感情は汲み取れません、私は超高校級の難聴だから。こういった無駄な心配をしたくないので、電話は基本業務的な内容しかしたくありません。

 

 

…………それっぽい理由を並べてるけど、要は面倒くさがりなだけじゃないのか?と自分で書いていて気づきましたが、それは置いておきます。

 

 

 

 

とにかく、私にとって友人って「一緒によくいる人」「気軽に連絡を取れる人」という認識が大学生になっていつの日からか生まれていました。

 

だから、これに当てはまる人がとても少ない私には友達がいない、そう思い込んでいました。

 

 

まずい。このままだと結婚式に誰もこない。

関ジャニ∞徳永英明林修、旬の過ぎた一発屋芸人たちを呼んで友達がいないことをごまかすしかない……!!

 

 

 

そんなことを考えたり考えなかったりで、帰省してきました。

 

 

中学の同級生と高校の同級生に会いました。

会うのが久々だったから(久々どころかまたすぐに会う子もいる)というのはあったと思うのですが、とにかく話に花が咲きました。

時間に限りがなければ、半永久的に話せるんじゃなかろうか、そんな気さえしました。

あれだけ1人の時間が恋しくてしょうがない私が、もっとずっと他人といたいと思ったのです。

それくらい、話して笑ってすごくすごく楽しくて。月並みだけど、帰りたくないなあなんて思ったりして。ま、現在進行形で帰ってるんですけど。

 

 

 

色々と考えました。

私の友人の定義が、あろうことかSNSによっていつの間にか揺らいでしまっていたことに。

情けないこと山の如し。

 

別にしょっちゅう会ってなくてもいい。

別に気軽に連絡を取らなくてもいい。

会いたい時に会う、話したい時に話す。それでいいんじゃんって。

太陽は東から昇り西へと沈むように、知っている人からしたら当たり前のことだけど、SNSは真実すら霞ませる力を持っている気がする。

まるで目に見えるものだけが全てだと錯覚してしまう。全てを可視化しないといけない気がしてしまう。

多分こういう不安って、誰もが一度くらい程度の差はあれど抱いたことがあると思うんですよね。

 

私が好きならそれでいい。私が好きならみんな私の友達。

 

 

もう定義づけるのはあまりしたくないけど、あえて定義づけるならば結婚式に呼びたいと考える人のことかなと。

 

 

そう考えたら私、結構友達いました。

よかった。関ジャニ∞やらを呼ぶスペースなんてなさそう。村上はちょっと呼びたいけど。

 

 

 

 

とにかく学生時代の友人は結婚式に呼びたい。

そのためにも、お金を稼いで広い式場をおさえられるようにならなくてはいけないし、私だけじゃなく皆が楽しめるような結婚式にしないといけない。

頑張って楽しい思い出にしたいな!

 

 

 

 

 

 

 

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 …で、肝心の彼氏は?未来の旦那イズどこ???

 

私の結婚式イズいつ???

 

 

 

 

君の膵臓をたべたいをみてほしい!!!

※最初に言っておきます。「君の膵臓をたべたい」のネタバレが少しありますが、観て欲しくて書いたのでそこまでしてないつもりです。

一応覚悟を決めてから読んでください。

 

 

 

こんばんは、峠野です。

ここ最近はぐずついた天気ばかりで嫌になりますね。

東京は8月に入って今までずっと雨だということで、いやそろそろ泣き止んでくれ、空…………

 

 

とはいえ、雨空だからと言ってでかけないのも勿体無いので、2度目の帰省をかましている私は母親を巻き込んで映画を観て参りました。

忍びの国「君の膵臓をたべたい」の二本です。

 

前者に至っては、大野智が生き生きしている映画というレビューをうっすら見たので、嵐、中でも大野智が大好きな私が見逃すわけには行かねえぜという、オタク全開な理由でのみ観に行きました。

 

お陰様で、大野智の魅力が詰まった「忍びの国大野智オタクとしては拍手でした。

ですが、冷静になった私は思いました。

 

 

「これ、大野智オタク以外も楽しめるのか…………?」

 

 

と。

今回は詳細は省きますが、大野智が大好き!

という同志には是非観に行って欲しい。

 

 

 

そして今回の本題である、「君の膵臓をたべたい」

もうね、

開始15分でタオルがベタベタ。

上映終了後は両目がパンパン。

 

それくらい涙必須な映画でした。

 

そもそも、この原作の小説は、大学の生協で見たときから知っていました。

 

なんつー変態チックなタイトルだよ………………

 

生協の本棚に並ぶこの小説を見たときの第一印象です。

おそらくこの日本には、私以外にもこう思った人がわんさかいると思います。

 

 

「デヘヘ…………ぼ、僕…………君が大好きだよ……ああ……愛おしすぎて膵臓を食べてしまいたいよ……」

 

 

こういう特殊性癖を持った変態が登場すんのかな、みたいなね。偏差値が5の私は、行間を読む、空気を読む、想像するということがとても苦手です。

「月が綺麗ですね」と言われたとて、「そうですね」と、お昼休みをウキウキウォッチングするしかできません。あるいは、「だから何?」と趣も風情もクソもない返事しかできないつまらん女です。

 

だから、そういうマニアック向けの作品なんだろな〜〜としか当時は考えられず、小説に手を伸ばすことはしませんでした。

 

 

 

まあでも、なんだかんだあって映画を観に行くことにしました。別に私のどうしてこの映画を観たのか?という話なぞ誰も興味がないと思うので、飛ばします。

 

 

 

簡単にこの映画について紹介しますと、膵臓に疾患のある高校生の女の子と、その事をクラスで唯一知っている男の子のお話です。

 

 

膵臓って、内臓の中でも存在感が薄いと思うのですが、実はかなり人間にとって重要な器官なんですよ。膵臓がないと人間はエネルギーを作れないとかなんとか。だから、膵臓に疾患を抱えると、衰弱しやがて死に至ってしまうのです。

 

ですから、この女の子(咲良)も余命を言い渡されていました。

あと一年持つかどうか。

そんな命のタイムリミットを抱えながら、咲良は日々生きていました。

 

しかし、彼女は決して悲しい顔を人に見せる事をしなかった。それどころか、とあるきっかけで男の子(春樹くん)に自分の病気についてバレるまで、親友(恭子)にも誰にも話していませんでした。

病気について話せば、きっと優しい皆は気を遣ってくれる。今までのように接して欲しいと願っても、おそらくよそよそしくなってしまう。

それを避けたかった咲良は、ギリギリまで(私が思うに死んでからしか言う気はなかったろう)病気について誰にも告げるつもりはありませんでした。

いつも通り明るい笑顔で、誰にでも優しく。クラスの一番の人気者は、決して弱さを表に出さなかったのです。

 

私はもうこの気丈に振る舞う咲良の姿に涙がまず止まりませんでした。

春樹に病気がバレたときですら、いつものように明るく(可愛く)接する咲良。

 

いやいや。

 

もうすぐ死ぬことに対して悲観的なことは言わず、いつでも前向きな咲良。

 

いやいやいや??

 

 

私が辛い〜〜!!!!!!

 

 

 

感情移入しやすいタイプの人はきっとわかると思うのですが、咲良の気持ちになってみましょう。

もうすぐ自分が死ぬということが決まっていて、どうして楽観的でいられるでしょうか?

どうして涙を見せずにいられるでしょうか?

きっと、いや絶対、咲良の本当の気持ちはそんな明るいもんじゃないんです。

実際、「私が本当は死ぬのが怖いと思っていたとしたら、どうする?」と春樹に尋ねるシーンがあるのです。

 

やっぱり辛いんじゃん………

 

 

それでも、その辛いと思っている姿を決して人前では見せず、辛さは1人で抱えるのです。

誰にも迷惑をかけないように。

 

 

ふと、自分と照らし合わせてしまっていました。

私もここ最近に腎臓の検査で入院をしたんです。

その際、私は何をしたでしょうか。

 

 

Twitterで騒ぎ、挙げ句の果てにブログのネタにしました。

 

 

情けない〜〜!!!!!!

恥ずかしい〜〜!!!!! 

 

 

 

 

ほら、こういう時にぬかりなく自分語りを入れてくるところもダメだよね。

誰もお前の腎臓知らないから。

豚の餌にでもしておけば?

 

 

 

そして、咲良の病気を知ってしまう春樹の成長にも涙。

 

春樹は最初、「他人のことは興味ない」と、極力人と関わることをしませんでした。

だから当然友達もいない。1人で休み時間も本を読む、そんな大人しい地味な男の子でした。

しかし、咲良の病気を知ってしまったことで、半ば強引に咲良と関わることとなります。

咲良と一緒にいるうちに、気がつけば「心配する」ほど咲良という他人のことを気にかけるようになります。

分かりますか。

観客の気分は親です。

 

「春樹が笑った……良かったわ、一時はどうなるかと思った…………」

そんな感じで完全に母親目線で観られます。

 

 

 

咲良と春樹がお前ら完全に付き合ってんだろ…って感じの雰囲気で、しかも高校生で青春してて…………ってところに、またもや自分と重なる(正しくは比較する)ところがあったのですが、またコイツ隙あらば自分語りだなwwwと思われるのも嫌なので今回は黙ります。

 

 

 

いいですか、タイトルだけで判断してはいけません。

私も前述した通り、とんでもない映画なのではと思っていました。

 

 

観る前に、このツイートをしていた私をぶん殴りたい。

そんなふざけたトーンで膵臓を食うな。もっと真剣に食え。フォークとナイフ一式を用意してテーブルマナーを守れ。手でつかんで食ってんじゃねえ!!!!

 

 

とにかく、とにかく観てみてください。

途中でなかなか衝撃の展開もあります。

この映画ならば、デートの誘いで「一緒に膵臓を食べませんか?」という新しい口説き文句も使えますよ。

…………ひょっとしたら今やってる別の映画のお誘いに聞こえるかもしれないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実写版銀魂を観ました」たまにはシンプルなタイトルで。(ネタバレあり)

※最初に言っておくとかなりのネタバレ。

嫌な人は絶対に見ないでください。見た後に「テメー何ベラベラと勝手に喋ってんだ!!!」と怒りの気持ちを抱かれても、当方は一切の責任を持ちません。

 

 

 

こんばんは、峠野です。

 

 

本日の関東地方(というか私の居住地)は、体感温度が40度越えという鬼レベルな気候で、大変暑かったですね。

 

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そんな中、今日がバイトも予定もない水曜日ということに、ニュース番組を観ていて気づいた私。

水曜日といえば、レディースデー。

そうです。映画が通常(大学生なので)1500円のところ、女性ならば1100円で観られるという魔法の日。私のような貧乏学生にとってはありがたい日でしかありません。

 

というわけで、ずっと前から観よう!と思いながらも観ていなかった「映画 銀魂を観て参りました。

 

 

※もう一度言っておくとネタバレしかないと思う。見たくないなら今のうちにお家に帰ってください。

 

 

 

あ、あと、一応言っておくと、私は銀魂の単行本を集めているし、アニメも何周か観ています。所謂原作厨です。

まあ、うるせえ原作オタクだと思って読んでください。

 

 

 

 

はい、というわけで。早速感想を………

と思ったのですが、例によって例のごとく、話がお母さんの電話のごとく長いことで有名な私は今回も無駄なことまで話しますよ。

 

 

銀魂の実写化が決まった際、私はかなりショックでした。

実写化は誰も得しねえだろ的思想を持っている実写化反対教の信者なので、少女漫画の実写化すらまた山崎賢人かよ〜〜この世の彼氏は皆山崎賢人じゃねえかと溜息をついている毎日。

そんな時に小学生の頃から好きな銀魂が実写化するという情報が入る始末。

実写化反対教の信者、当然不満でした。

 

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当時のTwitterを見てみると、ショックを受けているのがよく分かりますね。

そうそう、当時は山田涼介沖田総悟をやるという噂もあったものですから、余計に苛立ちがあったんですね。オーヨシヨシ落ち着け〜〜

 

 

そしてビジュアル解禁。

正直見る前は全く期待していませんでした。

どうせ鼻で笑うレベルのコスプレ大会が開催されるようなもんだろうな、とか考えていました。

しかし、甘かった。

 

意外と完成度が高かった。特に吉沢亮沖田総悟は息を呑むレベルでクオリティが高かった。

というか真選組土方十四郎沖田総悟の2人は原作でも「顔がいい」とあらゆる場面で言われるルックスの持ち主で、(私のような)厄介なオタクを飼っているのもまた事実であるため、真選組のビジュアルはかなりのレベルでないと叩かれるのは必須だと考えていた。

だが、全員のビジュアルが揃って思ったこと、それは吉沢亮沖田総悟がかなりやばいということ。

 

 

 

 

 

 

落ち着け〜〜!!!

って感じですが、本当に初見はびっくりした。叩くどころか一番賞賛レベルだと思ったもん。

 

 

と、まあとにかくビジュアルを見て「これは本気だ…」と思ったのです。

だから、文句を言わず観に行くことに決めました。ギャーギャー言っといて、観てみたら案外よかった!ってことになって掌返すのも恥ずかしいなと思ったので。

 

 

 

そして公開。

本当は公開初日とは言わずとも、すぐ観に行くつもりだったのですが、結局約1ヶ月後になってしまいました。

 

 


 

観に行ってきた直後のツイートです。

あれ、コイツ叩く気満々じゃね?コイツ「やっぱり実写より原作が良いと思いました」とかほざくんじゃね?

 

 

 

 

正解!!!!

 

 正直それを一番に思ってしまいましたから。でも、ただ叩くだけでなく、どうしてそう思ったかについてどうしても話したくなりました。また、悪いところばかり話すのも、それただお前が好意的な気持ちを持ってなかったからじゃね?とか思われてしまう。今回の映画銀魂 、全てが悪いわけじゃなかった。良いところもたくさんあった。だから、両方とも話したいと思います。

だって悪いところばかり話すのって、喧嘩するカップルじゃん。

「私のLINE既読スルーするし、記念日も忘れるし、たまに言い方きついし、構ってくれないし…もういや!」いやもう別れろよってなるじゃん。お前のその鞄買ってくれたの彼氏だよ?お前のこと可愛いって言ってくれたのも彼氏。良いところもあるよちゃんと見て〜! ってなるからね。

 

 

ということでまずは良いところから。

①福田監督のセンスと原作の空気感のマッチング

ここはものすごく評価したい。銀魂って最近は終盤感満載でほぼシリアスしかないんですけど、大半はギャグ。

そのギャグパートの所々が本当に福田監督のセンスというか、福田監督ワールドとマッチングしてたところはとても面白かった。

個人的には、カブト狩りにて、近藤が万事屋に将軍のカブトムシについて詳細を言ってしまうシーン。あそこのやりとりは原作と福田ワールドがうまく合わさってんな〜と爆笑した。

また、武市変平太を演じる佐藤二朗と、平賀源外を演じるムロツヨシの登場シーンもこれ。

ヨシヒコなんかをみてると、この2人の存在に救われるシーンが何度かあるけど、今回もまた佐藤二朗ムロツヨシに頭が上がらなかった。良いキャスティングをしたなあ。

冒頭のオープニングムービーの安っぽさも、銀魂アニメ制作チームのおふざけ感と少し似てるものがあってよかった。

 

②キャスティング

まず、来島また子は今回の一番のMVP(個人的)。

菜々緒は、インタビューにてアニメに喋り方を似せた的なことを言っていた。

…本当に似てた。見た目は原作より少しクール目ではあるが、そんなの気にならない。ああ、本当に似せようとしてくれたんだな、うるせえ原作オタクにも配慮してくれた(?)んだなあと感動した。

アニメを見直すとわかるけど、滅茶苦茶意識してることがわかる。菜々緒様の魅力がまたまた増える…

佐藤二朗ムロツヨシを登用したのも大正解。

安田顕も大正解。

吉沢亮もビジュアル的に大正解。

中村勘九郎も正解。

橋本環奈ちゃんも可愛いから正解。

 

③原作・声優の良さを改めて実感できる

一周回って悪口じゃねえか、とか言わないでほしい。観てから言うのと、観ずに言うのとは全く違う。結婚について、ネットの情報だけで騒ぐ独身と、実際に結婚している既婚者の発言の重みの違いと同じ。

本当にこれは思ったんですよ。

あーやっぱりすごいんだなあ、って思うの。

坂田銀時はやっぱり杉田智和なんですよ。気だるく低く話すのが全てじゃないのが、杉田智和坂田銀時で。小栗旬は良かったけど、気だるい時の喋り方が何か物足りなかった。

あと新八ね。新八、実写が菅田将暉で嬉しそうだったけど、やっぱり新八は阪口大助じゃないと違和感あって。あの独特な突っ込みは阪口大助じゃないとダメなんだなと。

神楽もね、橋本環奈ちゃんは死ぬほど可愛くて、変顔しようと鼻ほじろうと滅茶苦茶可愛かった。神楽も何しても可愛い、そこは一緒なんだ。でも、あの「〜アル」口調と少しの訛りは難しいと思う。釘宮理恵はすごい。可愛い声でそれを実現するのだから。

万事屋の3人に特に感じたけど、真選組千葉進歩中井和哉鈴村健一、桂の石田彰、高杉の子安武人にも本当に足を向けて寝られないなあと思った。

原作と声を頭の中に印象付けてしまっているから、原作ファンが観るとやっぱり違和感を抱いてしまうのは仕方ないと思う。けど、それを少しでも埋めていた菜々緒はやっぱりすごい。

 

 

では、一番言いたかった点に移ります。

名付けて、「ここはどうなの映画銀魂!」

 

①キャラの研究が甘い

これはね、原作厨からしたら避けては通れぬ問題です。

演技だの、見た目だのに言いたいわけではありません。

私が言いたいのは内面的な問題です

まず、桂と銀時が2人でかぶき町を歩いてる場面ですが、桂が一人称で「私」と言うのですね。

いや、「俺」だろと、うるせえ原作厨の私は思ったわけです。神楽の一人称も「あたし」でしたが、正しくは「私(わたし)」です。

一人称って大事ですから。「俺」と「僕」と「オレ」と「ボク」、これだけでも4人の人物が生まれますから。同じ「I」でも4人です。

その大事なキャラづけである一人称をどうして変えてしまったのか?私は不思議でなりません。

また、土方が岡田に襲われるシーンで「嘘でしょ〜〜!!!??」と叫びますが、土方十四郎はそんなこと言いません。正しくは「嘘だろォォ!!??」です。

と、覚えてる範囲では主にこの2つですが、原作ファンに受け入れられるようにするためには、ここはしっかりとして欲しい点ですね。

オッ私、うるせえ評論家ぽくない?

 

 

②キャラの扱い

また原作厨が騒いでるよ〜〜的なレビューですが、大事なので言わせてもらいますよ。

新八、近藤さん、桂の3人の扱いがあんまりでは?

これは次の③にも繋がることなのですが、とにかくこの3人があまりにも惨めだと思ってしまった。

近藤さんに至っては、まあ原作でもぞんざいな扱いを受けやすいけれども、シリアスではここぞという時に男気を見せる人なのに、今回それが全部抜けてしまっている。原作を知らない人からしたら、「何でこの人が局長で、土方や沖田は慕ってるのか?」と思われてしまう。

確かに、原作でも普段は近藤さんのことは馬鹿にしがちな土方や沖田だけど、近藤さんの命がかかった時には真剣になる。原作はその切り替えがうまくできてるから、「ああ、この2人はなんだかんだ言って尊敬しているんだなあ」と読者は思う。

ところが、実写銀魂は近藤の全てをギャグに振ってしまっていて「あー分かってないなあ」と、上から目線の評価を下すしかなかった。

あの短時間で表現するのは難しいとは思えど、もう少しやりようがあったんじゃないかなって思ってしまう。

新八も同じような感じ。戦いにおいて、銀時や神楽、また真選組が桁違いに強いもんだからどうしても弱い存在として描かれがちなんだけど、芯はしっかりしてるから、自分が弱かろうと突っ込んでいくのがシリアスの新八。

紅桜篇でも、原作は神楽や桂などを助けるために体を張るシーンがある。でも何故か、神楽を助けるシーンをギャグにされてしまった。そのせいで、新八はただの弱い奴という見方をされてしまう。

映画において桂を助けるシーンはあくまで神楽と一緒のシーン。新八個人はそういった形でフォーカスを当てられることはなかった。

桂においては次の③にて。

 

 

③どうしてそのシーンをカットした?追加した?

銀魂 感想」なんかでググったりツイート検索かけてみると、「原作の面白さをとことん潰している」との辛口評価がちらほらと引っかかる。

その一因が、このカットそしてオリジナル要素の追加にあると私は思う。

セリフ1つ1つにおいても、原作で面白かったセリフやシーンをカットすることが目立った。そして代わりにオリジナル要素を追加したり、原作の部分を間延びさせる部分もあった。

実写で思ったのは、「殴るシーンの強調しすぎ」ってこと。多分アニメも強調線が入ってるし、ギャグ要素だしってことで強調したのかもしれないけど、あそこの間が地味に辛かった。なんか滑ってる感が否めなくて、「早く次のシーン!早く何か喋って!」と何ともいえない恥ずかしさに襲われた。

銀魂は何も殴るとかの暴力的シーンが見どころなわけではない。むしろ言葉による畳み掛けの方が見どころというか魅力なのだと個人的には思うのだが、まさか暴力的シーンがピックアップされるとは思っていなかった。

まあそれは大目にみるとして(もはや誰目線)、何より引っかかったのは桂と銀時が共に戦うシーンそれカットしたらダメな奴だろォォ!!と、思わず私の中の新八が突っ込んだ。

紅桜篇において、万事屋や鬼兵隊は言わずもがな重要な登場人物。しかし、絶対に欠かせないのは桂小太郎の存在。かつて松陽先生のもとで学んでいた3人が再び集まるということで、3人にとって非常に大事な話。「いつかお前を倒す」と、銀時と桂が背を合わせて高杉に剣を向けるシーンは、大袈裟かもしれんが紅桜篇の一番の見どころ。それなのに全面カット。それどころか、銀時が高杉と直接マンツーマンで剣のやり合い。これじゃあ桂がいる意味ほとんどなくなるよ???

なんでそうなった?どうして3人の大事なシーンが2人のシーンになってるの?銀時が高杉とやりあうのは、もう少し先のあの展開だからこそ意味があるものなのだと思っていたのに、それすら崩壊された。

間違いねえ、私は解釈違いを起こしている。漫画やアニメ作品のファンの間では戦争の原因ともなると言われている解釈違いが、まさかの公式側の人間と起こってしまっている。

私はなんという人物を敵に回してしまったのか。

 

 

④何故紅桜篇なのに真選組が出てきた?

全ての不満がここに集結すると言っても過言ではない。

何度も言うけど、紅桜篇は銀時と桂と高杉にとって重要な物語。その3人による、その3人だけの物語。松陽先生のもとで学んだ3人だからこそ、松陽先生のためにかつて戦った3人だからこそ分かる思いや立場ってものがある。

それなのに、中途半端に真選組が出てくる。確かに、「紅桜を手にした岡田と真選組が勝負したらどうだったんだろう?」とifの世界が気になる気持ちは分かる。だが、はっきり言おう。

紅桜篇に真選組はいらない。

現に、実写銀魂において、紅桜篇の真選組はいてもいなくてもどっちでもいい存在になっている。むしろ邪魔。何しに来た?

ここで、誤解されたくないから言っておくが、私は銀魂において土方十四郎沖田総悟の2人が大好きな、完全なる真選組の女である。

 

銀時と岡田がやりあって、瀕死状態になった銀時を沖田は助けになんてこなくていい。

高杉が来ているという情報を手にして、真選組は船に乗り込んでこなくていい。

死ぬなよ、万事屋とかなんとか言って、土方は銀時に後を任せなくていい。

 

確かに、万事屋と真選組の間には原作でも言っているが、くされ縁は存在する。友達でも家族でも仲間でもないけど、切っても切れない関係だって言っている。

でも、松下村塾で学んだ3人の関係とはまた違う。真選組とは真選組との、松下村塾とは松下村塾との違う形の絆みたいなもんで結ばれている。

だから、互いに干渉することはタブーに近い。

まして紅桜篇はそんな話ではない。現在連載中の、終盤に向かう展開でならアリかもしれないが、紅桜篇はその場にはふさわしくない。

実際、真選組が船に乗り込んで戦っていたが、なんの役にも立っていなかったろう?誰も助けてないし。つまり、なんとなく付け足されただけ。人気だし付け足しとこ、みたいな感覚。

そんなハッピーセット感覚で付け足されても、物語ができるわけがない。

もし真選組をうまく活躍させたかったのなら、紅桜篇を選ぶのはそもそもの間違いだった。

おかげで沖田は剣士というよりバズーカ使いみたいな描写になっちまったよ!

 

 

⑤何をとっても中途半端

やっぱりこれが最終地点かも。

ギャグに振り切れるわけでも、シリアスに振り切れるわけでもない。

桂も真選組も使おうとした結果、うまくキャラを生かせていない。

カブト狩りと紅桜篇を両方入れたことでそれが顕著になっている。

せっかくの福田監督だったんだし、むしろ全てギャグで良かったと思う。下手に紅桜篇のようにシリアスムードを打ち込まなくても、カブト狩りをもっと深掘りしても良かったんじゃないの?

カブト狩りだけじゃなくても、他のギャグ回を何個か詰めて、本当にギャグに振り切ってしまえば評価はまた変わったんじゃないかなって。

そりゃ、原作そのままコピーは「面白くない」。だから、オリジナル要素を取り入れるのがメディアミックス展開では不可避。

だからこそ、福田監督ワールドをもっと展開して欲しかった。佐藤二朗ムロツヨシのキャスティングはそのためだっただから、もっとその要素を入れても良かったんでは?と。

シリアスにオリジナル要素を入れると、原作の展開無視に繋がる。だから、ギャグにもっと力を入れて欲しかった。そしたら、キャラももっと生かせそうだなと。どのキャラも中途半端に掘り下げられることもなく、ギャグ要素だけにフォーカスを当てられるから、ある意味平和だったろう。

 

 

 

………………と、滅茶苦茶うるせえ評価しましたけど、こんな感じです。

観に行って後悔はしてません。福田監督ワールドは結構好きなので、所々面白かった。

ただ、原作が好きで好きでたまらないような人たちには丸投げでお勧めはできない。

なんでもとりあえずは大丈夫と思える人は観に行って損はないかな、と。 

あまり期待しない方が身のためです。(期待しすぎると序盤で飽きそうになる)

 

世の中の女は自己顕示欲を認め、堂々とせよ

 

こんにちは、峠野です。

 

現在私は岐阜県にある実家に帰省しています。

周りは田んぼだらけで、車がないとロクな生活が送れません。

ちなみに私は免許を持っていません。

つまり、暇でしょうがありません。

 

 

ということで、特に書くネタもないのですが、ブログを書くことにしました。

 

 

そうそう、私情になりますが、先日8月2日(パンツの日)、晴れて22歳の誕生日を迎えました。

おめでとう私。純潔を頑なに守って早22年が経ちましたネ。

ガールズバーでおじさんのお話相手をしたりしてますが、Jリーグゴールキーパーのごとく純潔は必死に守っていますブラジルの選手に

 

「Oh…She is perfect player.

She is very beautiful!」

 

とかなんとかいって目をつけられてるくらいのカバー力ですからね。

 

 

 

さて、そんなことは置いておいて…あっ、コレ22歳初めてのブログですね。一歩大人になった私を見せたいものですね!

 

 

 

冒頭で述べました通り、現在私は実家に帰省しています。

 

さてここでクイズです!

 

 

帰省してやることと言えばなんでしょうか? 

 

 

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シンキングた〜〜いむ

 

 

 

 

……そうです、大正解です!

卒業アルバムを見るですね。

昔の想い出に浸るんですね。昔の輝かしい、淡い、あの頃の自分に想いを馳せるんですね。あの頃は良かったなあ…そうして自分がいかに穢れてしまったかを直視し、ああもう生きたくねえなあ、5000兆円欲しいなあと痛々しくも考えるわけです………

 

 

いっけな〜〜い☆ポジティブポジティブッ☆

 

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もう〜〜!!すぐ卑屈になるところ、峠野のダメなところだぞっ☆22歳になったんだから、大人の余裕見せていかなきゃっ☆

 

 

まあそういうわけで、例に漏れず卒業アルバムを見る

 

 

 

 

 

 

つもりでした。

 

 

 

が、長らく見ていなかった卒業アルバムは、本来あった場所から姿を消していました。

私が長い間放置してしまったため、どうやら拗ねてしまったようです。

んも〜〜!!いつまでも子供なんだからっ☆

 

 

「卒業アルバム………!

私、やっぱりあなたがいないとダメなの。他の人じゃ…ダメなの。

だから、ねえ、もう一度やり直しましょう。」

 

私はそう言いながら、必死に探しました。

しかし、彼は姿を見せようとしません。

しかも、今の季節は夏、たとえクーラーをきかせようとも、動き回ればそれ即ち汗だく。

 

 

 

 

……諦めました。

 

もういいです。そこらへんの女とイチャコラしてください。そして、不倫騒動でも起こして、ミヤネ屋とくダネ!で叩かれてください。

お茶の間にどうでもいい話題を提供してあげてください。

 

 

あ、でもただ一冊だけ、小学校の卒業アルバムが出てきたので、それで満足することにします。

彼の遺品だと思って大切にします。

 

 

 

 

現在2017年、私が小学校を卒業したのが2008年ですから、約10年前です。

もうね、いいです。

私は自分に素直ですから。

自分の綺麗な感情も、汚い感情も受け入れられます。

 

世の中のインスタ映え〜〜とか言ってキャピってる女の子たちいるじゃないですか。

あれってさ、自分が可愛いと思いたいというより、他の人から可愛い〜〜キレイ〜〜って言われたい…というより、もはや

 

私を褒めろ!!!

私を認めろ!!!!

私を羨ましがれ!!!!

 

ってことでしょ?

みんな素直になろ??

私はそんなことないよ〜〜とか言ってるそこの女もみんなそうだから。

 

人間誰しも自尊心があるの。

人間誰しも承認欲求があるの。

もう遠回しに「ハッシュタグ連発」とかしなくていいから。

#ディズニー #女子旅 #○○最高

とかしなくていいから(インスタやってないから今時のタグが分からない女)。

 

#可愛いって言え

#問答無用にいいねしろ

#羨ましがれ豚共

 

これくらいやっちゃいましょうネ。

私なんかTwitterでたまに「自分やっぱり面白いわ〜〜」とか言っちゃってますよ。

 

 

というわけで、私も自己顕示欲に素直になります。

 

小学6年の時の私を見てください。

 

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いや〜〜面影ありまくりじゃないすか?

何より肌がキレイ(当たり前)。羨ましい〜〜………

 

 

 

つーか、今の私、垢抜けてなさすぎじゃない??????

 

 

 

女として一大事よね。

だって、22歳になったんだし。

え〜〜!綺麗になったね〜〜!可愛くなったね〜〜!!って言われたいんですヨ。

 

 

と、いうわけで、頑張りたい。

22歳の私、ポジティブに前向きに女らしくなれるよう、頑張ります!!!!!

 

 

はい。書くネタがないのに書いたからもうこんなんしかかけなかった(言い訳)。サヨナラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稼げ!全ては推しのため!

 

こんにちは、お久しぶりです、峠野です。

 

コイツマジでよく更新サボるよな〜やだやだ俺ズボラな女無理だわ〜と思われてるかもしれませんが、残念!サボってるわけではありません!ズボラではないと丸っ切り否定はできません!!

何度も言いますが、友達も恋人もいないから書くネタがないだけです!

 

「今日は一日寝ていました!終わり」

「今日は引きこもっていました!終わり」

「今日はスマホを触っていたら1日が終わっていました!さよなら」

 

そんなブログを書いたとして、読んでくれた皆さんは一体どうするんですか!?

賛同してくれるんですか!?

「俺も今日は引きこもってたわ、峠野と同じだわ」

なんて言ってくれるんですか!?

…エッ、ホント?じゃあうちら、付き合おっか……////

 

 

 

 

まあそれは置いといて。

皆さんそろそろ夏休みですね!(ちなみに、ここでの皆さんは「暇な学生」と仮定する。社会人、多忙な学生など、夏休みなんてねえんだよという方々、クレームはやめて下さい!石を投げないで〜〜!)

 

 

夏休みといえば、海、BBQ、花火、BBQ、山、キャンプ、BBQ…など、イベントが目白押しですよね!

夏休みの予定が毎日これらで埋まってる人たちもいるんじゃないですか?羨ましい限りですね明日小指を机の角でぶつけますように。

 

こういうイベントごとって、楽しい反面お金がかかりますよね。

遊びたいけど金が欲しい!

そんな時、暇な女子大生である私はどうするでしょうか?

 

そうですね、

男の人に身体を売り食べログを書いてお金を

 

 

…もらわねえわ!つーかもらえねえわ!

寧ろ私が金取られるわ!悲しい人生だね!ハハッ☆

 

私は暇な女子大生ですが、同時に健気で儚い少女でもあります。

暇な健気で儚い女子大生が、お金が欲しい時にすることなんて猿でもわかります。

アルバイトです。

アルバイトして汗水垂らして働き、お金をもらうんです。当たり前でしょ、まったく。

 

汗水垂らして稼いだお金で、私はこの夏推しに貢ぎます。

…え?夏の様々なイベント?なにそれ?

タイトルに書いたでしょ、稼げ全ては推しのためって。なんの矛盾もない、純度100%の事実ですよ。タイトル回収型の初心者向けのブログですよ。

峠野って本当に優しい〜〜!!

なんで彼氏いないのか不思議〜〜!!

 

 

というのもね、夏に推しがたくさんグッズを出すんですよ。というかこれも立派な夏のイベントだからね。別に水着や浴衣着ることが夏の全てじゃねえからな!勘違いすんなよ!!!

 

だから私はね、BBQだの海だのに現を抜かしてる場合じゃないんですよ。7月22日からグッズ販売が開始されたのに既に売り切れが出ているくらいなんです。こちとら遊びじゃないんです、もはや戦争だからねコレ。

だからね、BBQ?海?花火?そんなもん知らんのだよ。私は夏の大戦争に参加してくるから。別に恋人や友達とワイワイ車に乗ってキャンプにいくとか、普段見慣れない浴衣姿にキュンキュンするとか、別に羨ましくないから!べ、別に友達や彼氏がいなくて寂しいわけじゃ、な、ないんだからね!!!!

か、勘違いしないでよね!!!!!!!!

 

 

 

というわけで、とにかくお金が欲しい私はアルバイトを一つ増やしました。

某チェーン店のパン屋さんです(チキンなので、万が一店名を出して大ごとになったら怖いため、念のためぼかします)。

大学1年の時から働いている某そば屋さん(個人店なので、店名を出すと一発で特定されるためぼかします)と合わせて2つのバイトを現在こなしています。

 

この前パン屋の初勤務を終えたのですが、色々と思ったことがあったのでブログを書くことにしました。

そうです、やっと本題にたどり着きました。

前置き長いな、と思われるかもしれませんが、私はこの初心者向けのブログでも、ただの簡単なブログではなく、今回の「遠回りしてようやく道筋が開ける」というような、人生のすべてを表現したブログを目指していますから。ただの薄っぺらいブログではなく、さらに一つ上を目指していますから…………。

峠野シビれるあこがれるゥ〜〜!

え、なんで彼氏居ないの?

 

 

 

私は朝勤務で採用されたので、なんと勤務開始時間は6時。寝坊が日常茶飯事の遅刻魔には厳しい時間ですが、ちゃんと早起きしてメイクもばっちりして向かいました。やればできる子ですからね、私は。

 

駅ビルにある店舗ですから、普段は通れない従業員専用の通路を通ってテンションはマックス。私は肉体年齢こそ女子大生ですが、

精神年齢はピュアな5歳児です。成長がとまっています。ですから、こんな簡単なことでも気分が上がります。

 

そして、更衣室で可愛い制服を貰い、着替えました。蝶ネクタイをつけた際、こう思いました。

「ワァ〜某夢の国のバイト思い出すな〜」

 

そうなんです、私は某夢の国(チキンなので(以下略))でも数ヶ月間バイトしていました。短い期間だったので、皆さんが興味のあるであろう某ネズミの中の人を見たとか、そういう面白いネタは何も持ってはいませんが。

 

そして店舗に向かい、一から作業等を教えてもらいながら、実際に接客や作業をしていきました。

 

チェーン店というか、大きなお店ってすげえ。

まず従業員が多い。私が例えトイレに行ったとしても別にそこまで困らない。

そば屋は従業員が少ないから、私がトイレに行くとキッチンにいる別の従業員に代わりにホールにいてもらわないといけない。

それに、仕事量が圧倒的に少ない。勿論サボってるわけじゃないけど、うまく分担できるから、自分1人でアレコレやる必要はない。6-8割くらいの力で仕事ができる。

そば屋はほぼ1人でホールの作業をこなさなければならない。ピーク時は10割というか12割以上の力で仕事している気分になる。

これらはパン屋だけでなく、夢の国のバイトでも思ったんですがね。人数ってやっぱり大きいんだなって。当たり前なんだけど。

 

幸いにも、パン屋さんの従業員はいい人ばかりで、皆丁寧に優しく教えてくれるし、サポートもしてくれました。

が、教えてもらう時に少し突っ込みたいことがあったので、ここでその鬱憤(とまではいかないが)を晴らせていただきます。

 

 

レジの作業で、捨てていいレシートと取っておくレシートがあるんですが、最初に教えてくれた人は、Aのレシートは捨てていいと言いました。

だから素直で健気で儚い私はその通り、Aのレシートをゴミ箱にダイレクトシュートを決めました。

そしてしばらくの間、レジ打ちをしていたのですが、別の従業員の方が見に来た際に、「Aのレシートは捨てたらダメ!!!」と結構な剣幕で言ってきました。

いや待て〜!!!さっき捨てていいって言われたんですよ〜〜!!!だからダイレクトシュート決めてたんですけど〜〜!!!

 

…というのはグッとこらえて、しょうがないので謝っておきました。心の中では殺意のナイフの鞘が外れました。

 

 

また、パンのスライスをしていたら、パンの耳は捨てずに出すと聞いたのでその通り素直に従っていたら、別の人に「パンの耳は捨てる!!!」と言われました。

 

 

なんなんだ!!!今度は捨てるのか!!!さっきそのまま出すって聞いたんだよ!!!!知るかよ!!!!

 

というのはまたグッとこらえて、また謝ってあげました。心の中では殺意のナイフが静かに暴れました。

 

言いたいことをグッと我慢して、素直に従う私。

峠野大人すぎ〜〜!!!

…何で彼氏と浴衣デートの予定がないんだ?

 

 

某夢の国のバイトの教育法がいかにすごいのか、思い知らされることになりました。

あそこの研修はすごい。詳細を書いて大ごとにはしたくないので省きますが、マジですごいぞ。

皆AはA、BはBと徹底して共通の認識を持っているから、パン屋みたいに新人が板挟みされることがない。

勿論自分流の接客をするキャストもいるけど、それはあくまで基本のスタイルに追加しているだけ。土台はしっかりと構築されている。

 

肉、玉ねぎ、人参、じゃが芋を渡されると、夢の国のキャストは皆カレーを作る。ベテランほど、スパイス、隠し味を加えたりしてアレンジするけど、流石夢の国、100人中100人が、皆の大好きなカレーを出してくる。

 

ところがパン屋はどうだ。同じように、肉、玉ねぎ、人参、じゃが芋を渡されると、カレーだけでなく、肉じゃがを作ってくる奴が現れる。男ウケでも狙ってんのか?私家庭的な料理作れるんです〜アピールでもしたいのか?とにかく、100人中何人かはカレーではなく奇をてらった別メニューを出してくる。

 

アピール、アレンジは大いに結構だ!だが、最低限皆の認識合わせよ?別に全く同じじゃなくていいから。でも、基本は揃えてこ???足並み揃えてこ???

 

 

 

というわけで、パン屋さん及び大きなお店や会社に言いたいこと、それは

 

 

 

 

 

 

私に金をください!!!!!!

 

 

 

以上!暑い夏が始まりました、皆楽しんで行こうね〜〜!

 

 

 

 

 

 

健康な人類はとにかくその身体に感謝しようー尿検査物語season2-

 

こんにちは、峠野です。

ここ最近は台風が来たりものすごく暑かったりとにかく夏がきましたね。

私はこの暑さを今ひしひしと感じています。

結論から言えば、私、退院しました。

 

 

…いっけなーい!ロジカルロジカル〜〜!!

私、1ヶ月前まで「御社の☆プリンスさまっ♪」をプレイしてた、普通の就活生ッ(*^ω^*)

プリンスと話す時は、「論理的に話せ」ってよく怒られちゃったもんだから、ついついその癖で結論から言っちゃった☆

んもう〜っ、おっちょこちょいも大概にしなきゃ(。>∀<。)

 

………はい、私、入院してました。

と言っても、たかだか一週間の検査入院です。

尿検査の結果、蛋白と血がやっぱり出てるね〜〜ってことで、私もさっさと結論出して(気持ち的に)楽になりてえなと思ったので、腎生検という、まあ所謂腎臓の精密検査的なものをすることにしました。

 

 

入院しますわ〜〜って、結論を出した時、はっきり言って私は舐めていた。

たかだか一週間、病気だと決まったわけでもあるまいし、まあ気楽に終わるだろうと。

それに、なんか入院って小学一年生以来してないし、ちょっと好奇心がそそるし。

ってことで、あっさり入院が決定した。それが、先月末の話。

 

 

7月3日(入院1日目)

10時から10時半のうちに病院に来てね、と言われていたので、私は真ん中の10:15に病院に向かった。

結構入院する人が多い印象をうけたが、見事に爺さん婆さんばかりだった。右も左も爺さん婆さん、オセロだったら私も婆さん。

しかも何も考えず、洗濯物の一番手前から引っ張って来た真っ赤なトップス、紺色のスカートというお前は本当に入院すんのか?街にでも繰り出すんじゃねえのか?てな感じの服装を着ていた私、病院の白い壁や床と見事に美しいコントラストを奏でていたために、余計に周りの爺さん婆さんから滅茶苦茶見られた。芸能人ってこんな気持ちなのかな☆、なんてアホなことをマジで考えたりしていた。

 

ようやく入院受付を済まし、病室に案内された。6人部屋だったのだけど、ちょうど私を避けるかのように皆が退院したとのことで、1人だった。イエーーーイ!!!コレなら実質個室〜〜!!!どんだけでも叫べるぜフゥ〜〜!!!とか考えてたけど、30分後に同室の人が2人来たので、私の夢はすぐ散った。

 

 

 

 

 1日目は検査の前日ということで、採血や採尿、心電図やレントゲン、私にとってはそこまで苦ではない(ただし採血はのぞく)検査を一通り受けた。そして、担当医の山田先生(仮名)と山下先生(仮名)、研修医の山口先生(仮名)、医学部生の山内さん(仮名)が腎生検についての説明に来た。

 

「峠野さん、よろしくお願いします。担当医の山田です。これから検査について説明しますね」

 

山田先生は女医さんで、非常に綺麗でカッコいいので、なぜか私もここで女としてきちんと接せねばならぬと気合を入れて、ベッドの上で正座をして説明を聞き始めた。

 

「まず、腎生検は腎臓の組織をとる検査です。腎臓は背中側に2個あります。」

 

そうですね!!

思わず私の中の森田一義アワーが叫んでしまった。伊達に高校時代、生物を履修して来たわけじゃないぜ!それくらい知ってるぜ!

 

「ですから、背中から針を二、三回刺し、組織をとります。」

 

そうですね!!

アッ!これ進研ゼミで見たやつ…ではないですが、入院前に山下先生から聞いたやつだ!そうなんだよね、二、三回背中に針が刺さってうんうん、そこから組織を…

 

アッ………ヤバイ気がしてきた。

 

「そのあと圧迫し…」

 

圧迫〜〜!!!???

圧迫〜〜〜〜!!!?????

ぎゅ〜〜って抑える、あの圧迫〜!!?????

 

 

「圧迫」、なぜかこの2文字を聞いた途端、耳の聞こえが悪くなった。耳鳴りがしてきた。気だるさが襲ってきた。

 

そう………気絶の一歩手前だ。

 

「あああああヤバイですすみませんああああヤバイ」

と叫びながら正座しながらベッドに転がる。

 

気持ち悪い………」

もうそれしか口にできなかった。本当に。医者もみんなポカーーーンとしてた。コイツはヤベエぞ、そんな感じの雰囲気が痛いほどに伝わって来た。

当たり前だ、圧迫と言った瞬間ヤバイです〜〜!!!と叫びながら、ゴローン!!!といきなり倒れるんだから。

そりゃ唖然でしょ。

 

気持ち悪いですか!?と、ポリ袋を渡され、これに吐いて大丈夫ですよ!と言われた。

 

「ああ、吐かなくて…気持ち悪くて…ああ」

ちょっと聞いてみると、なんだかJPOPの歌詞みたいな呻きをあげる私。こんなところでも恋する乙女の気持ちを忘れないとか2代目西野カナじゃん!?とかそんなことを考える余裕はこの時にはなかったのだが、とにかく気持ち悪くてしょうがなかった。

 

医者は「これは相当ですね………(真顔)」とボソリと言った。採血で気を失ったこと(尿検査物語を参照)は、どうやら私を担当する医者看護師

すべての耳に入っているらしい。油断も隙もあったこっちゃないな………

 

少し落ち着いてから、「すみません、本当に弱くて…」と自分から謝った。

いえいえ、大丈夫ですよ、と山田先生に微笑んでもらったけど、目の奥は笑ってなかった。コイツは相当やべえ、そんな目をしていた(気がする)。

 

「よく失神されるんですか?」

 

………自己紹介タイムの質問かよ!!!

「よくカラオケ行くんですか??よかったら一緒に今度…どうですか?」って恋の始まりかよ!!!私と失神して一緒に逝けるのは無気力の極みだよ!!!

 

 

「そうですね…浴槽に腰をぶつけて、とか、机の角に膝をぶつけて、とか、親に足の指を触れられてとか………レパートリーがちょっと豊富で」(マジで言った)

 

 

レパートリーってお前…これカラオケの選曲の話じゃねえから………西野カナとか、AKBとか、ST☆RISHとか…」みたいに、ポンポン口からボンボヤージュしていい類のことじゃねえから………お前の場合意識がボンボヤージュしてる話だから………

 

 

「足の指を触られて…!?」

そんなヤッベーお前ST☆RISHって…アニソン歌うんかよ…みたいなちょっと引いた反応しないで先生〜!ST☆RISH最高だから!カラオケ超盛り上がるんだからな!

 

 

とにかくこいつはヤバイなという認識が医者で共有されたことを何となく察し、

「ちょっとまずそうなのでお母様に明日詳しく説明しますね。明日の検査の様子では中断することも考えてます。無理はしないでね」と言われ、先生たちはその場を後にして行った。

 

明日への不安も募ったが、テンションが上がっていたことと最近何でも応援上映やライブ風に考えたいお年頃なので、Twitterでも浮かれながら1日目が終わった。

 

 

 

 

 

7月4日(入院2日目)

 

朝6時に起こされた。

早い。早すぎる。まだ寝てたい〜という私のことなんて放っておき、体温、血圧、脈を測られた。低血圧なので数値はかなり低い。「低いですね〜」と看護師に言われ、森田一義アワーが脳内に留まることなく、「そうですね〜」と口に出していた。お昼休みはまだまだ先だぞ。

 

いよいよ検査日ってことで、この日は朝食と昼食を抜かれた。同室の人は食べてるから匂い普通にするし、正直滅茶苦茶酷。腹減った〜って新連載の少年漫画の主人公のごとくブツブツ言ってた(頭の中で)。

 

そういえば、病院食はまずいぜ!とよく聞いていたけど、そんなことはなかった。普通に美味しかった。七夕の時なんてイベントと銘打って七夕メニュー出してくれたから。もはや給食だから。幼児返りしちゃうから。

 

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これが七夕メニュー

 

10:30から検査だったので、ベッドに寝転がって呑気にゲームしてたら、9:30に母親が来た。

えらい早い到着ですなあ、デートに張り切る彼女か?とくだらんことを考えてたら、私の代わりに説明を聞くために早く来てくれたわけでして何も言えなかった。

恋する乙女思考は時に身を滅ぼす。

 

 

母親が説明を受けに医者の元へ行って30分ほど経ってから、「はい峠野さん、検査室に移りますよ〜」とカーテンを開けると、母親と7,8人の医者がいた。

アレ!!??

増えてない!!???

昨日は3人だったのに倍以上に増えてるよ!!????しかも今「普通に喋る分には元気なんですよねえ」とボソリと聞こえたよ!!??

どうやら、昨日の失神寸前騒ぎで医者のブラックリストに載ったみたいだ。ちょっと〜〜いくら厨二病引きずって、「他人と違う私」に酔いしれるのが好きな私でもこれは望んでないよ〜〜!!!

 

 

検査室は(当たり前だけど)個室の病室。そのベッドに寝転がると、「検査に必要な点滴をうちますよ〜」と言われた。

私は別に点滴や注射の痛みに弱いわけではない。だが看護師は「大丈夫ですか!?刺さりますよ!!?いいですか!!?」と点滴前に何度も必死に確認してくるもんだから、

大丈夫です!!!どんどんさしちゃってください!!!」と意気揚々と答えたら、看護師に

「あ、いえ…刺すのは一度です」

と冷静に返されて少し寂しかった。おいおいテンション低いぜ〜〜!!!

もっとノッてこうぜ〜〜!!!

バイブス上げてこ〜〜!!!

 

 

で、いざ点滴かな?と思ったら、なんかめっちゃドラマで見たことあるような医療系のマシーンがぞろぞろ入場してきた。オッホー!!!ドラマ撮影かな〜〜!??と思う余裕はこの時には正直なかった。緊張しすぎて顔色蒼白、手足極寒、血圧低迷。看護師や母親に「そんな緊張しなくてもいいよ」と言われたけど、イヤ無理だわ。

 

マシーンがセッティング完了して、ようやく点滴に入った。だが、ここで私は喜劇のような悲劇を味わうこととなる。

山田先生が私の左手に点滴を刺そうとし、少し苦戦しているのがわかった。

 

無い………」

 

とボソリと呟いた。どうした!ミス山田!何が無いんだ!?明日への希望か!?

私の母親は仮にも看護師なので、気になったのか少しだけ近くに寄って覗きに来た。

 

本当に無い………」

 

だから何がだよ!!あるわ!!何か知らんけど、確実に希望を持って毎日生きとるわ!!!

 

「あった………」

と山田先生がほっと一息ついて、ぷすりと針が刺される。

 

ほらね。あるでしょ。未来も希望も私には備わっているのよ。まだ捨ててないんだから。

 

そして、点滴が無事終わり、うつ伏せになるよう促された。すると、背中で超音波検査を始めた。くすぐったがりなので正直非常にきつかった。

超音波検査が終わるや否や、「アッ………」という何だかヤバイものを見た、みたいな声が山田先生から聞こえた。

 

点滴が、漏れている………」

 

漏れてんの!?どこに!?どこも濡れてないよ!?

 

どうやら話を聞いていると、肌の中で漏れてるらしい?よく分かってないんだけどね。外には漏れてないみたい。

 

「この角度にしたらどうでしょう?」

 

と山田先生と看護師が私の点滴を斜めにしたり、腕を斜めにしたり試行錯誤を繰り返していた。

 

「駄目だ、負けちゃうね…」

 

と、看護師が言うので思わず、

 

負ける!?私の血管は戦っておるのですか!?弱いんですか!!??」

 

 

と、本当にガチのテンションで言った。

アハハと爆笑した後、冷静に「そうじゃなくて…」と説明してくれたんだけど、この時は自分の緊張をほぐすのに必死だったから内容まで覚えていない。ごめんね看護師さん…

 

  

「うーん、ごめんね。刺し直しますね」

 

と、山田先生が点滴をし直すことを決めた。ア、ハイ大丈夫です、なんかすいません、と切実に思った。

うつ伏せから仰向けにさせられた。

 

左腕を山田先生と看護師が2人で必死に凝視していた。聞こえて来た話だと、どうやら私は血管がない。

いやある。あるんだけど、埋もれている上滅茶苦茶細いらしい。迷惑な奴め。

 

とうとう左腕だけでは足らず、右腕を研修医の山口先生と、この検査で新たに増えた山辺先生(仮名)で見始め、計4人で私の血管探しの冒険が始まった。非常に異様な光景である。

 

駆血帯で両腕を縛られ、挙句血管のそばをペシペシと叩いて刺激して、血管を起こそうとしているものの、私の血管は起きようとしない。寝坊が日常茶飯事の私の血管だもの、ちょっとやそっとじゃ起きないのだ。

 

「本当に無いですね………」

と医者が次々と口に出す。あるわ!なかったら死んどるわ!!手のひらを太陽にかざして真っ赤な血潮見せたろか!!

 

「ここはどうですかね?」

かろうじて先生たちが血管を見つけ、次々に針を刺すものの、「アー駄目だわ」と言うばかり。駄目じゃない!!!諦めるな!!!松岡修造を呼べ!!!

 

しかも、この検査で新たに増えた山上先生(仮名)、ずっとこの様子を壁の近くに立って見ていたものの、痺れを切らしたのか血管探しの冒険に加わった。

そして、ここだと言わんばかりにぷすりと刺して、「お、すごいこれで解放されるかな」と私は思ったのだが、「アー無理か」と針を抜き、処置をし終えるや否や、PHSに電話がかかって来て、呼び出され部屋を後にした。

コラーーーッ!!ココは試食コーナーじゃねえぞ!!!ぷすりと試してさっと去ってんじゃねえーーーッ!!!購入しろーーーッ!!!

 

膝を曲げるとさっきみたいに漏れてしまうので、なるべくその付近の血管は避けたかったようだが、山辺先生が「最悪ここだな」ボールペンで私の右肘付近の血管に印をつけた。マーキングかよ。

最悪ボールペンという魔のコラボレーションに、もう笑いが止まらなかった。どんだけ私の血管厄介なんだよ………

 

そんなこんなで5箇所くらい刺されて、両腕がガーゼまみれになってなかなか死ねないメンヘラかな?状態になってきた頃、山田先生が左腕を見ながら「あった!いけるかな!!?」と声を張り上げた。言っとくけど、これ黒ひげ危機一発みたいなドキドキハラハラゲームじゃないからね。点滴だよ。

 

30分以上は経ってたと思うけど、ようやく点滴が完了した。良かったよ。もはやこれでみんな体力使っちゃったでしょ。検査はもうこれで終わりでいいよ。ハイ解散!お疲れ!

 

……というわけにもいかず、「痛みに弱いのに本当にごめんね、点滴もようやく済んだので、検査に入りますね」と言われた。

もう一回言っとくけど、腕に針を刺される程度の痛みなら平気です。そこまで虚弱じゃないです。

 

またうつ伏せにされ、心電図など色んな機械が私につけられた。それと比例して、私の緊張感も上がっていった。

「じゃあまずは麻酔をうちます」

背中からぷすりと針が刺されるのがわかった。正直痛みはそこまでだったが、隣で「これわかる?もやもやっとしたものが…」と、私の腎臓の様子か何かを医学生に向けて説明しているのが聞こえた。

 

モヤモヤ?

私の身体の中にモヤモヤが……????

アッウワッコレ駄目だわ

 

「アッやばいです無理………」

 

と叫ぶ私。

滅茶苦茶気持ち悪かった。耳鳴りがひどかった。心電図やら血圧計をつけていて、多分急激に下がったり乱れたりしているからか、ドラマでよく聞く、「ピロリロ!ピロリロ!」っつー異常音が鳴り響いて、それがますます私の意識の放置の手助けになっていた。私は死ぬのか?

マジでそう思った。

 

検査中下半身は動かしては駄目だと言われていたので我慢していたが、こうなると動かないとどうしようもないほど気持ち悪いので、

 

「動かしていいですか!?もう無理です!!!」

 

と了承を得てから足を動かしたことに関しては、我ながらすげえなあと思う。拍手喝采だろ。

 

 

「ハァ…ハァ…」

声を出さないと息ができない。気持ち悪くてしょうがない。そんな状態が数分続いて、ようやく周りからの声が聞こえるようになった。

どうやら意識を手放す寸前で踏み止まれたようだ。

 

 

「痛かったですか?」

 

医者に聞かれた。

 

 

「いえ、痛くはなかったんですけど、モヤモヤ?とかいう単語が聞こえてもうそれで色々想像しちゃって………想像力豊かですみません………」

最後の一言いらねえよ!と今なら思うが、あの時は必死だったし真面目だった。

先生たちも想像しちゃったのか、ワハハと笑った後、「私語厳禁ですね」と言われたのであああすみません、そんなつもりでは、と謝った。

 

 

こりゃ検査無理だな」

恐らくあの場にいた全員がそう思ったであろう。私も思った。

だが、私はここまで来て辞めるのが絶対に嫌だった。もういっそ最後までいけ!行くんだ!と切実に考えていたのである。

 

 

その時だった、母親がおもむろに立って私のそばに来て、耳元でこう言った。

 

うたプリのこと考えな」

 

ハッ…………!!!??????

私は一体何をしてたんだろう、こういう時こそ

好きなことを考えないでどうする???

サンキューママン。私はこの瞬間から、脳内で我が愛しの聖川真斗の名曲「Knocking on the mind」Amazon CAPTCHAを流し始めた。

 

するとどうだろうか、身体の力がするりと抜け、先ほどまであった緊張感、気だるさなどもすべて嘘のようになくなったのである。

 

「検査できそうですか…?」

 

医者が尋ねる。

 

「できます!!平気です!!!やっちゃってください!!!」

さっきまで死にそうになってた奴が何を言うって感じだけど、本当にびっくりするほど元気になった。なんたって、私はもう1人じゃない。

川真斗がいるから。だから大丈夫。

 

 

「じゃあ一度やってみて、無理そうだったらやめましょう」

 

ということで、1度目の針が刺さった。麻酔が効いているのか、それとも聖川真斗がついているからなのか、全く痛くなかった。

あっという間に1度目の検査が終わったので、

「エッ!!!今ので終わりですか!?」

 

と思わず聞いてしまった。

 

「1回目は終わりです。これを後2回…」

「できます!!さあ!やってしまってください!!」

 

ということで、無事終了した。

自分でも驚くほどに現金な奴だなと思う。母親のあの一言がなければ、私は孤独に死んでいた。あの一言があったから、私は聖川真斗とともに乗り越えられた。

ありがとう、聖川真斗。ありがとう、うたの☆プリンスさまっ♪…………

 

 

 

検査終了6時間は絶対安静ということで、ベッドの上で寝たきりにさせられたのだが、正直これが辛かった。

別に私は病気でもないし、むしろ心は滅茶苦茶元気で身体もどうってことないのに、ただ1箇所針が刺されてしまっただけで動けない辛さ。

踊りてえ!!!

騒ぎてえ!!!!

はしゃぎてえ!!

もうこの三拍子が6時間ずっとぐるぐるしてた。

 

挙句、同じ姿勢6時間。寝返りもだめだし、足を動かしてもダメ。思ったより滅茶苦茶キツイ。痛い。何より腰が痛い。

 

気を紛らわすため、母親と話してたり、歌を歌ってみたり、テレビでやってた科捜研の女の再放送を観たりしたけど、そんなもんで痛みがなくなるわけない。そんなんで痛みがなくなるならこの世に病院はいらない。

 

そしてその6時間の中で、点滴による看護師の呼び出しを何度もした。私の血管が弱すぎるせいで、すぐ点滴が落ちなくなるのだ。強くなれよ血管!!!!その度流れる「ピピピピ」という電子音。軽くトラウマになった。

 

さっき山田先生が漏れたといった点滴による弊害が、ここになってやって来た。滅茶苦茶痛いのだ。腕の中が死ぬほど痛いのだ。「アアッ!!!左手が疼く…………ッ」厨二病をリアルに体感!!ってVRじゃねえんだぞ。

 

腰も痛いし左腕は疼くし、挙句に動けない。飲むことはできたが、寝ながら飲まなければなので母親にペットボトルを持ってもらい、ストローで吸うしか方法はなかった。

トイレに行くのも、尿器とかいうペットボトルにそれっぽい蓋がついたような容器に、ベッドの上で寝転がりながらするしかなかった。私は恥ずかしさが勝って、安静解除までトイレを我慢した。頑張った私の膀胱に盛大なる拍手を!!!!

 

気分は介護される婆さんだった。またフラグ回収である。入院当初のオセロ効果が1日遅れで発動した。1日遅れで婆さんになってしまった私。

プライドはズタズタだった。自分の実力に見合わず、肥大化してきたプライドは、いとも容易く傷つく。母親にやってもらってなければ、恐らく私は自尊心の傷害を理由に死を選んでいたと思う。それほどに、情けなくて、辛かった。

 

 

6時間耐え抜いて、絶対安静からベッド上安静に切り替わった。トイレは歩いて行けるようになったが、行くたびに看護師を呼ばなければならなかった。

私だって嫌だが、しょうがないのでトイレに行くたび看護師を呼んだ。来る看護師のほとんどが、少し怪訝な顔をした。

テメーーー!!!!私だって呼びたくて呼んでんじゃねえんだぞ!!!てめーらが呼べっつったから呼んでんだよ!!!!トイレくらい1人で行けるもん!!!!!!21さいだもん!!!!!!!

 

と、叫びたい気持ちを我慢した。

思えば、私もバイトをしてる時、何度も呼んでくるお客さんに嫌な顔してるかもしれない。まさかこんなところで己に対し反省させられるとは…

 

 

ベッド上安静になって一時間後、待ちに待った食事が来た。

ウッキウキでその食事を見ると………

 

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私は修行僧か!!!!!!

 

と叫ばざるを得なかったくらい質素な食事。まあ、ベッド上安静だから簡単に食べられるようにしたんだもんな………でもな………朝昼抜かれてキツイ検査してこれか………鬼だな………

 

 

母親が見かねて、「チョコ食べるか?」と明治ザチョコレートをくれた。感謝の極み。

 

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その夜、ずっと寝ているせいで本当に腰の痛みがひかなくて、また点滴による腕の痛みもひくどころか増すばかりで、何度も夜中に起きた。母親は同じ部屋でスヤスヤ寝ている。クソ!!!!私だって健康なのに!!!!なんなら私の方が若いのに!!!!なぜ腰と腕の激痛で起きねばならんのだ!!!!

 

寝かけたところに、点滴の電子音が鳴り響く。その度やってくる看護師。

どんだけ弱いんだよ!!!落ちないんだよ!!

全国の受験生のみんなー!(点滴が)落ちない血管、御守りにどう?特に医学部志望の君にオススメだ!

 

とまあ散々な夜を過ごし、この日は終わった。

 

 

 

7月5日(入院3日目)

 

長い1日が明けて、この日はベッド上安静が解け、歩けるようになった。が、速く歩くことが痛くて不可能。

個室から、最初にいた大部屋に戻る。

検査した箇所は少しだけ痛みが残り、無理にひねったりすることは厳禁だと伝えられた。

 

7月6日(入院4日目)

 

母親が帰る。

 

7月7日ー8日(入院5日目-6日目)

 

7日にシャワー解禁だったので、早速浴びた。滅茶苦茶気持ちが良かった。生きてるっていいな!

暇だったので、ずっとゲームしてた。

8日の朝退院、今に至る。

 

 

正直、1,2日目でエピソードとしてはピークを終えてしまったので、後半は非常に簡潔になってしまった。

この入院生活で思ったのは、健康第一だということ。健康じゃないと何もできない。普段できてたことすら、できなくなる。そんなの辛くてたまらない。だから、健康に感謝しながら毎日を生きたいなって思う。

世の中でちっぽけなことで悩んでるみんな、健康でいられることにまずは感謝しな。健康の前だとそんなのどうでもよくなるから。寝たきり生活送ってみ?マジでハ?私がブス?ワハハアホらし〜って思うよ。

あとは、親のありがたみだね!

一人暮らししてるからなんとなく感じることは多々あったけど、今回マジで実感した。

とにかく、今日からしっかり1日を送っていきたいなと思いました。

だからと言って悩みが尽きるわけではないけどな!ワハハ!

またクソ長い上、ドウデモイイブログになってゴメンな!みんな!健康大切にしような!