それなりの夢はそれなりに叶う
こんにちは、峠野です。
お久しぶりです。
実は、私この度結婚しまして。
あ、マジのやつです。
前にあった(【重大なお知らせ】 - なんの足しにもならない)みたいな、聖川真斗と結婚したという話ではなくて。
結婚したいがあまり二次元のキャラに現実逃避した話ではなくて。
結婚してないのが恥ずかしくて、既婚者だと嘘をつきエア結婚を済ませる末期の話でもなくて。
この世に存在する三次元の男性と、去年に入籍しました。いやーめでたい。
私はめちゃくちゃモテる女!とか、彼氏にも結婚相手にも困らない女!とかじゃなく、むしろ「アイツが結婚する日、それはつまりこの世の終わりの始まりの日──」なんて巷で噂されたりされてなかったりする女です。
何が言いたいかって、奇跡オブ奇跡の結婚ってことです。ガチャでURやら星5を当てるより、宝くじに当たるよりはるかに難しい。そういう女の結婚だということです。なあ、めでたいだろ?首を縦に振るしかねえよなあ?
とまあ、私からのメデハラ(めでたいだろ祝えハラスメント)はここまでにしておいて。
実際結婚したのは去年でしたが、式を挙げたのはなんと今年の7月の頭。2021年7月3日です。
籍を入れた時には式は未定でした。こんなご時世ですし。ただ、式場見学くらいは行ってもいいかなぁと思って、年末になんとなくの気持ちで行っただけでした。
次の瞬間、契約してました。
え、怖。このノリは数千円の買い物じゃん。「あ、この服かわいー、買っちゃお」ってアレじゃん。「まあ一万しないしいいでしょ」って自分で自分に言い聞かせる衝動買いじゃん。
いやいや、そもそも桁が違う。「あ、このドレス(※数十万)かわいー、やっちゃお」なんて衝動買いという言い訳が通用する買い物じゃない。「1000万しないしいいでしょ」?…って、そういうことは
3億円のマンションを一括で買ってから言って!!!!
…まあ、アレです。俗に言う入籍ハイです。マタニティハイだとか、人生の節目になるアレです。
レモンハイ片手にウルトラソウッ!ハイ!!!!とかやっちゃうあのハイになってたんで、劇場版迷探偵トウゲノ「桁外れの衝動買い(ウルトラバイ)」なんてやっちゃったんですね。怖っ。
そんなこんなで、結婚式の準備がゆるゆると始まりました。
とはいえ、準備の量は多分「プレ花嫁さんと繋がりたい」人たちとは雲泥の差だと思います。
手作り?めんどくせえ金で買え!!!!的精神だったので。やりたいこと、楽しいことだけ手作りしました。多分世のプレ花嫁さんたちには門前払いを食らうと思います。プレ花嫁になるためにはまず、家一軒作るくらいの気概が必要です。厳しい世界なのです。
招待状に匂いをつけようと思ったものの、香水を普段つけてない人間にお気に入りの香水の香りなんてあるわけがないです。
なので、とち狂った私は柔軟剤で挑戦しました。コットンに染み込ませて、手紙と一緒に封じ込めて。数日後期待を胸に確認してみたところ、匂いは皆無。もしかして入れたのはムシューダ?と言わんばかりの清々しいほどの無臭。あーこれはそう、「何にも染まらないという意志を表現してみました」っつー茶番ですね。やかましいわ。
結婚式のテーマを決めるワークショップが式場主催であったので、興味本位で行きました。
周りのカップルが真剣に話してる中、私たちは「テーマは海賊王に俺はなる!」「24時間テレビかよウケる」だとか言ってキャッキャはしゃいでました。
最終的に私たちのテーマは「Love so sweet〜輝いたのは鏡でも太陽でもなくて君だと気づいた〜」になりました(なんで?)。理由も考えなくてはならなかったので、「嵐が活動休止になった今、その意志を継がねばならないため」としました。
一体私たちは何者なんですかね?私にもわかりません。
「蔓延防止のアレのせいで、今時点ではお酒提供できないんです」と、準備段階でプランナーに言われました。私らはともかく、お酒好きなゲストの人たちにノンアルしか出せないだと?
ウーーーッマンボ!!!!(散々擦られたネタ)
それならばと、「提供がダメなら、たまたまお酒を持った人たちが集まった体でやるのはダメですか?」と聞いたところ、持ち込みは…と苦笑いされる始末。
禁じられたら掻い潜る、これルールの常識ですよね。
ただ、時が経って色々変わったのか、式場が賄賂を積むなどして体を張ったのか、「酒類提供OK」になりました。禁酒法の穴を見つけなくて良くなったのでハッピーです。
こんな感じで準備の段階でだいぶ楽しい結婚式なのですが、一番大事にしたかったのは「面白い」「楽しい」だったので(一番とは)、超理にかなってます。まさしく天才ですね。
だが懸念は尽きず。
結婚式を数日後に控えた時、天気がかなり怪しくなってきました。
不安に駆られて、Twitterを更新するが如く天気予報を確認する私。
そんなに頻繁に更新しても、天気予報は毎秒変わってるわけじゃない。情緒不安定な私の心の空模様じゃないんだから。
せめてもの神頼みで、てるてる坊主を作りました。式場のスタッフの「爽やか兄ちゃん」のアドバイスです。
そして迎えた当日。さすがネタに愛される女峠野、やりました。やっちまいました。
記録的豪雨。新幹線運転見合わせ。私の友人の半数は新幹線に乗るので他人事ではありません。
て、てるてる坊主ゥゥゥゥ!?!?!?(憤怒)
でも嘆いていても仕方ありません。
私たちの式は午後からなので、ワンチャンにかけるしかありません。アーメン!!!
ヘアメイクのために式場に向かい、準備を始めました。
「今日天気心配ですね〜」みたいな世間話をしながらヘアメイクをしてもらいます。
そしてめちゃくちゃキツイコルセットを装着。どれくらいキツイかと言うと、内臓を絞って採れた体液がそこら中から溢れ出そう。ハニーズバーの隣に出店するか。「斬新なミックスジュース」でも売って、世の可愛い女の子やイケメンな男の子に(間接的)体内旅行しちゃおっかな〜!!!!
そしていよいよ新郎とのファーストミート。
カメラマンに「新婦様から新郎様に肩トントンして振り返ってもらうか、カーテン開けてすぐ対面か、どっちがいいですか?」と聞かれたので、「肩トントンですかねえ」と答えました。
すると、「肩トントンです」「肩トントン」「肩トントン」と、突如始まる肩トントン伝言ゲーム!!ルールは簡単、おじさん数人が真剣な顔して「肩トントン」って伝え合うゲームだよ!笑うなって方が無理だよね。
そしていよいよ挙式。
外の雨は完全に止んでたおかげで、外を使った演出なりが全て可能になりました。
てるてる坊主ゥゥゥゥ!!!!!(歓喜)
酒解禁といい天気といい、運を味方につけてます。完全にもっている。神様も全力でお祝いしてくれてる。いいや、むしろ神は俺だ。
そうそう、リングピローは(キットを買って)手作りしたんですけど、どうやら式場側が雨に濡らしてしまったようで、謝りに来ました。
「あの、私どもの不注意でですね、リングピローを雨で汚してしまいまして…」
汚れと言っても、底に雨のしみができてたくらい。上から見たら全くわからないレベル。なので、こちらとしても「はぁそうですか(別にいいですよ)」って感じのリアクションしかできません。
「それでですね、お詫びということで」
スタッフはそう言いながら、持っていた箱の蓋を開けて中身を私たちに見せました。
生き別れた双子かよ
なんか増えたんだが。結婚式当日に、自分で作ったリングピローが増えることある?面白すぎるでしょ。
どうやら、工場に問い合わせて用意してもらったらしい。行動力の権化じゃん。びっくりしすぎて「わあ!!おんなじやつだ!!!!」と小学生並みの感想を述べる私。
用意してもらった手前申し訳なかったが、せっかくなので自分が作ったものを使用することにしました。
「あ、じゃあこれはせっかくなのでどうぞ」
と、取り寄せられたリングピローは私たちの元に来ました。別にいらない…
ていうか挙式ってリハせんの?やること割と多いのに、どこでお辞儀するとか、どこで誓いを言うとか、卒業式のように練習させてくれないの?おかげで全てぶっつけ本番のため、なんだかぎこちなくなってしまった。
そして披露宴が始まります。
スタッフの爽やか兄ちゃん(てるてる坊主のアドバイスをしてくれた)がここからはアテンドしてくれるとのこと。この爽やか兄ちゃん、背は高いし、(マスク姿しか知らないけど)かっこいいし、優しそうだしでめちゃくちゃモテそう。
ただ、私はひねくれてるので、「恋愛面だけめっちゃクズ説」を唱えてました(失礼)。
性格難なしのイケメンがこの世にいてたまるか。
「お色直しくらいまでは、新郎側の招待客にはお淑やかなイメージを抱いてもらおう大作戦」を密かに決行してましたが、秒で終わりました。
いや、無理。私の中の芸人魂があんな場で静かにできると思うか?無理だろ。「待ってました!」とルンルンで打席に立っちゃうだろ。そりゃもうホームラン狙うでしょうが!!!!
私の呼んだ上司も、挨拶で「どこの芸人かと思う」と私を紹介するほど。私の職業はSEです。自分でも完全に就職先を間違えたと思っています。なあ私の芸人魂…
そんな感じで(?)披露宴入場時点で少しずつお淑やかなイメージは崩れつつあったけれど、ファーストバイトで完全にお別れしました。since2021.07.03-07.03。理由?価値観の相違ですよ。
だってもうこれ珍獣の捕食タイムじゃん
サバンナで激写撮れちゃったやつじゃん。珍獣特集。赤いクランベリーソースは滴る血液。獲物捕獲の瞬間。もしかしてこれ、結婚式ではなくダーウィンが来た!の撮影?
何が怖いってこれ、新郎側からまるっきり見える姿ってこと。お淑やか売りしたい相手が直視しちゃってること。お分かりいただけただろうか?
新郎側の友人数名とは、何度か通話しながら一緒にゲームしてるので、ハンドルネームは知ってました。
だから、最初喋った時「アッみらい(※ハンネ)さんですね!?」「たこあし(※ハンネ)さんですか!?」「どうもぽるもち(※ハンネ)です〜」と、ハンドルネームで自己紹介。
オフ会じゃねえか
私がスプラで「うっわきっしょ!」とよくキルしてきた相手に言ってるのを覚えられてました。ハンネをぽるもちなんかにせずに「きっしょww」とかにした方がいい気がしてきた(漂うクソキッズ臭)。
合間合間で各テーブルの人たちと写真を撮りました。たしかに、写真を撮りたいですとは言ったものの、こんなに撮るとは思ってなかった。
もう食べる暇なんてない。「次あちらです!」「こちらです」と、目まぐるしく移動させられ写真を撮られ。ここから私は錯覚しはじめる。
あれ?私アイドル?
ずっと昔からの夢だった、「ペンライトを自身に向けて振ってもらう」という夢も叶えました。
ずっと振る立場だったのです。それがようやく振られる立場になれた。恋愛では振られる立場ばかりだったのに………
私の友達は天才で最高な人たちなので、なんと団扇を持参してくれた。お願いしたわけじゃないのに、私の意図をこんなにも汲んでくれる。
え、国宝じゃん。天然記念物じゃん!!!!
こんなん振られるとか完全にアイドル。
錯覚ではありませんでした。マイクパフォーマンスの時間も設けたので、ここぞとばかりに私に向けて振ってもらいました。
奥の方!前の方!…そう!櫻井翔!私は櫻井翔になったのだ!!!!(なってない)
ハイ、誰がなんと言おうと令和No. 1アイドルですね。
そしてここはライブ会場です。
写真のやりとりをしていた友達のLINEグループ名も、ウェディングライブになってたんでね。紛れもなくライブを開催させてもらったわけです。
マイクパフォーマンスの間は歌ったわけではなく、ずっと喋り倒しました。漫談です。アイドルの漫談。歌わないアイドル。価値ありすぎる。ヤフオクに出したら価格が鰻登りになる。ヤフオクインフレ伝説を残してしまう…
結婚式の感想としても、友人は口を揃えて「峠野らしい結婚式だった!」「面白かった!」と言ってくれて、めちゃくちゃ満足です。
爽やか兄ちゃんも、何故か最後泣いていて、それはそれで満足でした。ずるいやろこの人。
というわけで、楽しい面白い私の結婚式もとい最初で最後のライブはここで終わり。たくさんの方にお祝いしていただき、本当に幸せでした。本当にありがとうございます。
これにて最後の挨拶!いっくよ〜〜〜!?!?
テメーの命、置いてけや!ブルーな気持ちの青色担当☆峠野ちゃんでした!
普通の女の子に戻ります!また会う日まで!!!