なんの足しにもならない

140文字じゃ収まりきらない

懲りずに「実写版銀魂を観ました2」

こんにちは、峠野です。

 

いや、本当に久しぶりに筆をとった気がします。最近は140文字で収まるくらいのことしか考えていなかった、というか社会人になって、人文生を卒業した途端、もともとなかった語彙力がさらに落ちて、なんでも「やばい」で済ませてしまうJKになってしまったんですよね。超やばい。マジ卍。まあここにいるのはJKはJKでも女子高生ではなく「常識外れのカス」なんですけど。

 

そんなJKが久々に、「溢れ出すこの思い、筆を取らずしていられない…!」と考えるに至ったのは、簡単に言いますと、映画「実写版銀魂2」を鑑賞してきたからなんですね。早くもタイトル回収。

 

前回、一年前ですね、ギリギリ現役JD(女子大生)だった私は、ワクワクして実写版銀魂を観に行き、見事に公式と解釈違いを起こしてきたんですよ。まあ詳しくは前回の銀魂を観たブログを読んで欲しいんですけど。

 

 

前作鑑賞後、「いや〜〜もう実写版は懲り懲りだぜ」とか思って、「吉沢亮の顔がいい」という知識と、吉沢亮に対する好意、あと原作への敬意を手に入れました。人生に潤いを与えてはくれたんですよ。一応ね。でも、作品そのものは両手を上げて絶賛するわけにはいかなかった。

 

なぜなら私は、うるせえ銀魂原作オタクだから。

 

私の同年代ならわかるだろう、10年前くらいの、夕方のアニメゴールデンタイム。銀魂とか、NARUTOとか、BLEACHとか、Dグレとか、めっちゃやってたやん。学生時代の、学校終わりの楽しみだったりしたやん。

…とは言え、私に刺さった作品は列挙した中でも銀魂だけだったわけだけれども。

 

そんな多感な時期にハマったものって、一生の宝物だったりする。銀魂は、そのうちの1つだった。小学校の帰り道、私に銀魂を勧めてくれた友人たちと、曇天とか歌いながら帰ってたの。今週のアニメの感想をなんとなく言い合ってたの。そんな可愛らしい〜思い出が詰まった作品だから、ただ一概に「私は銀魂が好きなんです」って言葉では表せないんです。

 

もう既に、気持ち悪いオタク臭半端ねえと思います。否定はしません、だからこそ、この筆をとったのだし、前作も今作も絶賛できるわけがないのですから。

 

というわけで、ここからは回り道もしながら、「銀魂2」の感想をネタバレ全開で書いていきます。ネタバレしかしませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前作鑑賞後、もう続編はないと思ってました。

「まあお遊びよね、人生一回くらい誰でも遊びたくなるよね、わかるわかる」

そんな気持ちで、前作は許してやりました。

反対勢が多くいたであろう中、よく頑張ったなと。上から目線どころか、天から突き刺すごとく見てました。

 

 

ところがどっこい、公式ツイッターだったか監督のツイッターだったか覚えてないけど、「次回作」について匂わせるような呟きがあったと思う、多分。

いや?

いやいやいや?

そんなわけないよね〜〜!!!???

そんなお遊びは卒業する時期よね〜〜!!???

まさか、まさかね〜〜!!!!!?????

 

 

卒業してませんでした。

むしろ入学したての「高校デビュー☆」感満載。いわば調子に乗り放題。

 

銀魂2」制作決定。

 

 

しかも選んだ長篇が、私が愛してやまない真選組メインのお話、私が銀魂史上一番好きな長篇、

 

真選組動乱篇」。

 

 

イキんのも大概にしろ!!!!!そこは不良どもがたむろってるタブーなエリアだぞ!!!!!入るな入るな!!!!!死にたいのか!!!!!つーか私がその不良だしなんなら殺すぞ!!!!!!!!!!!!!!!???

 

 

と、当時の私は大荒れでした。もうね、ゲリラ豪雨とか可愛いレベル。アレは地球が破滅してもおかしくなかった………私にそのパワーさえあればね。

 

真選組動乱篇言うたらな、私のような真選組の女からすると最高に最高な長篇なのよ。いや、最近の長篇でもさらば真選組篇とかいう終盤感やべ〜長篇あったけど、それよりやっぱり動乱篇。泣いた赤子にはとりあえず動乱篇あげとけば喜ぶっしょ、みたいな感覚でとりあえずすごい長篇。好き。好きが溢れる。

 

そんな大切な長篇、渡してたまるもんかと思ってたのに。

 

あれよあれよと新キャスト発表。

いいよ、知ってるよ、吉沢亮沖田総悟でしょ。それだけでいいよ。あんな綺麗な顔が我が推し沖田総悟を演じてくれるだけでもういいよ。

はいはい忘れよう忘れよう〜〜………

 

と思ってはいたが、やっぱり好きな長篇ってこともあって公式の周りをキョロキョロ見渡して上から目線の評価を下しているうちに、公開にまで至っていた。

 

原作オタクの私は、観るべきものじゃないと叫んでいた。

 

 

でも、なんか知らん人の感想のツイートをチラッと見てしまって。

 

 

三浦春馬が鴨(伊東鴨太郎)で良かった!」

 

 

 

嘘だろ………???

いや、一応な。一応、何も知らずに叩くのはならんと思って。三浦春馬の鴨見て「ほーーん」と思ったわけ。最初一部公開された時GACKTと勘違いしたけど。三浦春馬ならまあ許容範囲(何様?)だな、とか思ってたんです。

でもそんなに「三浦春馬、鴨っぽい!」みたいな感じではなかったから、その感想がすごく気になった。

私ね〜、土方十四郎沖田総悟をはじめとする真選組の女やってますけど、鴨大好きなんですよね。ほんと。いやーなんていうの、あのプライドで塗り固めたような嫌な奴だけど最終的には打ち解ける…ってやつ。アニメにあったみんなでどんちゃん騒ぎしてるカット、あれ大好きなんですよ。もっと早く気づいてれば、鴨も一緒に戦えたのかなあなんて、色々考えたこともありました。

 

そんな大切な鴨に対する感想が好意的なものだったので、とても気になったんですよ。

 

あとね、私吉沢亮に見事に堕ちてますので。

銀魂2より吉沢亮が観たい!!!!!という気持ちがめちゃくちゃに昂ぶってしまって。

いや、普通に考えてあの伝説の「死んじまいなァ」みたいでしょ?????アニメでも死ぬほどリピートしたけど、それをあの綺麗な顔がやる???観るしかなくない???そして私こそ死ぬしかなくない???

 

というわけで、あんなに気持ち悪く銀魂への思い入れを語ったにもかかわらず、私は映画館に足を運ぶことにしました。

 

 

公式も、前作より圧倒的に高品質的なことを言ってたので、まあそこまで酷くないだろうなって。

 

 

 

 

もうね、過ちでしたよ。

吉沢亮の顔は良かったよ。最高に綺麗で、近藤さんを助けた後の笑顔は「いやもう沖田総悟じゃなくてお前は吉沢亮じゃん」とか言いつつもキュンキュンした。一瞬作品間違えたかと思った。アレ!?これって恋愛映画だった!?吉沢亮が主人公だったっけ!?!

 

 

最後まで観るのが苦痛だった映画は初めてかもしれない。途中「まだ?まだ終わらんの?終わらんわなあ、鴨が死んでねえもん」とかサイテーなことを考えていた。それくらい酷かった。

 

面白くなかったわけじゃない。ムロツヨシには何回か笑わされたし、将軍もちょっと笑った。

 

 

そうじゃないの、またもや公式は私と解釈違いを起こしたの。第二次公式大戦開幕。もう「何で!?」の一言に尽きた。

 

 

まず、オリジナルのギャグシーンが本当に見てられない。というより、しつこい。一回でいいんだよ、佐藤二朗は面白いけど、一回だから、ちょっとのスパイスだから最高にいいんだよ。隠し味レベルが最高じゃん、ピリリと辛いくらいが美味しいんじゃん。何でバカみたいに繰り返すの?味覚音痴なの??そんなに辛くしてどうしたの???もはやそれはカレーっつーより「激辛スパイス〜カレーを添えて〜」。インド人も腰を抜かすわよ。本当にしつこい。お前は忘物を確認する母親か?いいか、まずは人の忘れ物を心配するより、スパイスの分量を覚えろ。話はそれからだ。

 

 

そして、またもや桂の扱いな?前半はいいよ、ギャグだからね。女装はもはや桂小太郎っつーよりただの綺麗な岡田将生だったけどね。別にいいわそんなもん。

問題は後半だ。何を動乱篇に、しかもクソクオリティーの合成で桂を出演させてくれてんだ??どうした、公式は桂が嫌いなのか??前作に続いて酷い扱いNo.1だよ、前作では見せ場を奪われ、今作ではおまけ扱い。桂小太郎って結構メインに近しいキャラだよ??攘夷がJOYだよ??どうしてそんなにぞんざいな扱いをするのか。

答えは1つ、公式は桂小太郎が嫌い。そうとしか思えん。

 

 

あとな〜、どうして「焼きそばパン買ってこいよォ」がないんだよ!?「ガンメイに頑張るぞ!」もなんでないんだ!?「死んじゃおっかな、もうこれ死んだ方が楽じゃね?」もない。「腐れ縁」も万事屋から発される言葉だからいいのになんで鴨から言っちゃうかな!?近藤さん、万事屋に依頼する時、ちゃんと口座の預金振り込むって約束してくれたのに、それを実写はことごとくカット。

元の土方が真選組に戻ってきてくれたときも、無言ってお前は馬鹿か??局中法度のくだりは??携帯禁止とか、マガジン以外読まないとか、それをいいながら「お前ら士道不覚悟で切腹だ!!!」で登場で「副長〜〜!!!」だろうが!なんや台詞忘れたんか?難しいもんな、局中法度多いもんな。………で済むわけねーだろ!!!

細かいことを言い始めたらきりがないけど、なぜその台詞を省いたシリーズ多すぎる。思い入れのある台詞がびっくりするくらい切られる。ハイ解釈違い〜〜ハイもう無理〜〜そんな軽いモンじゃねえぞ、お前が切ったものはな。

 

 

 

と思ったら無駄な台詞、無駄なシーン付け加えるし。わかる、わかるんだよ、原作があって、アニオリがあって、実写版もオリジナリティが欲しいよな。メディアミックスには欠かせないよな。そのままじゃ意味ないもんな。わかるわかる。

だけど、前作でも言ったけど、どうしてシリアスな、キャラの内面に関わってくるところにオリジナル出しちゃったかな!?どうしたの?自分の出番忘れちゃった?忘れ物多すぎない??

 

まず、なんで、なんで沖田が一人で伊東派の裏切り者の連中を倒していくシーンに神楽ちゃんが入ってきちゃったのかな〜!???

わかるんだよ、わかるの。沖田と神楽のコンビが死ぬほど人気なの私知ってる。私も好きだよ。でも、でも、違うじゃん。あんなにアホみたいにいた裏切り者を一人でギリギリでも倒しちゃうのが沖田総悟なのよ。そこで、「残業代もらえますよね」ってボロボロで登場してくるところにやられるんじゃん。沖田総悟〜〜!!!って叫びたくなるシーンじゃん。

なのに、沖田は一人でそれを倒せなくて、神楽に馬鹿にされながらも助けてもらってやっとって。そんなシーンになっちゃった。沖田は一番隊隊長で、若年にしてすごい剣士で。その一面が垣間見えるシーンなのに、何台無しにしちゃってくれてんだ?

 

あとなんで銀さんと万斉は江戸城で戦ってたのかな??将軍出したし繋げたいのはわかったけど、いや、戦場変えたらあかんやろ。おかげで万斉のヘッドホン要素を表す、土方や鴨の音楽を例える台詞が消えた。アニソンが骨太のロックンロールに、格式高いクラシックが凶暴なメタル(うろ覚え)に、という万斉ならではの表現が、いとも容易く消された。ねえ、実写版銀魂に関わってる人たち、ちゃんと原作読んだ???それとも、現国苦手な人しかいない感じ??

 

 

そして、何より大問題なのが、土方の人格を変えたのがチップって。チップってお前。いや、違うだろ!?妖刀!!!妖刀が、土方の人格を変えちゃったの!!!「刀」だからこそ、重要なのであって。戦う時に必須な、侍の魂である刀だからこそ、この物語には意味がある。私はそう思っている。だから、土方がなんとか無事に戻ってきた時の台詞も、「霊やら祟りやらで定員オーバー」要素がカット。そりゃそうだろうな、チップやもん。土方がトッシーになったの、チップやもん。安っぽすぎる。

しかもそのチップの犯人が鴨ってお前…もうね、私最初土方がすいませーん!って土下座したくだりで「なんで?なんで?なんで?」ってずっと言ってた。気持ち悪いな。

 

 

と、今回は本当に悪いけどフォローできる場所がなかった。三浦春馬を鴨にしたことくらいかな。そこまで違和感なくて、そこだけは救いだった。

あ、あとお登勢さんはあんな風にただうるさいだけのババアじゃねえとは言っときたい。

 

 

以上、うるせえ原作オタクの銀魂2感想でした。

吉沢亮の美しさでも相殺不可能でしたとさ!!!