なんの足しにもならない

140文字じゃ収まりきらない

モラトリアム・ノスタルジー

 

こんばんは、峠野です。

 

※滅茶苦茶に夢女子ネタと、内輪ネタ。峠野と仲のいい人向けの記事。完全自己満ブログに磨きがかかっています。それが許せる人向け。

 

 

 

最近はまさに三寒四温、寒い日と暖かい日が交互にやって来るせいで、毎日着る服に悩んでしまいがちな気候ですね。

桜も咲いて。

そうして、いつの間にやら、

 

 

卒業なんてしちゃって。

 

 

 

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というわけで、今年卒業の皆様、

ご卒業おめでとうございます。

 

今日は何を隠そう、卒業のお話でございます。

 

 

峠野もいくつか単位を落っことしてきて、その度に「人間としての善意」も失ってきたわけですけど、何とか無事大学を卒業できました。

 

 

ええ、分かりますかね、今回のブログは「感動回」という名の「テコ入れ回」です。

たまにはこういうテイストの違うものを入れないと、飽きるでしょ。

毎日カレーとか嫌じゃない?例えカレーが好きでも、「いや、たまには蕎麦とかさ…」って気分になるじゃん。毎日同じ服とか着たくないでしょ。行きつけのコンビニ店員に「黒ボーダー」ってあだ名つけられたくないし。

カレーは2,3日、同じ服は2日連続が限界。いや、服は毎日変えさせてくれ。峠野、仮にも女だし。「うわ、黒ボーダーまたチケット発券かよ」とか言われたくないです。それなら「チケットマン」ってあだ名の方が100倍マシというかそもそも黒ボーダーの服持ってないし女だし、それなら私は「チケットウーマン」だ!!!!(違います)

 

 

え〜〜テコ入れ回といいつつ、序盤から「いつもと同じじゃね〜か!」という野次が聞こえる気がするんですが、多分空耳なのでスルーして次に行くぞ!!着いてこれるやつだけ着いて来い!!!

 

 

…………とその前に、散々ツイッター

 

 

と、「私の袴は推し袴」と騒いでいたので、その詳細についてまずは述べさせてください!

 

 

 

そう、「真斗に捧げる恋桜」、これが私の袴のテーマでした。

「恋桜ってなんや」というそこのあなたに優しい私が説明して差し上げましょう。

アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」にて、我が推し聖川真斗がメイン回で流れた曲です。演歌調です。カラオケで入れると、演歌っぽい映像が流れるくらい演歌調です。聖川真斗はそういう唯一無二の最高のアイドルです。気になったらアニメを観るなり曲を聴くなりしてください。紹介は今回これくらいで割愛します。

 

 

というわけで、袴の色は、聖川真斗の色である濃いめの青!これ一択です。

そして、桜の花が散りばめられていること!

これも絶対条件でした。

そして、白っぽい色をどこかに入れること。

これは、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズにて、聖川真斗と七海春歌(プレイヤー)の出会った日が雪の日であることと関係し、聖川真斗=雪というイメージがあることが起因しています。

何なら、聖川真斗の初めてのソロ曲は「騎士のKissは雪より優しく」というタイトルですからね。雪といえば誰が何と言おうと、間違いなく真斗なんですよ。

というわけで、母親の「ピンクのグラデーション」の袴の勧めを押し切り、白(ベージュ)〜茶色のグラデーションのものを選びました。勝利。

 

 

そして、選べた髪飾りも実は意味がありまして。

 

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これ、「リング」って種類なんですよ。しかも白色。

え、そんなの、

 

 

 

 

 

 

 

 

あの、失礼ですが結婚指輪ですよね…………?

 

 

 

 

 

他にもなんかいくつかあったんですけど、お店の人が「これはリングという種類で…」と言った瞬間、「リングで!!!!!」と食い気味で頼みましたからね。もはやこれは、リングはリングでもリング入りのリングだろ

 

 

 

 

そして、せっかくなら可愛いピアスがしたい!ということで、探しに探しまくってありました。

 

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聖川真斗のプロミスフラワー、ブルースターのピアス!!!!!!!!

もうこんなのつけるしかない!!私のためのピアス!!!!と思って、見つけた瞬間すぐカートに入れて、カードで支払いしましたもん。食い気味すぎる。人生生き急ぎすぎ。

ちなみにつけるとこんな感じでした。最高ですね。リングの髪飾りも見えますね。ウフフ。

 

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というわけで、選んだ袴及びアクセサリーを身につけ、全身旦那に包まれた私がこちら〜!!!

 

 

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完全にウエディング袴やん

 

 

 

袖の部分の水色なんて真斗のサブカラーですからね。もう嫁じゃん……………………??

 

 

しかも注目して欲しいの、下の袴の桜です。

 

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青の桜が入っている〜〜〜〜!!!!!!

ただの桜じゃない、青の桜が散りばめられている〜〜〜〜!!!!!!

 

峠野選手、こだわりぬいた結果です!!!!

 

 

着付けが終わって、写真撮影してもらう時、カメラマンさんに

「自分で袴の組み合わせ選んだ?すごく良いセンスしてるね、色彩検定とか持ってたりする??」と怒涛に褒められました。

お世辞かもしれないけど、これは実質「結婚おめでとう」の意味ですよね、わかります。

ありがとうございます!!!!幸せになります!!!!!!!!

 

お墨付きの(ウエディング)袴を着ましたので、私にとっては最高の卒業式(結婚式)になりました。皆さんありがとうございました。

 

 

 

「恋桜」仕様の写真も載せておきます。

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あとこれは、真斗に学位記を幸せそうに見せる私です。

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さて、「真斗に捧げる恋桜」という名のウエディング袴の紹介はこれくらいにして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学四年間、色んなことがありました。

でも私の頭は8bitしかないポンコツ仕様なので、殆どのことを忘れてしまいました。覚えているのは3次元の彼氏が4年間できなかったことだけです。

恨みつらみは、本人のキャパシティに関係なく力を発揮しますからね。というか、負の感情がエネルギーとなって、潜在能力を引き出すのが主流です。ほら、バトル漫画もそうでしょ、大体あの人たち「テメー!!!!!!!絶対殺す!!!!!!!」の気持ちでパワーアップしますからね。

 

という冗談はさておき、本当に色んなことがありました。

 

大学入学時、「あの過去問及び試験問題を出す学部だし、とんでもなさそう〜(爆笑)」の気持ちが大半を占めていたのは覚えています。

そうして、オリエンテーションかなんかで曲を流しながら、先生が「ようこそアンダーワールドへ」とか言ってたのを聞いて(言ってません)、「マジでとんでもないところに来てしまったのでは」と少し後悔もした気がします。

私は至って凡人かつ芸術に疎い人間ですから、変人か芸術好きしかいない人文に馴染めるとは思えなかったのです。

 

 

1年生の私たちは、基礎演習という名の半年間のクラスみたいなものに振り分けられました。

私は、まさかこれから卒業までお世話になるとはこの時微塵も思っていなかった(寧ろ第一印象は苦手だった)、某K氏の基礎演に所属することとなります。基礎演は自分で選べるわけでもなく完全にランダムなので、そこで出会うメンバーも、もはや運命的な出会いなわけで。

 

 

正直言って、「絶望」だった。

 

先生はまず苦手だったし、一通り自己紹介してもなんだか大人しそうな人ばかりで、気が合いそうな人もいないと思ったし、「ほかの基礎演から笑い声が聞こえるなあ、いいなあ」とかなんとか言って、私は青い隣の芝生をぼうっと見つめていました。

 

 

 

でもまあ、まだ「よろぴく〜〜」しか言ってないし、みんな猫をかぶってる可能性もあるし、これからこれから!と言い聞かせたような気がする(私は大抵初対面はいつもこう)。

 

 

 

そうして、週一の基礎演が始まりました。

当時4年生だった先輩が、私たちをオムニバス形式で担当して、毎週色々な文章を読んだり、書いたり、映画を観たりしました。

後期面接の再現もしたし、美術館にも行ったし、ふるさと紹介もしたし、人狼の必勝法を必死に考えたりもして。一度、「あなたの自慰行為は週に何回ですか?」という質問が課題として出され、先生からストップがかかったこともあります。

とにかく、今まで生きてきてやったことのない「勉強」の日々でした。

 

毎週毎週そんな調子で皆で走り続けていたので、いつの間にか仲良くなってました。とは言いつつも、「私たちズッ友☆」みたいな、そんな感じではない。マイペースな人の集まりだったので、それぞれが好きに生きてても何をしてても何も言わない、そんな楽な空気があった気がします。確か。

なんにせよ、私の中の苦手意識はメンバーにも、先生に対しても、完全に消えていました。寧ろここは、この人たちはなんて面白いんだろう、とさえ思いました。

そんなこんなで、半年はあっという間でした。

 

 

1年の後期から、スタジオというこれまたクラスみたいな振り分け授業が始まります。これは基礎演と違い、大抵自分の好きなところに入ることができるため、私はある程度色んなスタジオを検討しました。

 

少し過去の話になりますが、私は高校の時に、「映画やドラマ、アニメなどのカメラワーク」に興味があって、人文でそれを学べたら、と少しだけ思っていました。

でもそれは、フィクションの世界に限らず、現実世界にも蔓延っている「人の眼差し」に興味があったのだろうなと、今は思います。

しかし、それが叶いそうなスタジオはありませんでした。それに、カメラワークに対する興味は、入学時からどんどん薄れていったせいで、それがスタジオを選ぶ動機にはならなくて。

だから、半分惰性、半分興味で、K氏のスタジオにそのままお世話になることにしました。

 

 

Kスタジオは、毎週800〜1500文字程度の文章をテーマに従って書き、それを批評し合う、といったものでした。

だから私は毎週毎週、そんなに得意でもない文章を、どれだけ下手であっても書き続けました。

その着地点がこのブログです。あの時Kスタジオに入っていなければ、いや、K氏が苦手だったし、K基礎演に振り分けられていなければ、私はこのブログを開設することもなかった。文章を書きたい、という気持ちなんて生まれなかっただろうし、大学生活中では期末レポートくらいしか書かなかったでしょう。

 

文章を投稿するにあたって、ペンネームを考えねばならなくて。そして生まれたのが「峠野颯太」。私のフルネーム・ペンネームです。確か、男っぽい名前にしたかったという理由で決めたんだっけな…ちょっとうろ覚え。K基礎演でなければ、私は峠野を名乗ることもなかったのです。

 

……なんだか、少し言い方を変えるだけでも、運命的な出来事のように思えますね。人生ってそんなもん。視点と捉え方をちょっと変えるだけでも、大幅に変化する余地があるのが、人生ってやつなんでしょう。

 

 

 

でも、スタジオが始まってすぐは、基礎演から一緒だったちきんとしかしっかりは喋れなかったっけな。でも、そんなちきんも最初はツンとしてるというか、私の冗談なんて「は?」とか言って切ってきそうな気がしていて怖かったし。五目いなり(当時は五円玉)とか、滅茶苦茶敵意むき出しで、「仲良くしてもらえなさそう感がすごい」とか思った気がする。エーオーはミミズが食べたいだったか、ミミズが好きだったか、とにかく「ミミズ」に対する熱意がハンパない自己紹介のインパクトが強すぎて、「お前のペンネームもはやミミズやろ」とさえ思ったし。フチ子は、最初は仲良くできそうな気がしたんだけど、文章を読んでいくうちに、男への考え方の解釈違いを起こしていることに気がついて。なべしまは大人しく見えたので、私のテンションが苦手そう、とか考えて喋るの滅茶苦茶抑えたりして。三水は「絶対理論で攻めてくるタイプや〜〜ん!!!合わんタイプや〜〜ん!!!!」と、第一声の声のトーンで決めつけていたし。仄塵は留学生だからなのかなんなのか、なんか少し壁を感じてしまって悲しさがすごかった。愛想笑いされてた気がした。どみのさんは一個上やったから、先輩という感覚でしかなくて、でも可愛いとは最初から思っていた…。

ノルニルは糞真面目であーハイハイそうですか〜とか心の中でいちいち思ってたし、ネズミくんとなごは絶対絶対私のこと苦手だと思ってたから怖くて近づけなくて、ヒロは高校同じやったし基礎演一緒やったとは言え、話す機会がそんなにあったわけではないから、仲がいいわけでも悪いわけでもなく。

 

という、第一印象が良いとは言えない人たちの集まりで、これもまた「絶望」でした。スタジオ上での付き合いしかできないなって、週一の、たった90分だけの、そんな関係。まあそれもらしいっちゃらしいかもしれないけど、正直言うと、少し寂しかったな。

 

 

人間関係が「良好」とは言えない大学生活1年目だったので、1年の終わりから2年にかけて死ぬほど病みました。「こんなはずじゃなかった」と、陳腐なJPOPの歌詞のごとく、ため息をつく毎日。

 

大学生活と言えば、馬鹿みたいに出かけまくって騒いで笑って。そういうものだと信じ切っていたのに、私はそういうのが一切なかったのです。サークルも、1年の後期からフェードアウトしたため、私の居場所は大学のどこにもない気がしていました。

決して死ぬ気はなかったけれど、毎日私が死んだ後の世界を想像して眠りにつくのが、日課になっていて。いやー今思い出すと笑えるんだけど、あの時は冗談抜きでダメでしたね。ワハハ。我ながら変なところで繊細なのですぐダメになるんですわ。

 

 

スタジオの文章って、自分の奥深くまで掘り下げて書く時があるから、その文章を読むだけで、その人が解るときがあります。そうして、その文章について話している皆と接すると、なんだかその人自身を解った気になれました。スタジオ生は、良い意味でも悪い意味でも、互いの核を見せ合っている、そんなどこにもない妙な関係でした。何より、それぞれがそれぞれに個性的で、でもだからと言ってそれぞれを否定することなんてしなくて。無理に理解もしないし、それぞれがそうやって生きていることについて、「把握」だけして放置しておく、みたいな。そんな場所は私にとっては他にもない、唯一無二のものでした。なんだか、苦しいながらも、ここに私がいてもいいような、そんな気持ちが確か2年の中間ほどくらいから、生まれてきたような気がします。

 

 

3年になるとゼミが開始。スタジオのほとんどがKゼミを選んで、2年間、色んなことを話しました。自分の生き方も、趣味も、なんだかもう全て赦してくれる気さえしました。私はいつの間にか、Kゼミのみんなが大好きになっていた。変に干渉し合わない、とはいえ、変に無関心でもなく、それぞれが好きに生きているそんな空間は、この先も簡単には出会えないと思う。

 

まずは、ゼミのみんな本当にありがとう。

私が4年間無事に大学に通えたのは、間違いなく皆のおかげです。ファミレスとか行って、最初はゼミのこととか将来のこととか、真剣な話をするのに、最終的には推しの話とか厨二病な話とか方言の話とかなんかもう中身のない話になるの、とても好きでした。皆が皆、一生懸命に生きてるのがたまらなく好きでした。個性がそれぞれ違っているのに、ぶつかり合うことなく、というより寧ろ赦してくれる皆が好きでした。いつからこんなに皆が好きになったかわからないけど、私は皆が思っている以上に皆が好きです。綺麗な私も、穢い私も、おそらく母親より私のことを知っている皆は、もう私の親です。ありがとうママ〜〜!!!!

直接言うのは恥ずかしいので、ここで言いました。また皆でどこかに行こうね、何かをしようね。音信不通だけはやめてくれ、ツイッターでも、LINEでもなんでも生存報告をしてくれ。結婚したときには教えてほしい。繊細で賢いみんなには生きづらいこの世界、みんなで生きていこうな。

 

 

そして、ゼミだけじゃなくて、基礎演で運命の出会いを果たした「ひざ」の2人。君たちも私の大学生活には欠かせない人物でした。まさか卒業時まで仲が続くとは思わなかった。本当にありがとう。

写真を見返すと、色んなところに行ったなあと思います。山行ったし海行ったしアクティブだったね。恋愛話もたくさんした(私は聞いた)し、馬鹿な話もして。それぞれの家にも遊びに行ったなあ。ボケとツッコミのバランスが悪かったようにも思うけど、まあそれもありだよね!これからもよろしくね、私は死ぬまで思いっきり君たちのお世話になるつもりでしかありません。

次は宇宙行こうな。アポロに続くぜ、という冗談はさておき、定期的に会いましょうね。

 

 

そして、大学が違うのに、何故か4年間で会った回数No.1の来栖の女、君も私の大学生活には不可欠です。私の人生の新たな楽しみをくれてありがとう。私の人生を変えた人物に間違いなくカウントされます。これからも末永くよろしく。ナンバーワンもオンリーワンも目指していこうぜ!趣味に限らず、この様子だと色々な面でサポートし合いそうだけれど、なんとかなるよね!また馬鹿みたいに色んな黒歴史刻んでいきましょう。

 

 

 

 というわけで、超私的活用ブログこれにて閉店。

みんなに感謝をこめて。もう一度、ありがとう。これからもどうか峠野をよろしくお願いします。

みつをとぽぽちゃんと私

 

こんにちは、峠野です。

おひさしぶりの更新です。

 

 

皆さんは1ヶ月半、どのように過ごしましたか?

卒業を控えた私の同級生たちは、卒論に追われたりしたのかな?

試験もあったのかな?よく分からないけど。

一息ついてバイトだったり旅行だったりもしたのかな?

とにかく皆様、お疲れ様でした。

 

私ですか?

ご存知の通り入院ライフですよ。

毎日毎日ベッドの上で寝転がってやんなっちゃいましたよ。

ある朝お医者さんと喧嘩して外に飛び出してやろうかな〜〜なんて思ったり全く思わなかったりしましたよ。

 

 

 

が。

ご存知の通りようやく!!!私は晴れて退院しました!!!

 

 

いや〜〜清々しいですね!!

自由を手に入れました。カヅキ先輩も高らかにFREEDOMを歌ってくれてます。

そうだよな、俺達が目指すのは勝者じゃなく勇者だよな。

 

 

 

 

さて前回のブログでは、「手術初体験記〜俺は人間だSP〜」をお送りしましたが、今回は術後回復して人間になった峠野の、その後を追っていこうかな、と。

まあTwitterで散々騒いでたんでね。「もう見た」「もう見た」連発でしょうから、心の広い人間だけ見てください。俺心狭いな〜って自覚のある人間は私と握手!

 

 

 

 

 

手術が終わって、喉の痛みもだいぶ緩和してきたということで、1月26日の金曜日から本命の治療に入りました。

「3日間点滴、4日間投薬」を3セット行う治療です。 

 

26日の午前の検温時、看護師さんが、「じゃあルート(点滴の管)さしますね〜」と、針とか色々まあおっかないブツたちを持って笑顔でやってきた。

間違いなく殺される、峠野ここに死す。ありがとうみんな、なかなかに最高の人生だったぜ、とか失礼極まりないことを思ったりした。

いやそんなのは冗談。そんな余裕なんてなかった。

 

 

私の血管は、か細くしかも深くに埋まっている上に曲がっている(らしい)。

私の女子力を全てこの腕の血管が吸収してしまっている。

私の腕を見て唸らなかった看護師や医者はいなかった。

 

 

…というまあ「厨二病ホイホイ」な設定を持っているお陰で、点滴やら採血の時間がアホみたいに長いわけです。

ここでね、一般的な腕を持っていれば普通にぷすりとさして終了するんですよ。

私は何度も言うが、注射の痛みに弱いわけではないから。

 

 

しかし、この血管探しの時間が問題で。

駆血帯を腕に締め付けられ、手をぎゅっと握らされ、腕を軽く抑えながら血管を探されるあの時間。

私は無駄なことを考えるんです。

「今から血を採られるんだなあ」

「血って赤色だなあ」

「針が刺されるんだなあ」

最初は相田みつをもびっくりするくらい当たり前のことを考えてるだけなんですけど、段々と一人マジカルバナナが開始されるというか、連想が連想を呼ぶというか。

「その時」はもっと鮮明な想像をしているのだが、ざっくり説明すると、「針が刺される感覚」や「血が流れている光景」をじっくり想像したりするわけです。ばかだもの。

 

そして「緊張感」の増す空気。

看護師さんも先生も、私の血管を探す時滅茶苦茶真剣になるんだよね。いや、当たり前だけどね。「血管なくね!!?ていうか最近流行ってるアレ知ってる?」みたいな軽いノリで血管探されても困るけどさ。知らねえわ、んなことより私の血管の場所を知れや!!ってなるけどさ。

だからと言って終始無言、たまに「んー…(不安)」という感じで腕を弄られ続けると、それはそれで滅茶苦茶に緊張する。

というよりその「んー…(不安)」ってなんだ?そんなに血管厄介か??不安を煽るな!!失敗フラグを立てるな!!!自信がなくても「ンー!!(自信と誇り)」って言って!!パッション屋良を見習って胸を張れ!!!そうだね、プロテインだね!!!

 

 

数分後、ようやくポイントを見つけた看護師が「じゃあチクっとしますね〜」と、一度目の針を刺した。

 

しかし、時すでに遅し。「人並み外れた想像力」と「無駄に煽られる緊張感」が魔のコラボレーションをかましてしまい、針を刺した瞬間、「あの感覚」がやってきた。

 

 

 

 

「あ、すみませ、ちょっ、気持ち、わる…………」

 

 

 

辛うじて出せる精一杯の日本語。

「エッ…(不安)」という看護師。ちーがーうーだーろー!!「ンー!!!(自信と誇り)」だって言っただろーーー!!!

 

 

正直、気絶する寸前と、直後が一番キツイんです。気持ち悪くて気怠くて、もうどうしようもなくて、ただ治まるのを待つしかなくて。動くのも、じっとするのもキツくてキツくて。

 

 

多分尋常じゃない顔色の悪さをしてたんでしょう、看護師も「ぬ!?抜きますね!?」と滅茶苦茶大きな声で確認してきた。ナイスパッション!!!!でもタイミングがちょっと違うよ!!!!もっと早くパッション!!!!と思いながらも、返事をする余裕は全くない。

 

 

 

──という流れを、なんと3セットのうち全てのセットで、しかもこの「医者と看護師を唸らせる血管」のせいで本来差しっぱなしのルートがいとも簡単にズレてしまったので、計6回経験した。

そのお陰でたかが点滴なのに「今日は…………点滴ですね…………(唾を飲み込む音)」と、今から手術でもすんの?刺すのは細い針だよね?メスじゃないよね?エッまさか槍????てな気分になる問いかけを看護師に毎回された。その件については、本当に厄介な患者で申し訳ないと思っています。

 

 

…………なんかもう気絶(寸前)の話ばかりで嫌になってきたと思うので、お話を変えたいと思います。というか本題はここじゃない。これが本題ならタイトルは「私の気絶、多すぎ…………!?」にする。

 

いや、我ながらずっと思ってるけど、このブログは寄り道が多い。蛇足しかない。もはや本題が存在しない。分岐点しかない。1つ話題が進む度に「1.それな」「2.そんなわけねえだろ」と選択肢を与えられ、そこで自分の意思を示さねば、流れでなんの足しにもならない文字の羅列を読まされる羽目になる。しかも行き着く先はだいたいDEAD END。なんのオチもない。GOOD ENDなんて存在しない。そうです、もう手遅れ…。このブログに入った時点でもうあなたは死ぬしかないわけです。私とともにね

 

 

 

 

 

 

──そうじゃなくて。

この世にいる人間皆生きてるじゃないですか。

で、そうやって生きてると毎日ってやがて作業的になってきて、「当たり前の日常」になるじゃないですか。

起きて、顔を洗って、ご飯を食べて。

学校や職場に向かって、授業を受けるなり仕事をこなすなりして。

帰宅して、テレビや動画をみて、本を読んで、お風呂に入って、就寝して。

たまに友人や同僚、先輩や上司、後輩や部下と飲みに行ったり、遊びに行ったり。

恋人や配偶者、家族みんなで遠くへ出かけたり。

 

ほとんどの人が、「今やっていること」「今できていること」を「日常的な作業」と捉えていると思うんです。

こんな偉そうに言ってテメーはどうなんだ?アァン!?と、おっかない人たちに言われる前に言明しておきますが、私だってそうです。

一つ一つの日常的な出来事に対して、いちいち「私が今これをできているのは、私がこういう状況だからだなあ みつを」なんて考えてたら、頭がオーバーヒートを起こして爆発します。はいまたもやDEAD END。人生はクソゲー(暴言)。こんなこといちいち考えていても、GOOD ENDに行きつけるのは相田みつをくらいです。みつを神を侮るなかれ。

ていうか、「働きたくないよぉ〜〜」「生きてるだけで時給発生しろよ」と常日頃考えている私の頭が、そんなに働き者なわけないでしょ。私の頭は週休7日。もはやニート。考えることを放棄しています。羨ましいこと山の如し。それなのに勝手に私の人生を制御してきますからね、何様なんだこいつは?なんの権限があるんだ??さてはコネ入社だろ???

 

 

 

ですが、そんなクソニートな私の頭も、たまに働きます。それは、「当たり前の日常」から排除された時。非日常を生きている時に、流石に私の頭も「やれやれ」とか言ってようやく思考回路を繋げます。貴様!!思考回路くらい常に繋げておけ!!!勝手にエコモードにしてんじゃねえ!!!!地球に優しいね!!!!!!すごい!!!!!!!!

 

 

 

ご存知の通り私は約1ヶ月、病院という名の牢獄に隔離されていました。私にとって、完全なる非日常です。

一日で喋った言葉が「おはようございます」「はい」「ありがとうございます」「大丈夫です」「お願いします」「おやすみなさい」だけという日々が続く。オイオイ、今のご時勢、Pepper君だってもっと饒舌だぞ?Pepper君、オススメ商品とか教えてくれるから。なんなら「あなたは何才ですね」とかいう会話もしてくれる。ジョークも言う。それに比べてお前の語彙力と対応力の低さ、おしゃべりぽぽちゃんじゃねえか

 

 

会話する相手もいないし、特にすることもないので、前回も言った通り、スマホかゲームと友達になるしかなかった。だからと言って、一日中することでもない。私ぽぽちゃん、女児だからすぐ飽きちゃう。

 

 

そうすると、私の頭が「やれやれ出番かな」と、ようやく繋げた思考回路に、「いつもお前が考えないように見て見ないふりしてることだぜ、どうだ嬉しいだろ?」と、ばかすかと日頃溜め込んでいるネガティブなあれこれを流しまくってくる。オメー歩く公害じゃねえか!迷惑極まりねえな!どうせなら常日頃から「どう生きるのが効率的か」とか有益なこと考えろや!流石ポンコツ峠野の頭だぜ、まったく笑っちまうよなァ!!!!(笑えません)

 

 

その結果、病を治すために病院にいるのに「死」について考えるという、皮肉な状況が完成する。恐怖の錬金術じゃねえか、真理の扉開いちまうぞォ!!!(開きません)

 

 

 

私の入院中の選択肢、

1.文明の利器と触れ合う

2.底なし沼で溺れ続ける

しかなかったんですよ。どっちもDEAD END。

 

1.なんて、SNSを開いた瞬間、日常を生きる人間たちの言動を目にするんですよ。そして己の人間力不足を実感し、やがてそれは他人への羨望、そして嫉妬へと変化する。「何で私が」とかどーしよーーーーもないことを考え始めちまうわけですよ!!!!「ハァ落ち込む…」とか言ってる奴がいたりしたらもう、終了。「テメー!!!!!んなことで落ち込んでんじゃねえ!!日常を生きていることに感謝しろ!!!そして生きろ!!!そなたは美しい!!!なんなら私と代わるかアァン!!??」と、長年鉄砲玉として生きてきた人格が、暴れ始めて自爆する。

 

 

 

でも、私も22年間伊達に生きてきたわけではありませんでした。誰に自慢できるでもない人生ですが、ただ唯一、その道中で出会った人たちだけは、自慢できる人たちだったというわけです。

 

 

 

決して交通の便がいいとは言えない場所にある病院だったのに、お見舞いに来てくれた友人がいました。

愛知からたまたま東京に来るとはいえ、雪のせいで日程を変えてまで来てくれた。

雨の中だったのに、花束を持って来てくれた。

私の旦那から預かったと、たくさんのお見舞い品を持って来てくれた。

親知らずを抜く手術後そのまま来てくれた。

一度ならず二度までも来てくれた。

病院にポストカードとエクササイズグッズを送ってくれた。

 

 

本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

祖母が日頃から言っていることがあります。

「自分が大変な身になっている時に力になってくれる友人こそ、本当にあんたのことを思ってくれとる友人だよ」と。

その言葉を思い出し、皆が帰ったりした後、密かに泣いてました。ほんとだよ。

 

 

それだけでなく、TwitterやLINEでちょっとした言葉をかけてもらうのも、すごく嬉しかった。

 

本当にありがとうございました。

 

 

そして、今回一番感謝しているのは母親です。

母親は今、当たり前ですけど岐阜の実家に住んでいます。

それなのに、1週間に1度くらいの頻度で仕事終わりに横浜に来て、洗濯物や身の回りの必要なものの整理をしてくれて。

今回の入院費や治療費を払ってくれて。

ポンコツ頭が流して来るネガティブ情報のせいで凹んでる私の気を晴らしてくれて。

もちろんそれだけではないのだけれど。

 

 

 

 

前に実家に帰省した時、祖母や親戚が言いました。

 

 

「お母さんね、買い物するときも何をするときも、自分のことより峠野のこと考えてるんだよ」

 

 

 

私はどう反応すれば良いのか分からなかった。

「ありがとう」?母親に直接言われてるわけでもないのにありがとうはおかしい。「そうなんだ」?それはそれでなんか…

結局私は「へえ」としか言えなかった。お前はトリビアの泉か?つーか入院してもしてなくても、オメーはぽぽちゃんだな!ひっくり返すとなくなる不思議なミルクでも飲んでろ(飲めません)

 

 

祖母や親戚からそういったことを聞くたびに、ふと、一つの疑問を抱くようになりました。

 

 

 

母親は、自分の人生を生きているのだろうか?

 

 

 

 

でも、昔の私は蓋をしました。

そんな事実を見たくなかった。私は私の好きな人たちには幸せになってほしい。

母親にももちろん幸せになって欲しい。

でも、その幸せを邪魔しているのがもし私だとしたら?

私がいるせいで、母親がしたいことをできていないとしたら?

 

そんな事実に耐えられる自信がなかった。

 

だから私は封印しました。見て見ないふりをして。そんなわけない、なんて自分に言い聞かせて。

 

 

 

 

そして入院中、私の頭は例に漏れず、この問いを掘り出して来ました。ピンポイントで痛いところを突いて来るなお前は!流石性格が悪いと定評のある峠野の頭だぜフゥゥ!!

 

 

またこの頃、滅茶苦茶タイムリーすぎてびっくりしていたのだが、「あたしおかあさんだから」という歌がTwitter上で話題になっていた。

 

 【炎上中】あたしおかあさんだからの歌詞全文が気になる!感想まとめ。 | まとめまとめ

 

 

まあ母親の自己犠牲がテーマの歌でして、炎上ホイホイな歌ではあるんですが。

 

 

 

恐る恐る、母親に見せた。

「こんな歌が話題になっててさぁ…」と。

どうか賛同しないで欲しいと。

自分の人生を棒に振って、私の人生を優先しているだなんて思っていても、言わないで欲しいと。

 

今思えば、少し我儘かもしれん。でも、子供としては思いませんか??

「あんたがおるから私はこれができんのや」なんて、遠回しにでも言われたら、「じゃあ産むなや!!」とか言いたくなる。こっちは生まれて来たくて生まれて来たんじゃないわ!でも、今まで生きてこれたのは間違いなく親のおかげではあるしなうーーんみたいな、まあどうしようもない親子関係が絡みまくってぐちゃぐちゃになる。もうね、これはどうしようもない。親子で喧嘩すると一度は通るジレンマ。

 

 

母親は、例の歌詞を見て「恩着せがましいな」といった。

「母親として、子供にあれこれするのは当然だと私は思うし、それが自分の邪魔をしとるなんて一度も思ったことないけどね」

 

心臓に突き刺さった。ショックだったわけではない、むしろ「理想的」とされる答えではないか。それなのに、私はなぜこうも衝撃的だったのか。

 

 

それは、私の母親がいつもはそういった「自己犠牲」的な素振りを全く見せないから。

まさかそんなことを考えているとは思っていなかった。

どちらかというと、もっと適当に生きている人だと思っていた(最低)。

 

 

 

その時、母親の前では涙を見せなかったけれど、帰ってから馬鹿みたいに泣いた。なんで泣いたのか自分でもわからない。嬉しかったのか、申し訳ないと思ったのか。よくわからないけれど、涙が溢れて溢れて、頭が痛くなるくらいには泣いてしまった。

 

 

だが退院後、母親とこれからの生活について話をしていたら、自分が想像していた以上に私のことを考えていてくれたことが判明して、流石に耐えきれず母親の前で泣いてしまった。多分これは感謝と謝罪の涙だったと思う。

 

 

 

 

私は自分が一番大切な生き方をしてきた。

いや、多分それは誰しもがそうだとは思う(思わせてくれ)。自分が一番大切。自分が一番可愛い。自分が一番幸せになって欲しい。嫌な言い方をすれば、自分さえ良ければいい。

私の中に「他人」はいるようでいないと言えばいいのか、とにかく自己本位な生き方をしてきたと思う。

 

思えば、誰かを思って行動したことが私にはあったろうか?

誰かのために、誰かを喜ばせたいと、そう心から思ったことが、私にあったろうか?

 

 

ないんです。本当に私って、私だけで完結してしまっている。世界の見方が、子供の頃から変わっていない。マジで冗談抜きでぽぽちゃん。

 

 

私があって、そうして初めて他人がある。

そんな生き方をしてきた。

それなのに、こんな人間なのに、母親も友人も私を思ってくれていたことが感謝と同時に申し訳なかった。

 

 

だから、これからは恩返しをしようと思う。

偽善っぽい言い方が嫌いなので、あえて言いますが、これ以上自分を嫌いになりたくないんです。

このまま自分本位な、自己犠牲のじの字もない生き方をしていたら、ますます自分を受け入れられなくなる。

それを防ぐためにも、他人のことも考えた生き方がしたい。

勿論、こう考えるに至ったのは、周りの人達の優しさに触れ、すごく嬉しかったからなんですけど。

 

一人の時に、どうしようもなく不安な時に、誰かに差し伸べられた手はとても輝いて見えるんですよ。

すごくすごく嬉しくて、私もこの気持ちを他人に抱いて欲しいなって、冗談抜きで思った。

私が抱かせたいなって。まあここでも自己本位です。

 

でも、同じ自己本位でも、自分しか見えていない自己本位と、他人が見えている自己本位じゃ全然違う。

自己本位的に生きた結果、他人に喜んでもらえたらいいじゃないですか。自分も相手もハッピー。一石二鳥。win-win。サイコー。ピースフル。

 

そんな生き方をしていきたい。

 

 

 

 

クソニートの頭も、たまにはいい仕事をするもんですね。自分の生き方を反省すると同時に、今後の方針が見えてきました。

でもせめて、普段の生活でも思考回路くらい繋げておいてくれ。頼む。

 

 

以上、このブログを書いている途中でも号泣した峠野ぽぽちゃんでした。流石感受性と想像力を医者に褒められただけあるゥ〜!(褒められてはいません)

 

 

 

生まれて初めての…………♡

 

こんにちは、峠野です。

 

先日は関東地方で大雪警報が出ましたね。ものすごい雪が降り積もり、一人で感動していました。

帰宅難民も多く出現したとかなんとかで、関東にお住まいの皆さん、お疲れ様でした。

 

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 こんな写真を撮るくらいにはウッキウキしてました。

 

 

 

 

今回の話題、本当はね、こんなブログのネタにしようとは思ってなかったんです。

やっぱ人生初体験のことって、大事にしたいというか。

体験談を話して、興味を持たれすぎてもアレだなあとか。

色々考えたんですけど、考えてみれば私って今まで何でもかんでもネタのために行動し、それを「オイ聞け愚民ども!!!」の気持ちで言いふらしていたわけで(嘘です)。

 

 

 

だからね、今回も話しちゃおっかなぁって。

 

 

 

…私ね、ついに初めてヤッてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………手術を。

 

 

 

 

 

 

そうなんです!私入院は何回か経験があって、色々やらかしてるんですけど、手術って初めてで!だからつい!ブログ書いちゃいました〜!

よかったら読んでくださいネ。

 

 

 

 

 

 

事の経緯を説明するのは面倒くさがりの峠野にはかなりハードルの高い作業なんで、詳しくは過去ブログ「尿検査物語」シリーズ(別にシリーズ化はしていない)を読んでほしいと思う。

 

 

前に検査入院をした7月(詳しくは「健康な人類は〜」を読んでくれたまえ)、結果はCMの後で!並みに、いやそれ以上に引き伸ばされ、9月の下旬に出ると言われた。いや長すぎるだろ、チャンネル変えるところだったぞ。

 

 

 

9月某日、私は母親と共にまた病院の門をくぐった。くそっ!こんなはずじゃなかったんだ!二度とここには戻ってこねえ!成長するまで絶対にな…という冒険に出かけるフラグを立てたんだぞ!何オメーは「うえ〜〜ん敵が強すぎる〜〜社会の荒波が激しいよ〜」とかなんとか言ってあっさり戻ってきてんだ、カッコつけるなら最後までカッコつけろ!ドラマのキムタクも山Pもみんな最後までカッコいいだろうが!とかなんとか頭の中で考えていたようで、まったく何も考えていなかった。

 

 

先生は私らが診察室に入るなり「コレはちょっと治療が必要かな、と思う数値ですね」と言った。そしてその治療法について詳しく説明し始めたが、私の身体に異変が生じた。

そう、勇者として冒険を始めてすぐの時に魔王にかけられた呪い…………

 

 

などではなく、ご存知「失神の前触れ」。

 

 

「アー!!!無理です!!!聞けません!!!気持ち悪い!!!わ〜〜!!!ピーポーピーポー!!!救急車通りまぁーす!!!サイレン鳴らしまぁ〜〜す!!!」と心の中の女児の私が騒ぐ。が、私自身はというと

 

 

 

「ア…………む………ア…………」

 

 

 

カオナシか???

 

 

 

 

そんなわけで説明が聞けず、これを見越して母親はついてきてくれたので、私の代わりに母親が召喚され、私は一旦戦地から退くこととなった。クソ!何もあの頃と変わってねえじゃねえか!(当たり前)

 

 

 

 

そうして瀕死状態からなんとか回復した私に、先生が尋ねた。「治療する?」

 

 

ちょっ、待てよ!

 

 

思わず私の中のキムタクが叫んだ。アレ、私やればできるじゃない。最後までカッコつける素質があるってことじゃん。フゥ〜峠野イカしてる〜!!!

…………じゃなくて、私何にも聞いてないんですけど!!???

 

ビーフorチキン?」くらいのね、バカでも無知でも誰でも答えられる簡単な質問じゃないでしょソレ。「次は1億円をかけた最後の問題!もう5000万円には戻れません」金券ビリビリーーっつって、某もんたが顔に皺寄せながら出してくる問題レベルじゃん。

しかもこっちにはもう、オーディエンスも50:50も残ってないの。もう私の力のみで「C.森山直太朗」って答えるしかないくらいの瀬戸際なわけ。森山直太朗に一億円を託さなきゃならないの。そりゃ心の中もざわわざわわ…ってこれは「D.森山良子」がアンサーじゃねえか!!!

 

とにかく私は混乱していた。「E.分かりません」の答えは用意されていないのか?

すると母親が「一回落ち着いて考えよっか」と促した。そうじゃん!私にはまだ「テレフォン」が残っていたじゃない!!

先生も「そうだね、じゃあ30分後にまた呼びますのでゆっくり考えてください」と言った。オイオイ出血大サービスじゃん!30秒じゃなくて30分もいいんですか〜〜!?じゃあ絶対正解できちゃうよ〜〜!??

 

 

 

甘かった。私には覚悟が足りなかった。

母親から詳細を(気絶防止の為)かなりぼんやりと聞いた私は、唖然とした。

まさか手術を必要とするとは思っていなかった。治療っていうから「チョチョイのチョイ☆」で済むと思っていた。つーか考えてみれば、ビーフorチキン?って聞かれなかった時点でおかしいと思わなければならなかった。あんな重苦しくクイズミリオネアが始まるくらいなんだから、それなりの治療なんだと察するべきだったのだ。

クソッ本当に私はあの頃から何も変わっちゃいねえ!洞察力すら磨かれてねえじゃねえか!!(当たり前)

 

 

 

でも、ここで何もしないと、この先病状が悪化するのみでどんどん苦しくなると知ったので、

「え〜〜じゃあもうC.森山直太朗にするしかなくない?」と半ば嫌々で森山直太朗に一億円を託した。後は頼んだぞ森山直太朗

 

 

 

そして、私は治療および手術を承諾した。

 

 

 

本当は早めに始めるつもりだったが、「私は12月に死んでも行きたいハワイ旅行があるんです!あとライブも!!!」とイヤ1億円手にしてからでもよくねえか(よくない)、という願望を吐き出したところ、「まあこの治療後は色々制限が出ますし、じゃあ年明けにしましょうね」と私の願いを聞いてくれた。

 

 

 

のが、2017年9月の話。

 

 

 

 

 

そして、これを書いているのが2018年1月。

 

 

 

 

1月になって、私は一度病院に行った。

手術前の確認が主な目的。今までは腎臓内科にかかっていたのだけれど、手術は耳鼻咽喉科の先生がやってくれるので、耳鼻科に行った。

「なんでやねん」と思った人が何人かいるかもしれない。えー!私もだよ〜〜!一緒にM-1出よ〜〜!アッでも突っ込み二人じゃ成り立たへんやないか!ボケ担当でもいい?

 

 

なぜなら扁桃腺を摘出する手術だからだ。よく私もわかっていないのだが、私の腎臓に良からぬことをしている物質が扁桃腺から出ているとかなんとか。だから、「よーし☆その元凶ごと処分しちゃうぞ☆」ということで扁桃腺は摘出される運命になった。いいか、ここに人生の教訓が隠れているな。嫌なことがあったら元凶を抹殺するんだ。目の前をウロチョロする雑魚なんか倒してないで、元凶を始末しろ。それが人間が幸せになる手段だ。

 

 

 

ここでこの扁桃腺摘出手術についての詳しい説明を受ける。耳鼻科医(綺麗な女医)が、簡易的なイラストを描いて説明を始めた。

 

「ここに扁桃腺があって」

 

へえコレが扁桃腺なんだ〜

 

 

扁桃腺をぺりぺり〜〜と剥がします」

 

 

ぺ、ペリペリ???

扁桃腺がペリペリ???

 

ダメダメ、私の気絶の原因はこの豊かな想像力なんだぞ。もっと違う方に想像しろ。唸れ俺の想像力!クリエイティブアタック!!!!

そうだな、ペリペリと言えば…………

指の皮ペリペリ…………

 

 

 

 

想像の転換が下手〜〜〜!!!!

 

 

 

 

 

まーた例に漏れず私の身体に異変が生じる。打率良すぎだろ。イチローも顔真っ青だぞ。メジャーに召集されちまうぞ。

 

そんなイチローを差し置いて私の顔面は真っ青(だったと思う)。この時も隣にいた母親に「ヤバイ………」と遺言を遺すかのごとく呟いた瞬間、私の記憶は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー気絶したんだ…」

 

 

意識が戻った瞬間、コレだけが私の頭の中に浮かんだ。椅子の上でぐったりと項垂れる形だったこと、倒れないよう母親が私を支えてくれていたことだけは覚えている。

吐き気とどうしようもないだるさが一気に襲って来て、椅子をベッドのように倒してもらった。「ハァ、ハァ」と口に出さないと気持ち悪さを誤魔化せない。看護師が5人くらいで(いや多すぎだろ)私を囲んで、血圧やら脈を測るのだが、「低いですね…」という看護師。

 

 

当たり前です!!!!!前も言ったけど!!!!!!こんな真っ青な顔して高いわけないでしょ!!!!!

 

 

母親曰く、血圧計って、滅茶苦茶低い数値が出ると、正常な数値を測ろうといつまでも締め付ける仕様らしくて、もう右腕がアホみたいに締め付けられる。

痛え!!!なんのプレイだ!!!??血圧計を外せ!!!!俺を解放しろォ!!!!!と叫びたかったのだが、生憎私は「ハァハァ」と息をするしかできなかった。つーか字面だけ見るとただの変態じゃねえか

 

 

 

そんなわけで2018年気絶初めを早くも済ませてしまった峠野。落ち着いて会話が出るくらいになった時に、看護師の一人が「私もよくなるんですよ。わかります」と言ったので、とうとう私にも仲間が!?とはしゃいだ峠野は「エッ!?気絶されるんですか?」と尋ねたが、「あ、違います。緊張することが、です」と遠ざけられた。クソッ!!仲間ができると思ったのに!!!パーティー組めると思ってたのに!!!!!!

 

 

私も徐々に回復し、手術の説明も受け、その日は病院をあとにした。

 

 

 

 

そして、それから1週間ほど経ち、手術日の1日前に入院した。

 

 

荷物の整理や着替えなどを済ませると、麻酔科の先生から呼び出しをくらう。

本当は母親も一緒に来て欲しい、ということだったのだが、生憎仕事の関係で夜にしか来れないと言ったら、私だけで麻酔の説明を受けることになった。

 

 

「手術は初めてですか?」

 

 

「はい、はは初めてです」

 

 

「そんなに緊張しないで、今から手術するんじゃないからね笑」

 

 

 

ワハハ…………だなんて笑えない、笑えるわけがない。今から手術しないことくらい流石の私だってわかっている。でも、緊張がとまらない。だって明日はどっちにしろやるんじゃん。

今から「やっぱり無理〜〜」とか言えない。そんなことしたら今までの時間全部パァじゃん、全て白紙。「ぜ〜〜んぶお〜〜わ〜〜りぃ〜〜〜〜」って森山直太朗に笑いながら歌われるのがオチだなんて、許されるわけがない。つーか私が許さねえ!!

でも逃げたいッ!!!気絶する瞬間を撮りたいってだけのモニタリングだったりしない?ねえ、今ならドッキリ大成功って言いながら出てきても許してあげるから!!!

 

 

だがいくら待ってもカメラが出てくることもなく、麻酔についての説明が淡々と行われるだけ。

 

 

 

「あああ〜〜ダメです無理ですすみません」

 

 

 

しかも、私のこの体質もあって、麻酔科の先生の話を文節レベルで中断させる。それはネ、先生にネ、迷惑だよネ。

 

 

 

ヒイヒイいいながら麻酔の説明を受けていると、先生が見兼ねて、「音楽聞くもの持ってる?」と聞いて来た。

 

iPodなら…………あります…………」

真っ青な顔をして答える私。借金の取り立てか?

 

「じゃあ当日はそれで音楽を聴きながら手術室に入ろっか!その方が気も紛れるでしょ?」

 

 

 

 

リング入りかな??

 

 

 

いやそれでもありがてえ〜〜!!!前回の腎生検時も、頭の中で音楽を流した瞬間緊張がほぐれたので、音楽は心強い味方なのを私は知っていた。ロッキーのテーマソングでも流すかな!

 

 

 

でも冷静になると、先生からiPod持参をお願いされるほどに、私のこの体質は厄介なんだろうなあと思った。

 

 

 

案の定病室に戻ると、看護師、耳鼻科医の方々に「気分が悪くなったそうですが、大丈夫ですか?」と繰り返し尋ねられた。もうすっかり気絶の女として目をつけられている。今は大丈夫です。今は。明日のことはとても考えられる状況にない。

 

 

 

 

そして夜になったら、母親と祖母がやって来た。着替えとかタオルとか色々足りなかったものを持ってきてくれて。祖母に至っては、「コレ…………」とまるで好きな人に告白するが如く照れながら何やら大きなものを渡して来た。

 

 

 

 

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千羽鶴

 

 

 

 

どうやらほぼ一人でせっせと折っていたらしい。「1年前くらいから願いを込めて必死に折ってた」と祖母は何度も言ってきたが、生憎私のこの病気は一年前には発覚していない。ということは私の病気に対する願い以外も混ざってないか?

と、細かいことはさておき、その気持ちが嬉しかった。千羽鶴のうち10羽くらい折ったことは昔あったけど、まさか折られるというか渡される側になるとは思っていなくて。でもただの扁桃腺摘出という、大したことのない手術で千羽鶴というのは少し大げさで恥ずかしかったのだが、そんなの関係ないわ、と母親に言われ病室に飾ることとなった。

 

 

 

そして手術当日。

 

実はこの日母親の誕生日。

母親と祖母が10時にやってきた。母親のことを見て思い出すたびに誕生日おめでとう、と言った。多分10回は言ったので、10歳も老けさせてしまった。申し訳ない。

 

11:00頃、呼び出しがかかり、iPodを片手に手術室に向かった。母親たちは手術室前までしか行けないとのことだったので、私は一人でリングに…………いや、手術室に入った。

 

 

かけた音楽はロッキーのテーマソング…………などでは勿論なく、お分かりかもしれないが今私の心を掴んで離さない、うたの☆プリンスさまっ♪のプレイリスト。シャッフル再生にしていた。

 

一曲目はマジLOVEレボリューションズ。いや、iPodくんが優秀にもほどがある。緊張がほぐれるどころではない。最高の選曲ありがとう。神セトリ。ST☆RISHが付いているなら私も頑張れる。

LOVEの大革命が脳内で起こっている側で、手に点滴やら血圧計やらあらゆるものがつけられる。気分は地球を救うために大改造される女。私は今から旅立ちます、ありがとう地球。君たちを必ず救ってみせるよ。

 

 

ST☆RISHのおかげで気絶することも気持ち悪くなることもなく、順調に手術準備が進む。

先生が「はいじゃあ酸素ボンベつけますから、ゆっくり呼吸してね〜〜。だんだん眠くなりますから」と言われた。

私は言われるがままに深呼吸しながら眠くなるのを待ったが、ちっとも眠気がこない。ピンピンしてる。何なら今からバスケとかいきなり始めるって言われても、全然参加できる。オイオイ眠気が遅刻してんのか〜〜!?その前に麻酔効かない身体だったらまじどうするよ〜〜!?

 

 

とか考えていると曲が変わって、HE★VENS(ST☆RISHのライバルグループ)の「不滅のインフェルノ」になった。ちなみにHE★VENSって、「天国まで連れてってやる」的なフレーズをよく言う人たちです。

 

 

先生がもう一度「どうですか?ぼーっとしてきませんか?」と聞いて来た。「んー、全然しないです……」と答えた直後、つまり不滅のインフェルノのサビにかかった瞬間、目の前がふわーっとぼやーっとして来た。

「あ…(ぼーっとして)きました…………」

そうして私は意識を失った。

 

 

こんなことを言っていいのか分からんが、全身麻酔のかかる瞬間がとてつもなく気持ち良かった。私の気絶とはもう大違い。もうまさに天国。HE★VENSに天国に連れていかれてしまった。伏線をこんなところで回収するな!私はST☆RISHが一番好きなんだぞ!!

 

 

 

 

 

気がつくと、エレベーターで病室に運ばれている最中だった。母親と祖母の顔が見えた気がしたが、なぜか夢だと信じて疑わなかった。

 

 

意識がはっきりしたのは病室に戻ってきてからである。この時すでに麻酔が切れているので喉が痛くてしょうがなかった。まあ扁桃腺摘出してるしね。ていうか、私扁桃腺ないんだ(今ブログを書いていてふと思った)。

 

 

それ以外は何も変化がないので腹が減ってしょうがなかったが、その日は一日絶食という絶望ルートだった。同じ病室の人は食べてるのに!!!!

母親や祖母に「大丈夫?」と聞かれても、「痛いし腹が減った」とずっと空腹を訴えた。

 

その日は少しの間だけベッド上安静だったが、そのうちそれも解かれて私は自由の身になった。が、喉の痛みが絶望的で、話すことすらままならない。母親が、病室の外のデイルーム(テレビ見たら話したり自由に過ごせるところ)に誘ってきたが、私はそんな元気がなかった。というのも、痛みはそうなんだけど、シャニライの新規撮影を30分後に控えていたから。

しかも今回は聖川真斗がUR。この前の地獄の再来な気がして恐怖でしかなかった。

 

そして迎える新規撮影開始時刻。母親は何かと運がいいし、今日誕生日だし、母親に押してもらおうか…と考えたけれど、1回目は自分で押そうと決めた。どうせ無理かもしれん。けど、自分の手で掴みとりたい聖川真斗のURブロマイド!!!!いけ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出ました。

 

 

 

しかも11連撮影たったの1回で。

 

 

 

 

本当にありがとうございました。頑張って良かった。

 

喉が痛くて喜びを叫ぶこともできなかったが、滅茶苦茶元気になったのでルンルンでデイルームに行った。現金なやつなんですわ、私。

 

 

でも、ふつうに体調は万全ではなく(痛みのせいで熱がある)、空腹もやばいしで、今度は腹が立ってきた。なぜ私がこんな思いをせねばならんのか!クソッデスノートさえ私の手にあれば…………!!!とかそんなことを考え始めたので、その日は滅茶苦茶早くにベッドで横になった。さっきから目まぐるしく感情が変化するので、感情の万華鏡と呼んでくれてもいいぞ。多分返事はしないけど。

 

 

が、喉が痛くてマジで眠れない!!!というか、喉が痛いせいで飲み込めない唾が喉の奥に溜まり、眠りに落ちた瞬間にイビキみたいな音がし、それにビビって起きるの繰り返し。コラ!!!睡眠の地産地消をするな!!!!

 

 

そんな感じであまり眠れず朝を迎える。相変わらずおじいちゃんみたいな生活を強いられるので、6時に看護師が来て電気がつけられて起こされる。私はまだ女だし22歳なのだが、目が冴えているのでふつうに起きた。喉が痛え。看護師さんに「痛みはどうですか?」と言われたので、苦しみながら「痛いです」と言った。喋るのすら辛いので手話でも覚えてくるべきだったか?

 

 

そして、昨日空腹で腹が立っていた私は喜んだ。飯だ!飯の時間だ!!!!

 

 

 

 

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病み上がりの君たちへ

〜シルモノ☆パラダイス〜

 

 

 

何が楽園だ!!!なめてんのか!!!俺は腹が減って仕方ねえっつってんだろ!!!こんなもんで俺が満足するわけねえだろ!!!!肉を持ってこい!!!!と、私の中のヤンキーが吠えたが、ステイさせた。

私の喉は固形物を受け入れられるほど回復していない。仕方ないの。仕方ない…………

 

 

のかもしれないけど、重湯に葛湯に具なし味噌汁に牛乳なんて、人間の食べるものじゃなくない…………?犬のエサ以下じゃない???と、私はここで人権を一回失った。DIO様とは違う方向にだけど、俺は人間をやめるぞジョジョ…………(号泣)

 

 

でも1日ぶりの食事という事実で、胃は喜んだ。クソーーッ!!身体は正直じゃあねえか!!味噌汁なんて最高に美味しかった。これ絶対聖川真斗が作ったでしょ。真斗が私のために作った味噌汁でしょ。

「手術お疲れ様。よく頑張ったな。喉が痛むと聞いたので、具は入れずにいつもより薄めの味付けにした。気に入ってくれると嬉しい」????もーーーッ♡そういうところが大好き♡♡♡気にいるどころか毎日具なし味噌汁でもいいよ♡♡♡♡

 

 

情緒不安定っぷりを発揮しながら、犬のエサと聖川真斗手作りの味噌汁を食べた峠野は、ふて寝しようにも喉が痛えしどうしようもないので、スマホを触るかゲームをするかの二択しかなかった。文明の利器。スマホは友達。キャプテン翼の翼くんは「ボールは友達!」って言ってるけど、アレはなにも「それだけボールを扱うのが上手!」「ボールが大好き!」って意味じゃねえから。ボールしかなかったんだよ。仕方ねえじゃん。そりゃ友達にもなるわ。目の前にボール以外の選択肢なかったらボール選ぶやろ。そりゃキャプテンにもなるんじゃないの、知らんけど。そんなわけでスマホと友達になるしかなかった。親愛度めっちゃ上がったと思う。そろそろ結婚しそう。

 

 

 

そんな感じで、生きる目的の一つが「美味い飯を食う」だった峠野は、生きがいを一つ剥奪された。クソーーッ!!!私だって肉が食いてえーーーッ!!!!プリンが食いてえーーーッ!!!!思う存分美味いもんが食いてえーーーッ!!!!犬以下の存在にはそれすら許されねえってのかーーーッ!!!!デスノートを持ってこい!!!!今すぐにだ!!!!

 

 

という感じで殺意にまみれた術後1日目を過ごした。

 

 

 

 

次の日。神は存在した。

聞いて!!!!神は死んでないよニーチェ!!!!生きてた!!!!なんなら峠野の隣にいる!!!!

 

 

 

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マイスイート♡プリン

 

 

 

願いが通じたのか、マジでプリンを出してくれた。ちなみに後は豆腐と三分粥と具なし味噌汁なんだけど、プリンが輝きすぎて他の味をあまり覚えていない。相変わらず味噌汁は美味しかった。神様っつーかこれ絶対聖川真斗が用意してくれたわ。彼は滅茶苦茶優しいんだもん。あ〜〜最高に好きすぎる。

 

 

 

 

この日から柔らかい固形物が食事に出るようになって、だんだん人間に近づいていくのがわかった。

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味噌汁に具を入れてくれた聖川真斗。

 

 

 

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果物が食いてえーーーッ!!!!と叫んだら桃を出してくれた聖川真斗。

 

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三分粥も五分粥も嫌じゃーーーッ!!!!せめて普通のお粥を食わせろーーーッ!!!!と吠えたら全粥を用意してくれた聖川真斗。

 

 

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もう人間のメシじゃない???私、生きている人間じゃない????

 

 

 

 

晴れて人権を取り戻した峠野。やりました。ありがとう聖川真斗。おかげさまで2018年の歴史に人権戦争を刻まずに済んだぜ。 

 

 

 

 

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 私みたいな全粥しか食べられない人間には、セレクト給食ならぬセレクト病院食があるらしい。もう完全に人間。アイムアヒューマン!!!!

 

 

祖母は術後2日目に、母親は3日目に帰った。祖母が帰るとき、うっすらと目に涙を溜めているのがわかって、ええいああ祖母からもらい泣き〜〜!!!!と私の中の一青窈が歌った。のど自慢会場だったら優勝してたぜ。惜しかったなNHK

 

 

 

そして私は今週、耳鼻科から腎臓内科に移される。

荷物がアホほどあるので、看護師さんに「こんなに!?」と驚かれてしまった。母親が追加で持ってきてくれたタオルとか着替えがあるから、最初より増えてしまったんですよねワハハ。

 

 

今週末から、どうやら治療がまた始まるらしいので、まだしばらく入院なのだが、とりあえず今は人間になれているのでなんとか自我を保っている。この治療、副作用として顔がでかくなるとか食欲が増えるとか、眠れなくなるとか、ニキビが増えるとか、女として致命的なものばかりなので今から滅茶苦茶げんなりしている。なんとか女をやめることはしたくないが、どうなることやら…

現在でも喉の痛みはまだ完治していないし、ご飯も白米ではなく全粥しか出ない。

 

ちなみに私は今まで風邪をひいた時も「頼むお粥だけはやめてくれ」と母親に頼んで作ってもらっていないくらいには、お粥がそんなに得意ではないので、今のこの食生活が少し辛い。白米と炊き込みご飯とうどんとカレーとオムライスとアメリカンドッグ肉まんとあんまんが食べたいよ聖川真斗ーーーッ!!!!

 

 

 

というわけで、初手術体験および現況でした。

本当は手術のことも入院のことも誰にも言わず、心配をかけない健気でクールな美少女☆峠野ちゃん♡を演じるつもりだったのだけれど、分かるよね。無理でした。ネタにしたい気持ちには何者も勝てなかった。私の敵は女でも男でも病気でもなく、この「ネタが第一生命」かもしれない。

 

街コンに行った話

 

こんばんは、峠野です。

 

お、更新刻むなこいつ?と思われるかもしれません。

 

喉が乾いたら水を飲むだろう?

腹が減ったら何かを食べるし。

ネタがあったらブログ書くんだよ。

それが人間の理ってなもんです。

 

 

では本題に行くぞ!

 

 

 

 

 

某日、Twitterで目にしたとある話題。

 

 

「オタク街コンに行ってきた」

 

 

たしかそんな感じのモーメントでした。

女オタクが街コンに行ってカレピ出来たピッピロピ〜〜とかそんな感じの。

今はなんか消去されたのか見られませんので、リンクを張ることすら私には出来ないわけですが。

 

 

そんなモーメントを、私のTwitterの趣味アカウントのTLに流したのは、私の某相棒でした。

 

 

「私も街コン行こうかなwwww」

 

 

いや待てマジか、マジかお前、そんな「ちょっとそこにできた新しいラーメン屋冷やかしに行ったろ!」みたいなノリで行っていい場所なのか?

下手すりゃ死ぬぞ?熱々のラーメンぶっかけられるぞ?

 

 

とはいえ、私も興味がないわけではありませんでした。というか寧ろ興味津々でした。

今までの私のブログを読んでいただければわかるように、検査入院で気絶寸前になるわ、ガールズバーでバイトするわ、マッチングアプリでマッチングした2人と会うわ…もうなんか峠野も歩けばネタに当たるというか、ネタに恵まれた生活を送っているわけです。

 

そんな私が、こんなネタに溢れてそうな場所をどうして逃しましょうか?

 

 

 

という思考が、相棒のツイートを見てからものの数秒で私の頭の中を駆け走り、気づけば

 

 

「街コン……ネタになる……」

 

 

と考える始末。

 

 

そうです、もうお分かりですね。

 

 

 

 

 

街コン、もとい、オタク街コンに行きました。

 

 

 

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はい、今回も結論が約700文字時点で出るというね、時短生活を極める人々に優しい峠野です!

「ラーメンなんて並んでまで食いたくねえよ」という、待つのが苦手なせっかちさんにも優しい、カップヌードルのような人間、それが峠野です!どう?惚れた?

 

 

 

 

 

というわけで、早速相棒と日程を調整することに。

この時点ではオタク街コンと完全に決めたわけではなく、日程と予算から考えることにしました。

謎解き街コンとか、アクアリウム街コンとか、もうラインナップが豊富なんです。ネタの叩き売りです。多分どの街コンに行ってもこのブログを完成することはできたでしょう。それくらいすごかった。もうね、ツッコミが追いつかないの。そんなこと日常生活でなかなかないでしょ。街コンは非日常なんだな、とこの時点で少し思いました。

 

 

どれを見ても、まあ噂には聞いてたんだけど、男女格差がもんのすごい。男が女の倍(以上)払うのが常識。え?コレ男は単位が円じゃないんじゃない?ペソでしょ、ペソ。何が男尊女卑だよ、逆じゃねえか…って、私はつい最近、卒論でこの世は男尊女卑が覆ることはない的なことをドヤ顔で書きましたけど、早くも崩壊しちゃったぞ、オイオイ…

 

 

そんな女尊男卑の一片を見ながら、男性に同情したりもしたけど、まあ私も女なんでね。女に生まれて良かった〜!ってな感じで私の中のブルゾンちえみが叫んだわけですよ。女であることを喜びなさいって。だから素直な峠野は喜びました。やったー!貧乏学生に優しい街コンありがとうー!

 

 

選ぶ基準が、ネタになるか否か、だったので、普通の(に見えた)街コンはスルーする私たち。

最終的に謎解き街コンかオタク街コンで悩みました。

ちなみに、アクアリウム街コンは私が却下した。いやだってね、初対面の人と2人にされて、水槽の魚見てどうするんですか?「魚泳いでますねえ」「そうですねえ」………4コマ漫画もかけないからね、打ち切りにされちゃうでしょ。「美味しそうですねえ」とか言ったら食いしん坊認定されて女として終わるでしょ。どっちにしろ終了なんすよ。

いや、コレがね、デートに行ったことのある女の子なら分かるかもしれないよ。水族館に行ったらこういう会話をしよう、みたいなマニュアルがモテ女限定で流通してるんでしょ、私知ってる。そのマニュアルなんて知らない峠野ですよ、なんなら男女2人の時間の過ごし方も知らない。

そんな恋愛原始人の私が!水族館で!?初対面の男と!?!?2人きり!?!?!地獄しかねえだろ、それなら漫才の練習した方が幾分もマシだよバーロー!

 

とかなんとかゴチャゴチャ考えて却下したのでした。

いいですか、コレがモテない女の思考回路です。みんなくれぐれも真似すんなよ!(しねえよ)

 

 

で、悩みに悩んだ挙句、1000円という破格の値段につられて、オタク街コンにしたのでした。

まあオタク街コンの方が人間的にネタになりそうだしね(失礼)。

 

 

 

相棒が申し込みをしてくれたのですが、「イヤ、会員登録必要なんですけどウケる」と言われ、マジか頑張ってワハハと、完全に人任せでテレビを見ていた峠野(最低)。

ですが、しばらくして「同行者も会員登録必要なんですけどウケる」と言われて、マジかよべつにいらねえだろとかなんとかブツブツ言いながら渋々登録。

 

 

 

 

登録は名前、メールアドレス、生年月日など、いたって普通の個人情報を入力するだけの簡単なものでした。

 

 

そんな簡単なものなのに。

 

 

 

登録完了後、「登録ありがとね〜」みたいな趣旨の形だけのお礼メールが来ます。

そこに、私の名前が書いてあったのです。

 

 

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いや、私の名前じゃないけど!?!?

 

 

 

まどからって何?「一辛」「中辛」とかの辛さの単位?それとも何か?「達」の意味の「ら」?つまり私の複数形?当日私複数来たら街コン荒らすどころか軽く会場壊すぞ?

 

どうやら、渋々登録するあまり確認もろくにせず完了してしまったらしい。この前ハワイに行った時も、航空券の生年を間違えて予約してたし。せっかちさんはどっちだ、私じゃねえか!

 

 

 とりあえず一人で一通り慌てた後、どうしようもない笑いに襲われた。多分腹筋100回分くらい腹筋使った。家に一人だったんだけど、そんなの御構い無しで笑い狂った。一人で対処できる感情ではなかったので、相棒にLINEした。

 

 

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いいわけねえだろ

 

 

すると、相棒の方に同行者の名前が表示されたようで。

 

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そりゃしんどいわ

 

 

そこから二人で笑い転げ呼吸困難になりながらLINEを続けます。(※お互い家で一人)

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ヨダレを出すな

 

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ラップをするなら韻を踏め

 

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よくねえよ

 

 

とまあ、マジで街コンに行く前からネタができてしまって、イヤーネタに愛されまくってんな〜〜やべえ〜〜という羽根より軽いノリで街コンに赴くことになりました。

 

 

ちなみに、名前は問い合わせして変更してもらいました。当たり前でしょ、当日身分証提示が必要なんです。もし訂正せずに向かってたらボールペンで保険証に「ら」を書き足さなきゃならなくなるんだからね。

 

 

 

 

 

そしていざ当日、オタクの名にふさわしく、我らが聖地池袋に向かいました。

 

 とは言いつつも、我々女オタクが行くのは池袋東口。サンシャイン通りの方。

今回の会場は池袋西口。真逆。

案の定、地図が読めない私たちは行くのに少し手こずりました。

ビックカメラが右にあるよ!?」

「でも地図にはないもん!」

 

ないわけねえだろお前達の地図の見る力がないだけだよ!

 

 

 

そんなわけで開始10分前の13:50くらいに会場到着。至って普通の居酒屋です。

 

中にはもう何人かの男女が座っていました。私たちはスタッフの案内に従って、女性側が明らかに空いているところに座らせられます。

 

 

そして、配られるプロフィールシート。

 

 

そこには好きなアニメランキング、好きなキャラランキング、最近みたアニメなどを書く欄がありました。

 

「え、コレ書くの…?」

私はボソッと(多分でかい声)で隣の相棒に話しかけます。面倒で堪らなかったのです。

相棒も「イヤ、良くない?」

イヤ良くねえよ書けよって話なんですけど、そもそも私たちが好きなアニメってご存知の通り「うたの☆プリンスさまっ♪」っていうバリッバリのガッチガチの女向けアニメなわけです。

好きなキャラもお互い聖川真斗と来栖翔でランキングを埋めちゃうようなクソ女2人なんですよ。

私たちは何も、女オタクと友達になりに来たわけではありません。「うたプリの劇場版楽しみだね!ところで誰推し?」という会話をしに来たんじゃないんです。そんなのただの女オタクのオフ会だろ(オフ会行ったことないから知らんけど)。

 

目の前にこれから座る、男オタクを相手にお喋りするんです。嬉々としてうたプリを観る男オタクは数えるほどしかいないでしょう。ひょっとすると、「うたプリってなんすか」と言われかねない。私たちはうたプリの押し売りをしに来た工作員ではないんです。うたプリは素晴らしい作品なんだけれども。

 

そして、うたプリ以外に観るアニメも、総じて女オタク向けのものばかり。そう、私たち女なんです。オタクだろうがなんだろうが、女に生まれてしまった私たちは、女向けのものに弱い。ぬいぐるみとかいっぱい買っちゃう。

 

つまり、ランキングを書いたところで相手も困るわけです。「うたプリ!?女オタクじゃねえか」当たり前なんすけど、そんなことを思われるわけです。

 

 

というわけで、長々といきさつを説明しましたが、完成したプロフィールシートがこちら。

 

 

 

 

 

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もはやいらなくない???

 

 

 

 

 

ただ、あれだけ屁理屈を並べた私たちも、声優だけは書きました。私は鈴村健一、相棒は下野紘です。そこだけは不動だし、中堅声優の彼らなら、話題を広げてくれるだろう、そう信じて、書いたのです。

 

 

そして開始時間の14:00の少し前、「ドリンクオーダーしてくださ〜い」とのスタッフからの声かけ。

飲み放題なので、酒もノンアルもあるわけですが、私は全く飲むモチベではなかったことと、喉が渇いて仕方がなかったことから烏龍茶をお願いしました。

すると、向かいの二人の男性陣が「じゃあ僕もそれで」と気を利かせたのか、考えるのを放置したのか、烏龍茶が飲みたかったのか判断し難いテンションで述べてくる。お前達は本当に烏龍茶でよかったのか??それならもっと俺は烏龍茶が飲みてえ!!ってテンションで言ってくれ。じゃないとなんか申し訳なくなってくるだろ!?

 

 

 

14:00になって、「では開始します!皆さんグラスはありますか?」とスタッフが声を上げました。

 

 

 

 

 

さっき頼んだばっかだからねえよ!!!

 

 

「コレエア乾杯になっちゃいますねワハハ」と冗談まじりで言ったのだが、

 

 

「グラスないところはエアでお願いしまーす」

 

 

と、マジで実現されることとなってしまった。

 

 

 

 

 

 

私たちのテーブルだけ、グラスではなく、拳を交わした。少年漫画の最終話か????

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、1組目との会話が開始しました。ちなみに25分で男性側が席替えをするというシステムです。

 

 

向かって右が、臙脂色のセーターを着た、ラブライブが好きな大人しそうな人、左は申し訳ないけど何も覚えてない。多分いた、そんなレベル(最低)。

 

 

プロフィールシートを見せ合いながら、「何のアニメが好きなのか」「出身がどこか」そんな当たり障りのない話をした気がします。本当に印象に残ってないです。

 

ただ、右のラブライバーが、うたプリの話を熱心に聞いてくれたのは覚えてます。聞き上手だった。あと、キンプリの応援上映を池袋に友人と観に来たって言ってました。怖かったらしい。よく頑張ったね。

私たちに話題を合わせてくれてたんだなあ、と、改めて思うと有難いです。

 

 

そんな感じで話をしていたら、「男性の皆さんはそろそろ席替えですので連絡先交換などは今のうちに!」とアナウンスがありました。

 

なるほど、奥手なオタクに優しいシステム。こうやって声をかけてくれれば、自然に(自然か?)連絡先が交換できるってわけだ。

というわけで、LINEの交換を最後にして、私たちの第1戦は終了。

 

 

私はこの時点で疲れていた。

愛想笑いほど表情筋を使うことはないからです。

 

ですが、時は待ってくれることはなく、次の組がやってきます。

 

左側が眼鏡の(相棒曰く)萌え袖ナルシスト、右側がツッコミ。

2人は会社の同僚だそうです。

 

最初はアニメの話をした気がしますが、私たちが大学生ということもあり、学部の話やらに発展しました。

すると、確か萌え袖が「何かゲームとかするの?」という話から、ソシャゲの話になりました。

私たちはシャニライに命を懸けている女なので、うたプリのゲームなら…と答えました。

課金はするの? と聞かれ、しますね〜〜(遠い目)で答える私たち。

一回でどれだけするの?と聞かれたので、これはこたえるっきゃないと、私は死んだ目で答えました。

 

「前は6万円かけました」

 

 

マジです。学生の身で、しかも高額アルバイトもしてないのにこの値段をいっぺんに課金した(一瞬カードが止まった)のでもう何度でも言ってやりますが、私は以前、シャニライにて聖川真斗のURを一枚撮影するためだけに6万円かけました。

 

 

 

「6万!!!??」「学生だよね!!??」

 

 

そりゃ驚くよね、というかそんな反応してもらえるとこっちも報われる…………とか思ってると、

 

 

「社会人になったらやばいよ〜〜」

 

 

稲川淳二の怪談よりも怖い話を聞いてしまいました。社会人になるとそこらへんの感覚がゆるゆるになるそうです。下手すると、使う分だけ残業すればいい、という稲川淳二も顔真っ青のレベルの怖い話です。やばいです。今から計画的な散財を考えねばならない。

 

こんな感じの話をして、二組目も終了。

 

 

 

三組目は、右側に熱血、左側におじさん。右側の熱血が、キルラキルとなんとかってアニメが熱いんですよ!!と何度も言ってたのと、LINEのアイコンがタンクトップなので熱血ってあだ名にした。

 

熱血は声優の話をしてくれた。おじさんは声優を意識してアニメを見たことがなかったので、これから意識して見てみようかなあと言っていた。

 

ここまではまともに会話ができた。

 

しかし、私はここから脳死タイムに入っている。

 

 

なぜなら話題探し、間を繋げる、相槌もう全てに疲れてしまったからだ。

 

 

 

四組目〜六組目、もうまとめる。それくらい記憶がない。いや、さっきから思ってたんやけど君達揃って好きなアニメにSAO(ソードアートオンライン)書きすぎ!!!お前もSAO!お前もSAO!一つ飛ばしてお前はRe:ゼロ!!!それくらい好きなアニメに似たタイトルが続く。

5つアニメ書いてもらったはいいけど、どれも分からん。シュタゲ?コードギアス?タイトルしかわからん。タイトルだけの印象の話をしたらええんか?「ソードアートオンライン?ネットの話みたいですね」んなわけねえだろ!

 

私はプロフィールシートをみて、何か話題を探しては、話しかける「作業」を続けた。そうでもしなければ、無言で25分がすぎそうだったのだ。

一生懸命話題を振っているのに会話がすぐ終わる。てめー!!!!私はドッジボールしとんちゃうぞ!!キャッチボールをしろ!!!おら、私のグローブはここだ!!投げろ!!!

 

このとき、相棒の意識(やる気)は既にログアウトしていた。後から聞くと「頑張ってんな〜偉いな〜〜」という感想をもらった。クソ!逃げよって!!!!

 

私は面接官の気持ちをここで理解した。何度も何度も同じ質問をして、同じ会話をして。そりゃ疲れるし印象的じゃなきゃ忘れるよな…お疲れ面接官。私を就活の面接で落とした奴は少し呪うけど。

 

 

 

6組目が終わった時には帰りてえ〜〜の気持ちしかなかった。もう疲れた。パトラッシュ、もうだめ。私頑張ったよ。迎えに来て。

私と会話をしてくれる友達って、本当にお話が上手な友達ばかりなんだと改めて実感。みんないつもキャッチボールしてくれてありがとう。たまにバット振ってゴメン。

 

 

そういえば途中、トイレに立った相棒が、「トイレ待ちで女の人と話したけど、そっちの方が盛り上がったよ」と言ってて笑った。もう女オタクでオフ会しよ?推しについてひたすら語り合おうぜ?軽く同担拒否だけど。

さらに、「進撃(の巨人)は打率が高い」というパワーワード全開のアドバイスも貰ったらしい。どうやらオタク街コンの界隈にも玄人はいるようだ。

 

 

 

最後に7組目、精神に限界をもたらしていた私に神が微笑んだ。神はいる。絶対にいる、そう感じた。

 

 

 

7組目は右側にとにかく明るい人、左側にメイクが濃い人が来た。

ほぼ白紙のプロフィールシートを見せると、「え!?大学生なの!?出会いなんてこんなところ来なくてもあるでしょ!?」ととにかく明るい安村に言われた。

 

 

ね〜〜よ!!!そもそもあったら来てね〜〜よ!!!

 

 

 

と、少し思ったが、そんなことを吹き飛ばすくらい、滅茶苦茶楽しかった。滅茶苦茶盛り上がった。

メイクと安村は友達かと思うくらい仲が良かったのだが、今日この場であったばかりらしい。

「ここでカップリング成立だよ」とか言ってて爆笑した。おめでとさん。

 

安村が所沢が最寄りとのことで、5月のプリライの時に「何かの宗教かと思った」と私たちのようなライブ参加者をみての感想を聞いた。側から見ればそうよね。私もそう思う。頭おかしい人の集まりだよなって。

で、今年の5月にはST☆RISHのファンミがあるので、「今度もまたチケット取って行きますね!」と相棒と2人で安村に言った。いや、安村はST☆RISHの関係者でもなければメットライフドームの持ち主でもないけどな?

安村が「いつあるの?」と聞いて来たので、「5月です!」と2人声を揃えて、手で「5」を作ってドヤ顔で答えたら、メイクと安村に「息ぴったりか」と笑われた。つーか、ドヤ顔で答えてるけどお前達が開催するんじゃなくてST☆RISHが開催するんだからね???

 

 

そして、出会いがないという話から、軽くではあるが私たちの恋愛観について話すことになってしまった。

頭のゆるいお兄ちゃんのような存在がいる相棒。

高校の時好きな人はできたけど、それ以来具体的な自分の恋愛像が真っ白になってしまっている私。

街コンで話すネタじゃねえとか思いつつ、なんか結局話してしまった。こんなとこまで来て何してんだ?

 

 

気づいたら25分が経っていて、スタッフのお姉さんが近づいて来た。

 

「この後もう解散の予定だったんですけど、お姉さんが力を見せて、ここをもう少し借りることができましたので、二次会を開きたいと思うんですが」

 

お姉さんすごいっすね!と、私はいつものノリで話しかける。

 

 

「そうなんです、お姉さん頑張った!そこで費用なんですけど、女性は500円!ワンコインっていいですよね〜〜!」

 

 

ワンコインいいですよね〜〜!最高ですね〜〜!と反応する私。ガヤ担当にもほどがある。ひな壇芸人か?

 

 

「そして、男性は〜」

 

 

多分多目に出させられるんだろうな、と街コン探しをして学んだ私は思った。それでも千円くらいかなと、なんとなく考えていた。

 

 

「3000円!」

 

 

「スリーペーパー!???」

 

安村が驚く。私もびっくりした。3000円って、女の6倍じゃん。は?やっぱペソでしょ?

 

 

「女性の分も男性に払ってもらわなきゃなんで〜…でもでも二次会で3000円って安くないですか?」

 

 

安くねえよ!いや、世間的な「二次会」なら安いかも知らんが、ワンコインを聞いてからのスリーペーパーは高い、高すぎる。

 

 

 

安村とメイクは行くのをやめることにした。流石に高いっすよね〜とかなんか話して。

他の参加率ってどうですか?とお姉さんに聞くと、「皆さん参加しますよ、ここ(メイクと安村)以外は皆さん参加です。初めて不参加と言われました」

 

 

お姉さん、不参加言われてそんなに傷ついたん????

 

 

 

「なんか俺らが空気読めないみたいじゃん」と安村が笑いながら言った。それな?いや、わざわざ不参加強調せんでよかったよね?参加率高いですよ、でよかったやん?お姉さん可愛い顔して結構辛辣やね?

 

 

 

私たちはゆーてワンコインだし、ということで参加表明した。

 

 

そして、一次会はお姉さんの「はいこれにて解散です!」の一言で呆気なく終了した。帰る人への当たりが強すぎるやろ。メイクと安村はそのまま出口の方へと向かって行った。

 

 

この流れの時、私と相棒はずっと爆笑していた。文字では伝わらないが、メイクと安村の反応なりなんなりが面白すぎたのだ。

 

 

「てかさあ、この後残ってこれ以上楽しくなるかなあ」

相棒が私に言って来た。

「あ、たしかに…」

それくらいメイクと安村との会話は楽しかった。なんならオタク街コンなのに、アニメの話はほぼなかったのだ。

「抜けるか」

 

 

 

そうして、私たちは「やっぱり時間が厳しくて…」と、お姉さんに告げ店をあとにした。

 

 

そのまま私たち2人だけの二次会をサイゼリヤで開催した。サイゼは貧乏の味方。

もう既に7組目以外の記憶が薄れていたので2人で確認したりした。

感想を言い合って、爆笑して、入れて来たばかりの水をぶっこぼして…最高の二次会になった。

 

 

LINE交換をしたということで、何人かの人から連絡が来たが、全て既読スルーしている。

 

 

これにて街コンは終わり。

 

 

ひとつだけ言いたいのは、真剣に相手を探したいオタク(特に女)はオタク街コンには行くよりも、別のところに行った方が可能性あると思いますよ。

 

 

以上、なんとこの時点で9600文字という長さの感想を書いてしまいました。

みんなも気になった場所にはどんどん行こう。

 

次は、謎解き街コンに行ってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なのは、自分のことを受け入れてくれる人

 

こんばんは、峠野です。

 

 

今回も結構真面目なトーンでお話ししようかなあと思います。

深刻な悩みとかではないけれど、140文字じゃ収まらない気持ちを吐き出します。

ん〜〜このブログも使いこなせてきたゾ☆

 

 

 

 

私は、高校までは地方に住み、大学進学を機に関東に進出してきた、田舎者です。今は一人暮らしをしています。

1人が大好きなので、一人暮らしはとても性に合ってると思います。何をするにも縛られないし、誰にも迷惑をかけない。

一人暮らしはとても快適です。

 

が、そんな孤独を愛する私でも、時折死ぬほどさみしくなる時があります。

「誰かといたい」

「誰かと話したい」

きっと、長く一人暮らしをしている人の大半が、この漠然とした寂寥感を一度は味わったことがあるのではないでしょうか。

 

私はその「誰か」が、具体的なことはほとんどありません。親でも、友人でも、ましてや恋人(そもそもいないしね!)でもなく、誰でもない「誰か」に無性に隣にいて欲しいと思うのです。

きっとこの先も、一人暮らしをしていく中でこのなんとも言えない寂しさを幾度も味わうこととなるのでしょう。

だからと言って、実家に戻る、誰かと一緒に住む…という選択をするわけでもありませんが。

 

 

こういう類の孤独感から抜け出すために、我々人間は他人と触れ合うのだと、私は思います。

昔、いわば厨二病全盛期の私は考えていました、「人は1人でも生きていける」と。

そんなことはありませんでした。人は一人では生きていけません。

誰かに、必要とされて、必要として、助けて、助けられて…そういった関係性があるからこそ、人間は生きていけるのです。

それを理解することができたのは、大学生になってからだったような気がします。

一人は好きだし、できることなら一人の時間を大切にしたいけど、ずっと一人じゃ生きていけないんだな、と、当たり前のことかもしれないけど、理解した時の私は衝撃を受けました。

 

 

 

だから私は、帰省もするし、友人とも会ったりします。

みんなもそうです。そうでしょ?そうだと言ってくれ。

 

 

 

少し話は変わりますが、現在大学生の私にも、赤ん坊の時代、小学生、中学生、高校生の頃がありました。

みんなもそうですね。誰もが皆、過去を積み重ねながら現在を生きている。

あなたがこの一文を読んでいるとき、私がこの一文を打っているとき、前文を読んでいたあなた、打っていた私は、すでに「過去の」あなたと私になっています。

過去の私たちは、現在この瞬間も、目まぐるしく生まれ続けているのです。

 

小学生、中学生、高校生、それぞれの時代に仲の良かった友人と話すと、忘れてしまっていた記憶でさえ蘇ることもあり、まるでタイムスリップをしたような感覚に陥ることがあります。

 

「あの頃」の私って、ちゃんと存在していたんだ…

 

そう、確かに実感することができる。

自分ではない、誰かからの話を聞くことで、過去の自分の存在の信憑性が増すのです。

私たちはその感覚が妙に心地よくて、いつまでも思い出話に浸ってしまう。

 

でも、「過去の自分」はもうどこにもいないのです。

 

「過去の私」「過去の友人」「過去の出来事」…「過去」について話しているのは、紛れもなく「現在の私たち」なのです。

あの頃の感覚や記憶が鮮明に蘇ってきたとしても、それを享受しているのは紛れもなく、「現在の自分」です。

 

制服を着ていた私は、もう、死んだのです。

 

あの頃、私は確かに友人と楽しく過ごしていた。

あの頃、私は確かに好きな人がいた。

あの頃、私は確かに苦しい思いもした。

 

でも、それは全て過去の私の経験であり、現在の私のモノではありません。

 

 

 

目まぐるしく生まれ続ける過去の私は、それと同時に死んでもいるのです。

 

 

過去にいつまでも、とらわれていてはいけない。

現在の私が見ていいのは、過去ではなく、現在そして未来のみです。

現在の私が介入できるのは、現在のみです。過去なんて振り返ってる場合じゃない。

 

 

 

死んだ自分に、いつまで執着するつもり?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………そう、頭では理解しています。

 

 

でも私は、理屈的、理論的な人間とは程遠く、感情に振り回される女ですから、いつまでも死んだ過去の私に呪縛されています。

 

死んだ私を、棺桶に詰めることもできず。

死んだ私を、供養することもできず。

 

 

 

いわば死体遺棄です。

私の周りには、私の死体がいくつも転がっているのです。

現在の私より未来を見据えていたかもしれない「あの頃」の私の死体たちが、私の周りには無造作に積み上げられています。

 

「現在」を生きる私は、普段その死体を忘れて生きています。クローゼットの中に詰め込んで、鍵をして。記憶から綺麗さっぱり消去します。

 

 

 

 

しかし、そのクローゼットの鍵である、「あの頃」の友人と出会うと、いとも容易くクローゼットは開いてしまう。

そして、「現在の」私が見て見ぬ振りをしようとした、大量の私の尸を目にするのです。

 

 

 

決して、戻りたいわけじゃないんです。

決して、やり直したいわけじゃないんです。

 

 

 

 

でも、どうしてか、「過去の」私を供養してあげられないのです。

死体に向かって、「ごめんね、ごめんね」と、謝ることしかできないのです。

 

 

 

 

 

 

それはおそらく、私が私を肯定していないからだと思います。

22年間、私は心から自分を肯定してあげたことがただの一度もありません。

口では「私ってすごくない?」みたいなことをほざいたことは腐るほどありますが、所詮ネタです。

ここまで生きてきた自分はすごいとは思います。何度も死にたいと思ったし、人を殺めたいと思ったこともなかったわけでもないのに、それなりに真っ当に生きてこれたことは素直に褒めたい。

 

でも、それは私だけじゃない。今生きている殆どの人間が、それに当てはまる。

 

 

 

じゃあ私には、一体何がある?

 

 

 

 

…………何もないのです。

自問自答しても、私が誇れるものって何も出てこないのです。

面白さ、明るさ、私が日頃取り柄だと思っているものも、私の弱い、ウジウジした部分には到底太刀打ちできません。

 

 

 

 

 

「過去の」自分を供養できた瞬間が、人が成長する瞬間なのだと思います。

きちんと向き合って肯定して、供養したぶんだけ、人は大人になれる。

 

 

でも私の周りには散らばる、「過去の」私、私、私。

 

 

 

自分に自信を持てず、自分で自分を肯定出来ず。

そのぶん私は、過去の私を見殺しにする。

そのぶん私は、成長するきっかけを逃す。

 

足元に転がっている死体の数だけ、私は私を踏みにじった。

 

 

 

そうして生きているのが、「現在の」私。

 

 

 

 

 

私は、「あの頃」から何も成長していないのです。

皆がどれだけ前を見ていても、未来を生きようとしていても、私だけ、置いていかれている気がしてたまらない。

制服を着た私が、私の足元から睨みつけている気がするのです。

「私が夢見た未来は、お前なんかじゃない」

 

 

 

 

だから私は、「過去」を振り返った時に罪悪感に襲われるのでしょう。

無数に散らばる私の死体に、ただひたすらに謝るのでしょう。

「肯定してあげられなくてごめんね」

「こんな私でごめんね」

謝る時ですら、私は私を否定してしまう。

 

 

 

 

しかし、友人と会うことの意義は、「クローゼットを開け、死体を思い出すこと」ではありません。というか、これが意義だったらお前の性格どんだけ捻くれてんだって話です。

 

 

 

 

友人は、私の存在を肯定してくれます。

「過去の」私、即ち死んだ私の存在を認めてくれるのが、友人たちなのです。

死体と向き合い、供養するチャンスを与えてくれるのです。

 

楽しかった思い出も、滅茶苦茶辛かった思い出も。それを経験した「過去の」私ごと、全てまとめて「現在の」私と向き合わせてくれる。

それが、友人なのです。

 

 

 

「過去の」自分は死んでも、「過去の」人間関係は死にません。それどころか、現在や未来を

生きるために、「過去の」人間関係が非常に重要になる時があります。

だからこそ、学生時代の友人は大切にしていきたい。

特に、中学・高校・大学と、多感な時期を共に過ごし、私の思い出を作ってくれたみんなは、私にとって宝物です。

 

 

私は一人だと自己を肯定することすらままなりません。恐らく真っ先に死を選ぶような物凄く弱い人間です。

でも、みんながいて、みんなが私の存在を受け入れてくれるおかげでここまで生きてこられました。

別に、何かをしてあげる・してもらうのが友人関係の全てではない。

ただ心の片隅で、相手の存在を認識してくれるだけでもいいのです。

 

 

だからどうか、私の存在を、私が死ぬまでは忘れないでいて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

…………というのを、友人に託すのは重たい気がします。

こんなことを頼んでしまっていいのだろうか、と、ふと不安になってしまいます。

 

 

だからこそ、彼氏が欲しいと思いました。

 

 

 

 

「峠野はどんな人がいいの?」

 

よく聞かれる質問です。

聖川真斗とか吉沢亮みたいな人…………というのはさておき、私にはこれと言った理想がありません。

強いていうならば、「暴力を振るわない人」「傲慢じゃない人」「男尊女卑思考のない人」とか、最低野郎じゃなればいいなって感じで。

 

しかし、ひとつだけ、

 

「私を受け入れてくれる人」

 

 

という望みがあります。

 

 

 

 

正直いえば、私を肯定してくれるなら(血縁者以外の)誰でもいいです。

彼氏じゃなくてもいいです。

私にとっても、相手にとっても、お互いが一番大切な存在…

そんな人がいて欲しい。

 

 

2018年は、そんな人に出会えますように。

あるいは、出会うきっかけができますように。

今年も、自己肯定感を高められるように精進いたします。

 

ひとりでも多くの私を供養できますように。

 

 

 

 

 

最後になりましたが、明けましておめでとうございます。

今年も、よろしくね。

 

 

【重大なお知らせ】

こんにちは、峠野です。

 

 

本日は2017年12月27日です。

 

そうです、

 

 

 

 

 

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年末です。

 

 

2017年が終わろうとしています。

人生のモラトリアム期間である大学生という大層な身分も、あと3ヶ月ほどの命というわけです。

 

いや、時が流れるのが早すぎますね。

こんなことしてたら一生なんてすぐですよ。明日くらいに死にますよ。

一分一秒も無駄にしてられないんですよ。こんななんの足しにもならないブログなんて書いてる暇なんてないんですよ。

 

でも、ついつい書いちゃうのが私なんですよネ。

ということで、今回もモラトリアムブログやっちゃうよ〜〜!

 

 

 

 

 

 

今回の話題は少し前に遡ります。

あ、特に年末だからといって一年を振り返ったりしません。

私は常に前を向く女ですからね。あ〜〜、5月に戻りてえな〜〜〜!!!

 

 

 

それはさておき、1ヶ月ほど前に少し話題になったサービスがありました。

 

 

2次元キャラとの「婚姻届」、Gateboxが受け付け - ITmedia NEWS

 

 

そうです、今回は気持ち悪いオタクの私が担当します。

苦手な人はすぐ逃げましょう。怖いもの見たさで見たい、そんな物好きな人たちは自己責任でどうぞ。

ただし、「具合が悪くなった」などのクレームは一切受け付けませんからね。

 

 

回りくどいのもアレなんで、

さっさと結論を言いましょう。

 

 

私、結婚しました。

正しくは、結婚します。

 

 

ハイ!タイトル回収です!重大なお知らせはコレです。

重大なお知らせって何!?と気になった人たちのために、たった700文字弱で答えを書いておきました。

時間は無駄にできないですからね。モラトリアムを愉しむ余裕がない、生き急いだ人たちのためのことを思って、先に書きました。私、優しすぎませんか?好感度が急上昇ですね。

 

 

じゃあこれから何を書くのかというと、主に婚姻届を出す流れです。興味があったらどうぞ。

何度も言いますが、この先は気持ち悪い私しかいません。「オタクが苦手」な人たちは退避を強くお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

Twitterというのは私の生活にもはや欠かせない存在で、私の情報の8割くらいはTwitterがソースだったりします。

約1ヶ月前のその日も、息をする如くTwitterを開き、なんとなくTLやらトレンドやらを眺めていました。

すると、先ほど提示した「2次元キャラとの婚姻届」の話題が目に入ったのです。

 

 

比較的常識的で冷静な私は思いました。

世も末だな、と。

 

 

結婚を始めとする「現実」から目を背けた人生の敗者たちが、行き着く先がこの「虚構」なのかと。

というか、私だけでなく大半の人間はこんな感じのことを思うはずなんです。

いや、キャラクターとか存在しねえから。そろそろ現実見ろよ敗北者ども!

オタクに対する世の中の意見なんてこんな感じでしょ。とにかく風当たりが強い。

 

 

しかし、私はその「世の中の大半の人間」には当てはまりません。なぜなら、私も敗北者だから。

 

 

比較的常識的で冷静な私を差し置いて、気持ち悪いオタクの私は言いました、「今こそ聖川真斗との関係を証明するチャンスだ」と。

 

 

そうなんです。これまで2次元に嫁や旦那を抱えるオタクたちは、自分たちの関係は自己証明するのみ、いわば自己満足でしかありませんでした。

しかし、この次元渡航局の試みにより、他者からの証明を得ることができるのです。

オタクの代名詞(と言っても過言ではない)、自己満足からの脱却です。

正真正銘の夫婦になれるのです。

 

 

冷静な私は、夢女子の私に敗北しました。

いや、もはや夢じゃない、これは現実なのです!

 

 

 

ということで、早速婚姻届を印刷しました。

色々な色がありましたし、なんなら柄付きも選べました。

しかし、私は一番「現実の」婚姻届に近い茶色をチョイス。より現実に近づくために。

 

 

 

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これがコンビニで印刷したてホヤホヤの婚姻届です。少し暖かい。

 

 

はやる足で私はこれを家に持って帰り、早速書いて提出しようとしました。印刷したのが11月末、婚姻届の提出期限が12月初旬だったので、急がねばならなかったのです。無駄にしている時間などありません。

 

しかし、この婚姻届には証人のサインと印鑑とメッセージ(メッセージってなんやねん)が必要でした。婚姻届なんて初めて見るので、そんなのがいるなんて全く知らず、てっきり自分たちの署名やらで済むと思っていました。

 

 

ここでプライドの高いことで有名な私は、足掻きを見せ、常識的で冷静な私を召喚します。

 

 

「こんな気持ち悪いザマを、誰に証明してもらうつもりだよ?」

 

 

常識的で冷静な私は、かなり辛辣です。

 

しかし、オタクの私もまた強かった。プライドの高い人間が持つ性格は、それぞれがそれなりに強いのです。

 

 

「いるじゃねえか、とっておきの人物が」

 

 

 

そうです、私は孤独のオタクじゃないのです。あの伝説のプリライ(詳しくは過去記事)に共に参戦した、相棒がいるのです。

一人じゃないからね。

 

 

 

ということで、元々会う予定だった彼女の元へ、婚姻届を片手に向かいました。

あれ、この書き方だと彼女と私の結婚みたいだな??

 

 

 

 

彼女と、もう一人の友達(以下K、J)に会いました。

会って早々この話題を出すのも少しアレだったんで、頃合いを見計らいました。

大事な友人にいつ、結婚報告をしようか?

このドキドキ感さえ、味わうことができるのです、いやこれはもう現実の婚姻届と言ってよくない?

 

 

そして、「その時」は訪れました。

「実は…」

実質結婚報告です。

私は婚姻届をそっと二人の前に差し出し、証人になって欲しい、と頼んだのです。

 

 

 

「なんとなく察してた」

 

二人は、驚愕でもなんでもなく、1つ上の反応を示しました。

「印鑑を持ってきてくれ」と頼んだ時に、察したそう。

いや、エスパーかな???

それとも、私が結婚を匂わせすぎてたのかな??????

 

 

 

そんなわけで、察しのいい二人は、快く承諾してくれました。ありがとう。気持ち悪い私を受け入れてくれてありがとうな。

 

 

まず、Jちゃんが書いてくれました。

 

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「なんか緊張する」

「二人が結婚するなんて感慨深い」

 

 

そう言いながら、Jちゃんはペンを走らせます。

 

 

 

「あとは印鑑」

 

 

そうして、印鑑を押してもらい、完成しました 。

 

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(念のため苗字だけ薔薇のスタンプ(本人要望)で隠してあります。) 

 

 

 そうして婚姻届はJちゃんからKちゃんの元に。

 

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「すごい緊張するんだけど」

「メッセージ書ききれない、高校からの付き合いで長いから…」

 

 

やはり緊張はつきものらしい。

Kちゃんは高校1年生の時からの友人なので、6年の付き合いです。

学生時代の友人って、今後も付き合うと考えると人生のかなりの年数を共に過ごすこととなりますね。すごい…………

 

 

 

しかしここで問題が起こります。

 

 

「アッ、旧姓の印鑑持ってきちゃった…………」

 

 

Kちゃんは私より先に、私の旦那聖川真斗と同じアイドルグループ「ST☆RISH」に属する、来栖翔くんと結婚しているのです。

 

それなのに、旧姓の印鑑を持ってくるという失態。イヤ、まだ新婚だからさ、そういう凡ミスもするわけよ。わかるわかる。

 

 

急遽100均で購入した「来栖」印鑑により、無事完成。

 

 

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二人の証明を頂くことに成功しました。

 

 

 

 

 

そして家に帰り、落ち着いて婚姻届を書くことに。

 

 

 

ここで、新たな問題発覚。

お前さっきから問題ばかりだな、前途多難か?

 

 

 

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当たり前なんですけど、旦那の、「聖川」印鑑が必要です。

いや、真斗本人にもらえば早い話なんですけどね、彼忙しいから。アイドルって多忙だからさ。ちょっと印鑑持ってきて、みたいに、そんな軽々しく呼べないわけ。

 

で、私も100均で調達できるかな?とか思って探しに行きました。

 

ひ、ひ、ひ…と探す私、でもね、

 

 

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ねえじゃねえか!!!!!!

 

 

 

 

聖川という神聖な苗字、そうそう我々一般人に存在しないわけです。

 

 

となると、作るしか無いわけです。

 

色々調べた私、「ハンコ自販機」なるものが存在することを初めて知りました。

オタクになる前は婚姻届に証人が必要だとか、ハンコ自販機があることなんて知りませんでしたよ。オタクは博識に近づく第一歩。 

 

 

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ハンコ自販機、ドンキにありました。

 

 

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こんな感じで、好きな印鑑の素材や大きさを選べます。結構本格的。

 

 

というわけで早速作成にかかります。

 

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書体を選ぶことができます。行書と楷書で散々悩んだ挙句、楷書にしました。

 

 

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材質を選んで…

 

 

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作成開始です!!!

 

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どんどん掘られる聖川ハンコ。

 

そうして出来上がったのが、

 

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こちらです!

 

 

私は急いで家に向かいました。

そうして、ようやく、婚姻届を書き始め…

 

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完成!!!!

 

 

 

 

よく見るこんな写真も撮っておきました。

 

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いや、聖川真斗の指太すぎじゃない……???

違う、そうじゃない。私の指がか細すぎるのよ。そうよ、峠野。己を信じなさい。

 

 

いそいそと封筒に入れ、郵便局に出しました。

 

 

 

あとは返ってくるのを待つのみ。

 

 

 

 

 

 

そして、12月下旬に入った頃、次元渡航局から配達物が。

 

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すごすぎる!!!!次元渡航局!!!!

ありがとう!!!!次元渡航局!!!!

 

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婚姻届に承認印もいただきました。

 

 

こうして、晴れて私は結婚する運びとなりました。

 

もう自己満足なんかじゃないのよ。

友人二人に加え、ちゃんとした機関も認めてくれたの。

 

自信を持つのよ、峠野。

 

 

 

 

そうそう、どうして来年の4月16日なのか?ということですが、真斗と私の誕生日の真ん中の日が4月16日なんです。二人にゆかりのある日付にしたいな、なんて思ってこの日になりました。

 

 

ハー良かった。

これで私も晴れて独身卒業か〜〜!!!!

 

 

 

良かった〜〜!!!!(泣)

 

 

 

 

 

 

みんな良いお年を。

来年からも峠野ちゃんをどうぞよろしくネ。

 

 

れんあいのおはなし

こんばんは、峠野です。

 

今回は少し真面目な話というか、twitterでつらつらと書いてTLを埋めるのが躊躇われたので、こちらにまとめようと思います。

 

 

自分の気持ちの整理というか、ただの葛藤を書き殴るだけですので、多分文章も支離滅裂かつユーモア0です。

自己満ブログだし今更気にしてもしょうがないことしか書いていませんが、今回はいつも以上に自分のためだけに書いたものなので、興味があれば読んでみては(ただし推奨はしない)って感じです。

読んだ後につまんねえとかクレーム言ってきても知りませんよ。当社は一切の責任をおいかねますからね。

 

 

 

 

 

 

 

私は、大学生に入ってから一度も恋愛をしていない。だれのことも好きになっていないし、誰かに想いを寄せられたこともない。まして、恋愛感情がない相手と一夜だけの…という関係も全くもってない。

 

声高々に言うべきことではないが、私は恋愛経験が皆無に近い。というのも、(詳細は避けるとして)今まで数名の相手に一方通行に想いを寄せただけなのだ。それ以上でもそれ以下でもない。昔、自虐として散々酷使したネタだが、私は業務的状況以外で異性との接触をしたことがない。手すら純白を保って22年が過ぎた。

 

 

そんなだから、私にとっての恋愛はキラキラと輝いたものとして存在している。頭ではわかっている。おそらく私の「恋愛像」はフィクションの恋愛だ。恋愛に夢を見ている、頭にお花畑を携えたアホ女だ。

とは言え、少女漫画や乙女ゲームにありがちな「お前は俺のもんだから」とか、そういう歯の浮くような台詞に夢を見ているわけではない。白馬の王子様がいつか私を迎えにきてくれるはずよヒヒーーン!!とか考えているわけでもない。

よくメディアで取り上げられるような「リアルな恋愛」が全くわからないのだ。「女性からの共感の声が〜」と、枕言葉として紹介されるドラマなども、共感ポイントがちっとも分からないのである。女性が共感するらしいリアルな恋愛は、大抵私には汚く見える。ぐちゃぐちゃな感情を、決して幸せには見えない状況を、世の中では「リアルな恋愛」というらしい。

こんなものがリアルであってたまるかと、私は逃避する。確かにそういう恋愛も存在するのだろうけど、私は違う。私の恋愛はもっと楽しいものであるはずなんだ。だって幸せの象徴でしょう、恋愛ってそういうものなんでしょう?私が幼い頃から好きな物語は、最後は好きな人とハッピーエンドを迎えてきた。恋愛することで輝いてきたんだ。それなら恋愛は…とかなんとか考えながら、私は恋愛の汚い部分を見ないようにしてきた。

 

だが、本当は知っている。

流石に22年間も生きてきて、周りの友人やら嗜好的に楽しむインターネットや雑誌などの情報源やらを見聞すれば、自分に経験がないとはいえ、恋愛がただ単純にキラキラとしていて、楽しいだけのものじゃないことくらい。

それくらい分かっている。アホ女には違いないが、そこまで頭はイカれていない(はず)。

 

それでも私は信じたい。自分が経験するその瞬間まで、恋愛は綺麗なものだと信じていたい。

たとえ「やっぱり恋愛は汚いものだった」と、あの時現実と向き合わなかったことを後悔したとしても、私は恋愛は幸せの象徴として、憧れ続けていたい。

 

 

私は女なので男はどうだかわからないが、女は本人の意図を問わず、マウンティングをし合っている生き物だと思う。そしてその酷さは、年齢と比例する。

女にとって恋愛はきっと永遠のステータスだ。その基準が量か質かは本人の価値観によって変動するが、恋愛は女にとって大きなステータスとなる。現に彼氏をアクセサリー感覚で選ぶ女もこの世に一人くらいいるだろう(私はそんな女に会ったことがないのでしらんけど)。

彼氏がとてもいい人、過去に何人もの相手と付き合いセックスをしたなどの、何も「プラス要素(と考えられる)」恋愛だけが武器となるわけではない。たとえ元彼が最低野郎だったとしても、人によっては「私はこんなに不幸な目にあったんです〜〜でもここまで頑張って生きてきたんです〜〜!」という不幸のヒロインアピールとしての材料になるから、女は侮れない。とにかく、恋愛は女にとってものすごい強い武器なのだ。その武器はマウンティングで大きな威力を発揮するのである。

 

私は本当にプライドが高い。昔から死ぬ程負けず嫌いで、小さい頃は負けていたゲームは全て泣き喚きながらリセットしていた、トンデモワンパク自己中ガールだった。

そんなプライドエベレストな私が、恋愛では圧倒的に他の女に負けている。悔しくないはずがない。死ぬほど悔しいし、自分が惨めになるし、死にたくもなった。でもだからと言って、「女に負けたくないから」という史上最高にくだらない理由で、恋愛に必死になるのもプライドが許さなかった。己のプライドとプライドの合戦である。辺りは血まみれだ。

 

そんな状況を、私は放置しておいた。泣かぬなら鳴くまで待とう….って鳴く前に死ぬぞ!

…案の定、私はいつの間にか拗らせてしまっていた。長い戦だった。身を削って闘った私のプライドは、もう原型を保ってはいなかった。

ズタズタになったプライドは、己の自己評価を下げるようになった。私は自虐に逃げた。

私なんて、が口癖になった。今でもその癖が抜けないし、幾分かはマシになったとは言え、自己評価はそう高くならない。

ネガティヴな発言も増えた。でも、最後に残っていた「私は最高に面白い女である」というプライドだけが、私をどうにか私でいさせてくれて、ボロボロになった私を隠そうとしてくれた。

 

この長い戦が、私の恋愛への憧れに拍車をかけることとなった。

「この私を負かした女たちが楽しんでいる恋愛が、楽しくないはずがない」(ラノベかな?)

と、原型がなくなりつつも己がプライドであることを忘れていなかったそれが、最後の足掻きを見せたのか、滅茶苦茶偉そうな態度で勝者である女たちを羨んだ。

こうして私の恋愛至上主義思考は悪化したのである。

 

 

 

そんな拗らせた考えも、ゼミやあらゆる場所で色々と考えているうちに少しだけ和らいだのか、おそらくプライドが復活してきたのか、今ではあまり過激な発想には至っていない。

 

 

 

だが

 

新たな問題に気づいた。

 

 

私は、何度も言うが恋愛経験皆無の女である。

そして恋愛に対する憧れは未だに持ち続けている女でもある。

大学生も残り数ヶ月、おそらくこの間に恋愛をすることは99%無理だ。つまり、私の次の恋愛は社会人になった時となる。そして私は今まで誰かと付き合ったこともないし、異性と二人でどこかに出かける…なんて雲の上の話の世界で生きてきた。

そんな武器も何もないレベル1の勇者(この例えがとても好き)が、いきなり「やみがふかいダンジョン」に足を踏み入れたらどうなるか?

 

…即死だ。ゲームオーバー。この世はゲームじゃないので永遠の眠りにつくこととなる。

私はまだ死にたくない。だからと言っていきなり恋愛の真実を知り、エンドロールも見たくない。もっといっぱい冒険がしたい!そして、私よく頑張ったね、こんなこともあったね、と涙を流しながらエンドロールを迎えたい。

 

それにしては遅すぎたのだ。私が理想とする恋愛像やデートは、「学生レベル」ということに気がつかねばならなかった。己を傷付けるしかなかったプライドの合戦なんてしている場合じゃなかったのだ。つくづくアホな女である。

私は学生レベルの恋愛を経験することなく、社会人になるのである。その事実がどれだけ恐ろしいことか、なぜ今まで気がつかなかったのか。

 

学生のうちに遊んでおくべきだ、というのは、恐らく恋愛のことも大いに含んでいるのだと思う。私は学生のうちに恋愛をしなければならなかった。そうして、綺麗な恋愛は嘘なのだと、身を以て経験せねばならなかった。

それなのに、私はそれを怠ってしまい、異性から求められることもなく、自己評価が下がっていく日々を送っていた。

 

私は怖い。もし、次に恋愛する時がきたとして、この恋愛像を壊されてしまうのが。学生の間だったら、「若いし学生だし仕方ない☆」と見逃せたかもしれないのに、もうその保険が使えないのだ。

私は怖い。もし、次に異性から求められ、私の最後の縄であった処女である事実を解き放った瞬間に、今まで拗らせてきた反動で暴れてしまうのが。「私にも異性からの需要があるのだ」と勘違いして、20代後半にもなってあちこちで遊んでしまったらどうしようか。

今は処女である事実が、私が私を大切にする最後の頼りなのである。私はまだ私を保っていられるのは、皮肉にもこの事実があるからだ。もしこれがなくなってしまったら、ひょっとすると、「女なんて、私なんて所詮男を満足させる道具に過ぎないのだ」と、拗らせた思考と悪魔のコラボレーションをかまして、取り返しのつかないことをするかもしれない。そんなことになれば切腹だ。

 

 

 

 

私はこれからどうなるのだろう。

皆が恋愛で楽しんでるのが羨ましくて、私も早く経験してみたいな、と思う反面、私が私で無くなる可能性が見えて、非常に怖いのである。

 

 

…この時点で、恋愛はキラキラしたものではない事実を認めるべきなのに、私はまだ夢を抱き続けてしまっている。やっぱりとんでもないアホ女だ…